本日は、J1、2017年年間16位、ヴァンフォーレ甲府について、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
■年間成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
32 | 34 | 7 | 11 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
16 | 23 | 39 | -16 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
21 | 17 | 5 | 6 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 15 | 16 | -1 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
11 | 17 | 2 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
10 | 8 | 23 | -15 |
2012年シーズン以来、実に6年ぶりのJ2降格が決まりました。
これまで幾度となく降格のピンチに陥りながら、ギリギリで耐えていましたが今シーズンはJ1残留に勝点1届かず、無念の降格となりました。
戦績を見てまず思う所は、得点数が34試合で23と、J1最少得点です。
1試合平均0.67点では、1失点すれば引き分けがやっと、2失点すればまず勝利は難しいという状況になってしまいます。
どれだけ堅守のチームであっても、勝つためには毎試合クリーンシートで抑えなければならないとなると、流石に厳しいです。
結果として、引き分けがJ1最多となっているのもうなずけます。
加えて、特にアウェイでは17試合で8得点と実に半分以上の試合で得点できないといった形でした。
来シーズンは年間42試合を戦うJ2です。
当然今シーズン以上にアウェイで戦う試合も増えます。
攻撃陣の再構築をしない限り、1年でのJ1復帰は夢となってしまう可能性が高いため、まずは攻撃の部分をオフにしっかり考えてほしいと思います。
■年間成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/26(日) | 1 | アウェイ | △ | G大阪 | 1-1 | 甲府 |
3/4(土) | 2 | ホーム | ● | 甲府 | 0-1 | 鹿島 |
3/10(金) | 3 | アウェイ | ● | 浦和 | 4-1 | 甲府 |
3/18(土) | 4 | ホーム | 〇 | 甲府 | 1-0 | 大宮 |
4/2(日) | 5 | ホーム | 〇 | 甲府 | 2-0 | 札幌 |
4/8(土) | 6 | アウェイ | △ | 川崎F | 1-1 | 甲府 |
4/16(日) | 7 | ホーム | ● | 甲府 | 0-2 | 新潟 |
4/22(土) | 8 | ホーム | △ | 甲府 | 1-1 | C大阪 |
4/30(日) | 9 | アウェイ | 〇 | 神戸 | 0-1 | 甲府 |
5/7(日) | 10 | ホーム | △ | 甲府 | 0-0 | 磐田 |
5/14(日) | 11 | アウェイ | ● | 横浜FM | 1-0 | 甲府 |
5/20(土) | 12 | ホーム | ● | 甲府 | 1-2 | 広島 |
5/28(日) | 13 | アウェイ | △ | FC東京 | 1-1 | 甲府 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | ● | 仙台 | 3-0 | 甲府 |
6/17(土) | 15 | ホーム | △ | 甲府 | 0-0 | 柏 |
6/25(日) | 16 | アウェイ | ● | 清水 | 1-0 | 甲府 |
7/2(日) | 17 | ホーム | △ | 甲府 | 0-0 | 鳥栖 |
7/8(土) | 18 | アウェイ | ● | 磐田 | 1-0 | 甲府 |
7/29(土) | 19 | アウェイ | ● | 鹿島 | 3-0 | 甲府 |
8/5(土) | 20 | ホーム | 〇 | 甲府 | 1-0 | G大阪 |
8/9(水) | 21 | ホーム | ● | 甲府 | 0-1 | 浦和 |
8/13(日) | 22 | アウェイ | △ | 札幌 | 1-1 | 甲府 |
8/19(土) | 23 | アウェイ | ● | 広島 | 1-0 | 甲府 |
8/27(日) | 24 | ホーム | △ | 甲府 | 2-2 | 川崎F |
9/9(土) | 25 | ホーム | ● | 甲府 | 0-1 | 清水 |
9/16(土) | 26 | アウェイ | ● | 鳥栖 | 2-1 | 甲府 |
9/23(土) | 27 | ホーム | 〇 | 甲府 | 3-2 | 横浜FM |
9/30(土) | 28 | アウェイ | 〇 | 柏 | 0-1 | 甲府 |
10/15(日) | 29 | ホーム | △ | 甲府 | 1-1 | FC東京 |
10/21(土) | 30 | アウェイ | ● | C大阪 | 2-0 | 甲府 |
10/29(日) | 31 | ホーム | ● | 甲府 | 2-3 | 神戸 |
11/18(土) | 32 | アウェイ | ● | 新潟 | 1-0 | 甲府 |
11/26(日) | 33 | アウェイ | △ | 大宮 | 0-0 | 甲府 |
12/2(土) | 34 | ホーム | 〇 | 甲府 | 1-0 | 仙台 |
戦績を見ると、とにかく引き分けが多くなっています。
年間11引き分けですね。
弱者の戦い方としては間違ってはいませんが、やはりこれだけ得点が入らず、なんとか引き分けに持ち込んでいるという試合が多いと、シーズンが進むにつれ徐々に厳しくなってきてはしまいます。
*【ヴァンフォーレ甲府】リーグ最少得点・最多引き分け 残留への切り札はあるのか~2017シーズン前半戦 順位・結果~ はこちら
ただ、夏の移籍市場で獲得した元G大阪のリンスは当たりました。
後ほど述べますが、6得点をあげチーム得点王になっています。
来シーズン、リンスはチームに残るようなので、彼を軸に攻撃陣を再度作り直していってほしいですね。
■年間全試合出場
全試合出場した選手はおりません。
当然、全試合フル出場している選手もおりません。
30試合以上に出場している選手は、DFの新里選手が33試合、MFの田中選手が32試合、DFのエデル リマ選手、MFの小椋選手が31試合、MFの新井選手が30試合です。
小椋選手はG大阪では出場機会に恵まれませんでしたが、一転甲府ではレギュラーとして活躍、やはりG大阪のパスを主体としたサッカーにはなかなか合わなかったのかもしれません。
また、前半戦全試合に出場していた兵働選手は35歳ということもあり、最終的には23試合のみの出場に終わってしまいました。
その他GKも、岡選手が23試合出場、河田選手が11試合出場と固定することが出来ませんでした。
■年間チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 39 | リンス | 6 |
2 | FW | 10 | ドゥドゥ | 5 |
3 | MF | 11 | 堀米 勇輝 | 2 |
4 | DF | 3 | 畑尾 大翔 | 1 |
4 | DF | 6 | エデル リマ | 1 |
4 | DF | 16 | 松橋 優 | 1 |
4 | DF | 27 | 阿部 翔平 | 1 |
4 | DF | 35 | 高野 遼 | 1 |
4 | MF | 15 | 兵働 昭弘 | 1 |
4 | MF | 40 | 小椋 祥平 | 1 |
4 | FW | 13 | 河本 明人 | 1 |
チーム内得点王は、12試合で6得点のリンス選手です。
シーズン中の加入で、2試合に1得点を決めたリンス選手も凄いですが、逆に元々いたFW陣は何をしていたのかという惨状です。
2位は29試合出場5得点のドゥドゥ選手。
助っ人外国人としては物足りないですね、リンス選手との差が浮き彫りになってしまいました。
また4位タイに8選手いますが、なんと上記の表に載っている選手が、年間で得点を決めた全選手となります。
17位新潟、18位大宮よりも得点数が少ないことを考えると、よく前半戦残留圏内で折り返せたなと思ってしまいますね。
まとめ
以上、J1、2017シーズン年間16位のヴァンフォーレ甲府の順位・結果でした。
来シーズンはJ2での戦いとなりますが、攻撃陣を立て直してぜひ1年でJ1へ復帰してもらいたいと思います。
次回は、2017シーズン年間17位の、アルビレックス新潟を見てみたいと思います。
*【アルビレックス新潟】終盤怒涛の追い上げも実らず、2003年以来のJ2降格~2017シーズン 順位・結果~ はこちら