8月31日から9月1日にかけて、欧州の移籍市場が閉幕しました。
本日は、昨年のスペインリーガエスパニョーラ2位のFCバルセロナの移籍状況を見ていきたいと思います。
今夏の移籍市場で、もっともダメージを負ったクラブとなりましたね。
まさかバルセロナが他クラブからの引き抜きにあってしまうとは、思いもしませんでした。
果たしてどのようなシーズンとなるのでしょうか。
◾️監督
エルネスト・バルベルデ
昨シーズンまで指揮を取っていたルイス・エンリケが退団しました。
バルセロナでは3年間指揮を取り、采配初年度は、リーガ、CL、コパ・デル・レイを制覇。
更に2年目にも、リーガ、コパ・デル・レイ、クラブW杯を制覇しました。
ただ、3年目はコパ・デル・レイのみの獲得に終わり、一時代に終止符が打たれた形です。
後任には、昨シーズンまでアスレティック・ビルバオを率いていたバルベルデが就任しました。
いきなりネイマールを失うという、とんでもないビハインドを追ってのスタートとなってしまいました。
開幕前のスーペルコパ・デ・エスパーニャでは、宿敵レアルの前に2連敗し、暗雲が立ち込めましたが、リーグが開幕してみると、開幕2試合連勝を飾り、素晴らしいスタートを切っています。
今シーズンの目標はまず、昨年失ったリーガを取り戻す事でしょうか。
今のチーム状況を見る限り、それ程簡単なミッションではないかと思いますが、バルベルデで手腕に期待です。
◾️GK
背番号1 マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン
背番号13 ヤスパー・シレッセン
GKに関しては、昨シーズンと同じ顔ぶれです。
移籍もありませんでした。
今シーズンも、背番号1ドイツ代表のマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがゴールマウスを守ることになるでしょう。
まだ25歳と若く、いずれノイアーからドイツ代表の正GKの座を奪う日が来るかもしれません。
◾️DF
背番号2 ネルソン・セメド
背番号3 ジェラール・ピケ
背番号14 ハビエル・マスチェラーノ
背番号18 ジョルディ・アルバ
背番号19 ルカ・ディニュ
背番号22 アレイクス・ビダル
背番号23 サムエル・ウムティティ
背番号25 トーマス・フェルマーレン
まず、昨シーズンはMF登録だったマスチェラーノと、ビダルが今シーズンはDF登録になっています。
遂にマスチェラーノはDF登録になりました。
昨シーズンも多くの試合でDFとして出場していましたから、当たり前かもしれませんが、実は本人は本職のボランチで勝負したいとの話も出ています。
また昨シーズンはほとんど出場機会のなかったビダル。
心機一転、今シーズンは出場機会を得られるでしょうか。
新加入選手は、ネルソン・セメド選手1人。
ベンフィカから若手の23歳のSBを獲得しました。
昨シーズンのベンフィカ4連覇の立役者ではありますが、昨シーズンDFは、バルセロナの泣き所だったはず。
もう一人即戦力が欲しかったところかもしれません。
◾️MF
背番号4 イヴァン・ラキティッチ
背番号5 セルジ・ブツケス
背番号6 デニス・スアレス
背番号7 アルダ・ドゥラン
背番号8 アンドレス・イニエスタ
背番号12 ラフィーニャ
背番号15 パウリーニョ
背番号20 セルジ・ロベルト
背番号21 アンドレ・ゴメス
中盤の新加入選手は、中国の広州恒大から加入したパウリーニョのみとなりました。
元々は、パリSGのヴェラッティを狙っていましたが、獲得には至らず。
その他にもいくつか噂の出ていた選手もいましたが、結局は獲得合意に至らずに、消去法でパウリーニョを獲得する形となりました。
そして後ほど述べますが、ヴェラッティを獲得できないどころか、パリSGにまさかのネイマールを強奪される結果となりました。
MF陣のメンバーは、昨シーズンからパウリーニョ以外は変わっておらず、今シーズンも昨年からの継続を重要視しています。
ただ、シャビが退団してからというもの、創造性あふれるMFが存在しないという問題はいまだ解決の糸口が見えず、攻撃に関しては今シーズンも、メッシやスアレス頼みとなってしまうかもしれません。
■FW
背番号9 ルイス・スアレス
背番号10 リオネル・メッシ
背番号11 オスマネ・デンベレ
背番号16 ジェラール・デウロフェウ
背番号17 パコ・アルカセル
背番号29 ムニール・エル・ハダディ
何と言っても、背番号11が昨年までとは変わっています。
メッシの引退後、バルセロナの未来を背負うはずであったネイマールが、史上最高額の移籍金で、パリSGへと旅立ちました。
7月の時点では、移籍は200%あり得ないと、バルセロナ側は話をしていましたが、もはやサッカー界に不可能はないということを思い知らされた形ですね。
ネイマールが残した290億のお金を使って、バルセロナはリバプールのコウチーニョ、ドルトムントのデンベレ、パリSGのアンヘル・ディマリア、ユベントスのディバラ等、錚々たるメンバーの獲得を狙いました。
しかし、獲得出来たのは、ドルトムントのデンベレだけ。
しかもデンベレの移籍金はボーナス含め、最大191億とも言われています。
現アーセナルのサンチェスや、現チェルシーのペドロ、セスク等を放出して、191億もかけて20歳のデンベレを獲得。
昔からですが、バルセロナはレアルと違ってチーム編成が下手な印象です。
その他、ジェラール・デウロフェルが買戻しされ復帰しました。
ですが、若くしてセビージャやエバートン、ミランを渡り歩いてきた彼が、どれ程チームに貢献できるかは未知数です。
メンバーだけを見ると、今年もリーガを争える実力はあるものの、やはり王者レアルには戦術面含め、劣っている印象はぬぐえません。
バルベルデがどのようなチームを作るのか、期待したいと思います。
以上、FCバルセロナの移籍情報2017-2018でした。
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