本日は、スペイン・リーガエスパニョーラ2016-2017年間王者、レアル・マドリッドについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
93 | 38 | 29 | 6 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
3 | 106 | 41 | 65 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
46 | 19 | 14 | 4 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
1 | 48 | 20 | 28 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
47 | 19 | 15 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
2 | 58 | 21 | 37 |
年間勝ち点は93、ホーム・アウェイとも圧倒的な数字となっています。
最終節まで、2位のバルセロナと優勝争いを繰り広げましたが、最終的には勝ち点3差をつけてのリーグ優勝となっています。
ただ、今シーズンのクラシコは1分1敗となっており、唯一ホームで負けをつけられたのも、バルセロナです。
そのことを考えると、優勝出来た要因の一つとして、バルセロナが他チームとの戦いで、多くの勝ち点を取りこぼした、といったアシストがあったことも忘れてはいけません。
来期は、クラシコでもしっかりと勝利して、ジダン監督が黄金時代を作れるのかどうか、期待が高まります。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
スペイン | 12人 | モロッコ | 1人 |
フランス | 4人 | ベルギー | 1人 |
ポルトガル | 3人 | ドイツ | 1人 |
ブラジル | 3人 | コロンビア | 1人 |
クロアチア | 2人 | オーストリア | 1人 |
コスタリカ | 1人 | ウェールズ | 1人 |
所属選手の内、スペイン出身の選手が38%しかいません。
その中で、20試合以上スタメン出場しているスペイン出身の選手は3名しかおりませんでした(DFセルヒオ・ラモス、DFナチョ、DFカルバハル)。
さすが各国のスターを集めるだけあり、所属選手の国籍もバラエティに富んでいます。
前線を構成する、ベンゼマ、ベイル、クリスティアーノ・ロナウドのBBCトリオも全員出身が違いますね。
CLのトロフィーも2年連続で獲得し、来期に向けて更なる補強を行っていくものと思われます。
2017-2018シーズン開幕時、どのような顔ぶれになっているか楽しみです。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
1 | ケイラー・ナバス | 27 | 27 | 2541分 |
13 | キコ・カシージャ | 11 | 11 | 1034分 |
25 | ルベン・ジャネス | 0 | 0 | 0分 |
30 | ルカ・ジダン | 0 | 0 | 0分 |
34 | アレックス・クラニンクス | 0 | 0 | 0分 |
正守護神は、コスタリカ代表のナバスが務めています。
また、カシージャス退団後は、現在スペイン代表にも演出されるようになった、キコ・カシージャが第2守護神を務めています。
今シーズンは、ジダン監督の息子である、ルカ・ジダン選手に出場機会はありませんでしたが、来期以降出場機会を得ることは出来るでしょうか?
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
2 | ダニエル・カルバハル | 23 | 21 | 2110分 |
3 | ペペ | 13 | 13 | 1125分 |
4 | セルヒオ・ラモス | 28 | 28 | 2614分 |
5 | ラファエル・ヴァラン | 23 | 23 | 2004分 |
6 | ナチョ・フェルナンデス | 28 | 24 | 2413分 |
12 | マルセロ | 30 | 26 | 2393分 |
15 | ファビオ・コエントラン | 3 | 2 | 173分 |
23 | ダニーロ | 17 | 17 | 1543分 |
27 | アルバロ・テヘロ | 1 | 0 | 5分 |
32 | アクラフ・ハキミ | 0 | 0 | 0分 |
33 | フィリップ・ラインハート | 0 | 0 | 0分 |
キャプテンのセルヒオ・ラモスとマルセロだけが、25試合以上にスタメン出場しています。
また、成長著しいカルバハル、ヴァラン、ナチョの3選手も20試合以上にスタメン出場しております。以上5名が、2000時間以上試合に出ております。
その他、ダニーロも17試合にスタメン出場しており、ジダン監督が非常に巧みにローテーションを用いたことがわかります。
ただ、長年レギュラーとしてDF陣を支えてきたペペは、今季13試合の出場に終わり、今季限りでの退団の噂が出ています。
現在34歳ということを考えると、彼のレアルでの闘いは終わりを迎えるのかもしれません。
【2017/7/6追記】
上記、移籍の可能性があったDFのペペですが、どうやらトルコリーグの強豪、ベジクタシュへのフリーでの移籍が決まったようです。
パリSGと合意間近との報道もありましたが、結局トルコ行きを選んでいます。
年俸は約12億の2年契約と伝えられています。
レアルのDF陣を長年に渡り支えてきた功労者、トルコでも成功をおさめることを祈っています。
【2017/7/7追記】
今季、ほとんど出場機会のなかった、ファビオ・コエントランの移籍が発表されました。
移籍先は、コエントランの出身であるポルトガルのスポルティングです。
完全移籍ではなく、レンタルで1年間の移籍となります。
度重なる怪我でなかなかレアルでは活躍できませんでしたが、新天地でその力を発揮してほしいですね。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
8 | トニ・クロース | 29 | 28 | 2602分 |
10 | ハメス・ロドリゲス | 22 | 13 | 1241分 |
14 | カゼミーロ | 25 | 20 | 1784分 |
16 | マテオ・コヴァチッチ | 27 | 19 | 1759分 |
17 | ルーカス・バスケス | 33 | 12 | 1499分 |
19 | ルカ・モドリッチ | 25 | 22 | 1963分 |
20 | マルコ・アセンシオ | 23 | 11 | 1145分 |
22 | イスコ | 30 | 18 | 1702分 |
40 | ボルハ・サンチェス | 0 | 0 | 0分 |
MFでは、トニ・クロースただ一人、25試合以上にスタメン出場しており、出場時間も2000時間を超えています。
監督からの絶大なる信頼を感じ取れます。
ただ、21歳のサンチェスを除いて、MFの全選手が、20試合以上に出場しています。
あれだけジダン監督との衝突が伝えられ、干されたと思われていたハメスでさえ、22試合に出場し、1241分もの出場時間を与えられています。
そういった点では、やはりジダン監督のローテーションが非常にうまくいったシーズンだったのでしょう。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
7 | クリスティアーノ・ロナウド | 29 | 29 | 2634分 |
9 | カリム・ベンゼマ | 29 | 23 | 1966分 |
11 | ガレス・ベイル | 19 | 17 | 1524分 |
18 | マリアーノ | 8 | 0 | 149分 |
21 | アルバロ・モラタ | 26 | 14 | 1402分 |
29 | エンツォ・ジダン | 0 | 0 | 0分 |
FW陣では、クロスティアーノ・ロナウドのみ25試合以上に先発しています。
次いで、ベンゼマが23試合に先発出場しており、この2人が攻撃陣をけん引しました。
ベイルは怪我がちで19試合しか出場できませんでしたが、ユベントスから復帰したモラタの活躍(先発14試合ながら、15得点)もあり、リーグ戦での年間得点は106点となりました。
ただ、モラタに関しては、今季の出場時間に関して不満を述べており、今季限りでレアル・マドリッドを退団する可能性が取りざたされています。
【2017/7/7追記】
今季、リーグ戦の出場機会がなかった、エンツォ・ジダンが同じリーガエスパニョーラの、アラベスへ移籍することが発表されました。
ジダン監督の長男ということもあり、期待を背負っていましたが、レアルの厚い選手層に阻まれ、満足な出場機会は確保できませんでした。
ただ、今回の移籍には買い戻し条項が含まれており、アラベスでの活躍次第では、将来レアルへ戻ってくる可能性もあります。
■チーム内ゴールランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 7 | FW | クリスティアーノ・ロナウド | 25 |
2 | 21 | FW | アルバロ・モラタ | 15 |
3 | 9 | FW | カリム・ベンゼマ | 11 |
4 | 22 | MF | イスコ | 10 |
5 | 10 | MF | ハメス・ロドリゲス | 8 |
チームで唯一20得点以上を挙げている、クリスティアーノ・ロナウドがチーム得点王です。
昔はドリブラーのイメージが強かったですが、30歳を超えてからは、よりゴールゲッターとして、チームを度々救っている印象があります。
2位は意外にも、先発出場が14試合しかないモラタです。途中出場を含め、26試合出場15得点は素晴らしいと思います。
まだ24歳ということもあり、この使われ方では、移籍を志願しても仕方ないかと思ってしまいますね。
また、ランキング外ではありますが、同率6位で、セルヒオ・ラモスとベイルが7得点とっています。
クリスティアーノ・ロナウド以外は様々な選手が、複数得点を挙げていることからも、ジダン監督のローテーションが結果を出していたことを意味しています。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 14 | MF | カゼミーロ | 9 | 0 |
2 | 2 | DF | ダニエル・カルバハル | 9 | 0 |
3 | 21 | FW | アルバロ・モラタ | 8 | 0 |
4 | 4 | DF | セルヒオ・ラモス | 8 | 1 |
5 | 8 | MF | トニ・クロース | 6 | 0 |
警告数1位はMFのカゼミーロです。
守備的なMFとして、攻撃偏重なチームで奮闘しているため、警告が多くなるのは仕方ないかと思います。
また3位にモラタがランクインしています。
モラタはFWですし、途中出場も多いので、出場時間あたりに直すと、レアルで最も警告を受けている選手かもしれません。
その他、ランキング内で唯一退場処分を受けているセルヒオ・ラモス。
しかもその退場が、ホームでのクラシコで、メッシにアフター気味にタックルに行き、倒したものでした。
昔から荒いプレーの多いキャプテンですが、ここ一番でもやってくれたな、という印象です。
以上、リーガエスパニョーラを制したレアル・マドリッドのシーズン結果でした。
次回は、2016-2017シーズン2位の、FCバルセロナを見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー スペイン・リーガエスパニョーラ 2016-2017シーズン 順位・結果はこちら