本日は、ドイツ・ブンデスリーガ2016-2017年間3位、ボルシア・ドルトムントについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
64 | 34 | 18 | 10 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 72 | 40 | 32 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
43 | 17 | 13 | 4 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
0 | 41 | 12 | 29 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
21 | 17 | 5 | 6 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 31 | 28 | 3 |
香川真司選手所属の、ボルシア・ドルトムントの成績、ホームとアウェイで、成績が大きく異なりますね。
ホームでは、13勝4分無敗と圧倒的な成績ですが、アウェイとなると5勝6分6敗と勝率は3割を切っています。
バイエルンから覇権を奪還するためには、アウェイの勝率を上げるしかありません。
ちなみにバイエルンは、アウェイで2敗しかしておらず、引き分けも3試合、この差が最終的に勝点18もの差をつけられて、独走優勝を許してしまった原因です。
年間4位のホッフェンハイムと、最終節までCL出場権を争っていましたが、本来はバイエルンと優勝争いを演じなければいけないチームです。
来期は、バイエルンの6連覇を阻止できるように、監督も変わることが決まりましたし、心機一転、良いシーズンを期待します。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
ドイツ | 16人 | ポーランド | 1人 |
トルコ | 3人 | フランス | 1人 |
スペイン | 2人 | デンマーク | 1人 |
米国 | 1人 | スウェーデン | 1人 |
日本 | 1人 | スイス | 1人 |
韓国 | 1人 | ギリシャ | 1人 |
ポルトガル | 1人 | ガボン | 1人 |
所属選手の内、50%がドイツ出身の選手となっています。
2位がトルコ出身、3位はスペイン出身です。
チーム内に同一国籍選手が複数いるのは3ヶ国だけです。また、南米出身の選手がいないのも特徴的ですね。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
1 | ロマン・ヴァイデンフェラー | 7 | 7 | 658分 |
38 | ロマン・ビュルキ | 27 | 27 | 2534分 |
39 | ヘンドリック・ボンマン | 0 | 0 | 0分 |
43 | アイケ・バンセン | 0 | 0 | 0分 |
スイス代表のロマン・ビュルキが、ヴァイデンフェラーとのレギュラー争いに勝ち、正守護神としてゴールを守ってきました。
ヴァイデンフェラーが今年8月で37歳を迎えることもあり、来期もよっぽどのことがない限り、ビュルキがドルトムントのゴールマウスを守ることになるかと思います。
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
5 | マルク・バルトラ | 18 | 17 | 1531分 |
13 | ラファエル・ゲレイロ | 24 | 17 | 1544分 |
25 | ソクラティス・パパスタソプーロス | 26 | 26 | 2390分 |
26 | ウカシュ・ピシュチェク | 25 | 23 | 2130分 |
28 | マティアス・ギンター | 29 | 26 | 2581分 |
29 | マルセル・シュメルツァー | 27 | 26 | 2362分 |
37 | エリック・ドゥルム | 13 | 10 | 1026分 |
41 | ブラク・カモグル | 0 | 0 | 0分 |
4選手が20試合以上に先発出場しており、レギュラーと言えそうです。
またバルトラもテロ事件の怪我がなければ20試合以上に出場していたと思われます。
改めて、バルトラの怪我が、重症でなく、また命に関わるようなものにならなくて良かったと心から思います。
その他、ゲレイロも17試合先発、24試合に出場しており、DF陣に関しては1シーズンを通して、ほぼこの6名で回してきていました。
ただ、今シーズン終了後に、守備の要であった、ギリシャ代表のパパスタソプーロスが移籍を志願しており、来期はDF陣の見直しが必要かもしれません。
【2017/7/6追記】
今季レギュラーとして活躍していた、MFのマティアス・ギンターが同じブンデスリーガのボルシアMGへ移籍することが発表されました。
現在24歳で、これからのドルトムントのDFラインを支えていく選手だと思っていたので、非常に残念です。
パパスタソプーロスにも引き続き移籍の噂が絶えず、DF陣の再構築が現実味を帯びています。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
3 | パク・チュホ | 2 | 1 | 71分 |
6 | スヴェン・ベンダー | 6 | 3 | 282分 |
8 | ヌリ・サヒン | 5 | 4 | 239分 |
10 | マリオ・ゲッツェ | 11 | 9 | 785分 |
11 | マルコ・ロイス | 17 | 16 | 1269分 |
18 | セバスティアン・ローデ | 14 | 5 | 607分 |
21 | アンドレ・シュールレ | 15 | 8 | 790分 |
22 | クリスチャン・プリシッチ | 29 | 15 | 1607分 |
23 | 香川真司 | 21 | 13 | 1326分 |
24 | ミケル・メリノ | 8 | 2 | 319分 |
27 | ゴンサロ・カストロ | 28 | 23 | 1984分 |
32 | ゼニス・ブルニッチ | 1 | 1 | 97分 |
33 | ユリアン・ヴァイグル | 30 | 27 | 2519分 |
34 | ヤコブ・ブルーン・ラーセン | 0 | 0 | 0分 |
45 | ダビド・ザウアーランド | 0 | 0 | 0分 |
不動のレギュラーと言えたのは、ヴァイグルとカストロの2選手のみでしょうか。
20試合以上にスタメン出場しているのはこの2人しかいません。
本来なら、ロイスや香川、2連覇を達成した時の主力であった、ヌリ・サヒンやゲッツェ等がもっと出場機会を増やさなければならないのですが、怪我や不調もあり、このような結果になっています。
うまくローテーションをしたのではなく、確たるレギュラーがいなかったために、最終的にチームの形を作れなかったというのが、今季の敗因かもしれません。
現在、ロイスが十字靱帯断裂、また不動のレギュラーだったヴァイグルは足首の骨折で、来期開幕には間に合わない可能性が高いです。
また、中盤のメンバーをしっかりと整えられないようだと、来期も厳しい戦いが待っているかもしれません。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
7 | ウスマン・デンベレ | 32 | 22 | 2124分 |
9 | エムレ・モル | 12 | 5 | 508分 |
14 | アレクサンデル・イサク | 0 | 0 | 0分 |
17 | ピエール・エメリク・オーバメヤン | 32 | 31 | 2892分 |
30 | フェリックス・パスラック | 10 | 6 | 557分 |
得点王を獲得したオーバメヤンは、今季も本当に大車輪の活躍でした。
最終節までバイエルンのレヴァンドフスキと得点王争いを繰り広げていましたが、最後の最後でレヴァンドフスキを突き落とし、得点王を獲得しています。
たらればの話ではありますが、もしレヴァンドフスキがバイエルンに移籍せずに、オーバメヤンとの2トップを組んでいたら、どーなっていたのかな?と思ってしまいます。
その他、5月に20歳になったばかりのデンベレも完全にレギュラーに定着しましたね。
これからますますの成長を期待しています。
オーバメヤンが移籍を志願していますが、もしオーバメヤンを失うことになると、ドルトムントとしては、相当な戦力ダウンです。
今オフ最も重要な任務はオーバメヤンの残留もしくは、オーバメヤンが移籍した時に備えて、他選手の獲得でしょうか?
ただシーズン30点以上決めてくれるFWはどのチームも喉から手が出る程欲しいので、そんな簡単には獲得できそうにはありませんが。。。
■チーム内得点ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 17 | FW | ピエール・エメリク・オーバメヤン | 31 |
2 | 11 | MF | マルコ・ロイス | 7 |
3 | 13 | DF | ラファエル・ゲレイロ | 6 |
3 | 7 | FW | ウスマン・デンベレ | 6 |
5 | 26 | DF | ウカシュ・ピシュチェク | 5 |
二桁得点を記録しているのは、オーバメヤンのみです。
さらに、2位が怪我の影響で17試合にしか出場できていないロイスです。
先程も述べましたが、もし、オーバメヤンが移籍するとなれば、戦力ダウンは相当なものになると思います。
来期はデンベレにかかる負担もさらに大きくなるかと思いますが、少なくとも1人は二桁得点できるFWを補強しないと、厳しいシーズンを送ることになってしまうのではないかと思います。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 7 | FW | ウスマン・デンベレ | 7 | 0 |
1 | 25 | DF | ソクラティス・パパスタソプーロス | 7 | 0 |
3 | 27 | MF | ゴンサロ・カストロ | 5 | 0 |
3 | 5 | DF | マルク・バルトラ | 5 | 0 |
5 | 28 | DF | マティアス・ギンター | 4 | 0 |
警告数1位はデンベレとパパスタソプーロスで、7枚でした。
パパスタソプーロスはDFですので、ある程度仕方ないかもしれませんが、デンベレは若気の至りでしょうか?
来期は警告数をもう少し減らしてほしいところですね。
その他、バルトラやギンター等、DF陣に警告が集中しています。
またランキングには載ってきませんでしたが、今季退場があったのは、ロイスとエムレ・モルの2選手でした。
全体としては、警告55、退場2ということで、2位RBライプツィヒに比べると、クリーンなイメージです。
以上、ブンデスリーガ年間3位のボルシア・ドルトムントのシーズン順位・結果でした。
次回は、2016-2017シーズン4位の、ホッフェンハイムを見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー ドイツ・ブンデスリーガ 2016-2017シーズン 順位・結果はこちら