本日は、スペイン・リーガエスパニョーラ2016-2017年間4位、セビージャFCについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
72 | 38 | 21 | 9 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
8 | 69 | 49 | 20 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
46 | 19 | 14 | 4 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
1 | 39 | 16 | 23 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
26 | 19 | 7 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
7 | 30 | 33 | -3 |
ホームとアウェイで成績が大きくわかれていますね。
ホームの成績だけで行けば、優勝したレアル・マドリッドと同様の勝点を獲得しています。
ただ、アウェイでの成績が良くなかったために、最終的に4位という形になりました。
なかなかアウェイでの勝利数を多くしていくというのは難しいですが、来期はアウェイで勝点を取れるよう、力を入れてほしいと思います。
また来期CLは、プレーオフからの参戦となりますが、是非とも本戦に進んできてもらいたいですね。
なお、シーズン開幕当初は、現在C大阪所属の清武選手が所属していました。
半年間だけの所属で、レギュラーの座は掴めませんでしたが、日本人選手がスペインの強豪に所属したというだけでも、素晴らしいことではないかと思います。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
スペイン | 20人 | ポルトガル | 1人 |
アルゼンチン | 6人 | モンテネグロ | 1人 |
フランス | 6人 | デンマーク | 1人 |
ブラジル | 2人 | イタリア | 1人 |
所属選手の内、52%がスペイン出身の選手となっています。
2位が同率でアルゼンチン出身とフランス出身です。
上位4ヶ国中、フランスを除く3ヶ国が、スペイン・ポルトガル語圏の選手で占められています。
4位のポルトガルまで含めると、全38選手中29選手、実に76%がスペイン・ポルトガル語圏の選手となっています。
また1チームに8国籍の選手しかいないのは、強豪チームでは珍しいのではないでしょうか。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
1 | セルヒオ・リコ | 35 | 35 | 3301分 |
13 | ダビド・ソリア | 1 | 1 | 94分 |
31 | ホセ・アントニオ・カロ・ディアス | 0 | 0 | 0分 |
35 | フアン・ソリアーノ | 0 | 0 | 0分 |
40 | アルバロ・ロドリゲス | 0 | 0 | 0分 |
正守護神は、スペイン代表のセルヒオ・リコです。
身長195cmの大型GKですね。
2006年にセビージャFCのカンテラに入り、以後プロを含め、セビージャFC一筋11年の選手です。
2014-2015年シーズンにトップチームに昇格し、その後、セビージャの正守護神となりました。
現在は、スペイン代表でもカシージャス、デ・ヘアに次ぐ第3GKを務めています。
年齢もまだ24歳と若いこともあり、今後もセビージャFCを支える一人だと思います。
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
2 | ベノワ・トレムリナス | 0 | 0 | 0分 |
3 | マリアーノ | 31 | 29 | 2770分 |
5 | クレマン・ラングレ | 17 | 15 | 1422分 |
6 | ダニエル・カリーソ | 6 | 6 | 467分 |
18 | セルヒオ・エスクデロ | 26 | 25 | 2391分 |
21 | ニコラ・パレハ | 27 | 27 | 2348分 |
23 | アディル・ラミ | 21 | 21 | 1900分 |
24 | ガブリエル・メルカド | 29 | 26 | 2283分 |
26 | ダビド・カルモナ | 0 | 0 | 0分 |
32 | ディエゴ・ゴンザレス | 3 | 0 | 40分 |
34 | ホセ・マトス | 0 | 0 | 0分 |
36 | アレックス・ムニョス | 0 | 0 | 0分 |
レギュラーといえるのは、マリアーノ、セルヒオ・エスクデロ、ニコレ・パレミ、アディル・ラミ、ガブリエル・メルカドの5名でしょうか。
マリアーノ、セルヒオ・エスクデロ、アディル・ラミの3選手は2015年に加入。
ガブリエル・メルカドは2016年から加入と、レギュラー陣は比較的最近加入した選手で占められています。
また、2017年冬の移籍市場で加入したクレマン・ラングレも、後半戦はレギュラーに定着しました。
選手層はそれ程厚くなく、DF陣に関しては、6選手でリーグ戦、CL、国王杯をやりくりしている印象です。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
4 | マティアス・クラネビッテル | 21 | 14 | 1352分 |
7 | ミカエル・クローン・デリ | 2 | 2 | 172分 |
8 | ビセンテ・イボーラ | 31 | 12 | 1580分 |
10 | サミル・ナスリ | 23 | 22 | 1920分 |
11 | ホアキン・コレア | 26 | 11 | 1383分 |
14 | ウァルター・モントヤ | 4 | 1 | 123分 |
15 | スティーヴン・エンゾンジ | 35 | 34 | 3207分 |
17 | パブロ・サラビア | 34 | 22 | 2259分 |
19 | ガンソ | 10 | 5 | 514分 |
20 | ビトーロ | 30 | 25 | 2446分 |
22 | フランコ・バスケス | 30 | 26 | 2148分 |
27 | アントニオ・コタン | 0 | 0 | 0分 |
28 | ボルハ・ラソ | 0 | 0 | 0分 |
29 | クーロ・サンチェス | 0 | 0 | 0分 |
38 | ホセ・メナ・ロドリゲス | 0 | 0 | 0分 |
ボランチのスティーヴン・エンゾンジは、2015年シーズンに加入してから、チームの要として、絶対的な存在になっています。
今季も35試合に出場しており、出場停止を除いて、ほぼ全ての試合に出場しています。
その他、夏に加入した清武選手を、同じく夏の移籍市場で加入し、すぐにサブに追いやったナスリ。
彼の加入がなければ、清武ももっと活躍の機会があったのではないか、と思ってしまいます。
しかし、セレソンで10番を着けていたこともあるガンソですら、満足に出場機会を得られておりません。
そのことを考えると、ナスリ加入がなくとも、清武の活躍を見れたかどうかはわかりません。
なお、2017年夏の移籍市場で、昨年インテルにフリーで放出したアルゼンチン代表MFのバネガを獲得したことが発表されました。
清武やガンソが活躍できなかったことを考えると、バネガを昨年フリーで放出したのは、結果的には失敗だったのでしょう。
【2017/7/6追記】
キャプテンであったMFビセンテ・イボーラが、イングランドプレミアリーグのレスターに移籍することが発表されました。
今季、リーグ先発出場が12試合しかなかったことを考えると、出場機会を求めての移籍は、仕方ないのかもしれません。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
9 | ルシアーノ・ビエット | 21 | 14 | 1369分 |
12 | ウィサム・ベン・イェデル | 31 | 20 | 1733分 |
16 | ステヴァン・ヨヴェティッチ | 21 | 12 | 1262分 |
30 | カルロス・フェルナンデス | 3 | 1 | 98分 |
33 | イヴァン・ロペス・アルバレス | 0 | 0 | 0分 |
39 | アレハンドロ・ポゾ | 0 | 0 | 0分 |
FW陣のレギュラーは、アトレティコからレンタル中のルシアーノ・ビエット、FW陣では最多出場のウィサム・ベン・イェデルです。
また、2017年1月に加入したヨヴェティッチも、後半戦だけで21試合に出場し、貴重な戦力となっています。
セビージャはスペイン国籍の選手が多い中、FW陣のレギュラーに関しては、アルゼンチン、フランス、モンテネグロと外国籍選手中心になっています。
■チーム内得点ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 12 | FW | ウィサム・ベン・イェデル | 11 |
2 | 17 | MF | パブロ・サラビア | 8 |
3 | 8 | MF | ビセンテ・イボーラ | 7 |
3 | 22 | MF | フランコ・バスケス | 7 |
5 | 16 | FW | ステヴァン・ヨヴェティッチ | 6 |
5 | 20 | MF | ビトーロ | 6 |
5 | 9 | FW | ルシアーノ・ビエット | 6 |
チーム得点王は、FW陣で最多出場のウィサム・ベン・イェデルです。
31試合出場、先発21試合、11得点ということで、エースというには少し物足りない数字です。
ただ、2位以下の選手6名が、6得点以上あげており、一人のエースに頼るのではなく、チーム全体で得点していると言えそうです。
個人的には来期、ヨヴェティッチに期待しています。
マンCやインテル等、ビッククラブを渡り歩いてきており、今季も冬の移籍市場でチームに加わったにも関わらず、21試合出場6得点と結果を残しています。
来期はエース級の活躍をして欲しいと思っています。
ただ、現在所属元のインテルと移籍金の金額が折り合わず、来期のチーム残留が不透明になっています。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 17 | MF | パブロ・サラビア | 10 | 0 |
1 | 24 | DF | ガブリエル・メルカド | 10 | 0 |
1 | 3 | DF | マリアーノ | 10 | 0 |
4 | 8 | MF | ビセンテ・イボーラ | 9 | 0 |
5 | 22 | MF | フランコ・バスケス | 8 | 0 |
6 | 20 | MF | ビトーロ | 7 | 1 |
6 | 10 | MF | サミル・ナスリ | 7 | 0 |
6 | 15 | MF | スティーヴン・エンゾンジ | 7 | 0 |
普段は、5位までしか記載しませんが、警告数が非常に多かったので、6位まで載せることにしました。
上位6位までの選手だけで、警告61枚。
優勝したレアルはチーム全員で警告68枚ですから、さすがに多いですね。
DF、MF陣に警告が固まっており、守備があまり強くないチームらしいですね。
ただ、退場に関しては、ランキング内に1人だけとなっております。
全体としては、警告108、退場3ということで、さすがにこれだけ警告を貰っていると、上位3チームに割って入るのは難しいかな、という印象です。
以上、リーガエスパニョーラ年間第4位のセビージャFCのシーズン順位・結果でした。
次回は、2016-2017シーズン5位の、ビジャレアルを見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー スペイン・リーガエスパニョーラ 2016-2017シーズン 順位・結果はこちら