本日は、J1、2017年前半戦14位、ヴァンフォーレ甲府について、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【ヴァンフォーレ甲府】残留力発揮できず、6シーズンぶりJ2降格~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
16 | 17 | 3 | 7 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
7 | 10 | 18 | -8 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
10 | 9 | 2 | 4 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
3 | 5 | 6 | -1 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
6 | 8 | 1 | 3 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
4 | 5 | 12 | -7 |
17試合を終えて、3勝7分7敗。
全チームの中で最も引き分けが多くなっています。
後ほど詳しく触れますが、引き分けた試合は全て0-0か1-1。
得点が入らないか、最少得点での引き分けとなっています。
このように引き分けが増えている理由は、やはり得点力不足でしょう。
17試合で10得点。
こちらも後ほど触れますが、チーム内得点王が2点しか取れていません。
1試合平均0.58点ということで、もはや1点取られれば負けです。
逆に降格圏にいない方が不思議といったレベルです。
基本戦術が、守って守って、カウンターで一発で仕留めるといった形なので、やはり確実にフィニッシュを決められるFWがいないときついです。
夏の移籍期間に、元G大阪のリンス選手を獲得しましたが、どれほど戦力となるか。
G大阪でもあまりスタメンでは出場できず、仕上げのリンスと呼ばれていた位です。
このまま得点力不足解消の目途が立たないと、最後の最後、J2への降格もありえるのではないかと思います。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/26(日) | 1 | アウェイ | △ | G大阪 | 1-1 | 甲府 |
3/4(土) | 2 | ホーム | ● | 甲府 | 0-1 | 鹿島 |
3/10(金) | 3 | アウェイ | ● | 浦和 | 4-1 | 甲府 |
3/18(土) | 4 | ホーム | 〇 | 甲府 | 1-0 | 大宮 |
4/2(日) | 5 | ホーム | 〇 | 甲府 | 2-0 | 札幌 |
4/8(土) | 6 | アウェイ | △ | 川崎F | 1-1 | 甲府 |
4/16(日) | 7 | ホーム | ● | 甲府 | 0-2 | 新潟 |
4/22(土) | 8 | ホーム | △ | 甲府 | 1-1 | C大阪 |
4/30(日) | 9 | アウェイ | 〇 | 神戸 | 0-1 | 甲府 |
5/7(日) | 10 | ホーム | △ | 甲府 | 0-0 | 磐田 |
5/14(日) | 11 | アウェイ | ● | 横浜FM | 1-0 | 甲府 |
5/20(土) | 12 | ホーム | ● | 甲府 | 1-2 | 広島 |
5/28(日) | 13 | アウェイ | △ | FC東京 | 1-1 | 甲府 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | ● | 仙台 | 3-0 | 甲府 |
6/17(土) | 15 | ホーム | △ | 甲府 | 0-0 | 柏 |
6/25(日) | 16 | アウェイ | ● | 清水 | 1-0 | 甲府 |
7/2(日) | 17 | ホーム | △ | 甲府 | 0-0 | 鳥栖 |
戦績だけ見ると大きな連敗はありません。
連敗も2連敗が2度あるだけで、大きな痛手にはなっていません。
しかし、前半戦を通して3勝しかできておらず、17試合中8試合で無得点と、流石にこれでは勝点を積み重ねることはできません。
特に第10節から第17節まで8節連続で勝ち星に恵まれておらず、その間は6試合で無得点が続いています。
得点力不足が顕著で、そうそう簡単には解決策が見つからない状況です。
ただ、G大阪や川崎F、C大阪、磐田に柏と上位陣にも食らいつき、引き分けに持ち込んでいる所は評価できます。
しかし、新潟や広島、仙台に清水と降格圏を争っているチームには負けている試合も多く、非常にもったいない前半戦となりました。
後半戦は、まずJ1残留を第一に考えながら、しっかりと下位チームからは勝点を奪うことが必要ですね。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、GKの岡大生選手、MFの兵働昭弘選手の2選手です。
また全試合フル出場しているのは、GKの岡大生選手のみです。
兵働選手は今年35歳となりますが、前半戦全試合に出場し続けてきました。
他に、16試合出場しているのは、DFの新里亮選手、松橋優選手の2選手。
15試合に出場しているのは、DFのエデル リマ選手、MFの田中佑昌選手、小椋祥平選手の3選手です。
MFの小椋選手は前所属のG大阪では中々出場機会に恵まれませんでしたが、甲府のサッカーにフィットし、レギュラーとして活躍しています。
なお、試合出場が多い選手は、DF陣、MF陣に固まっていますね。
堅い守備を形成するには、比較的毎試合同じ選手で試合を闘った方が良いのかもしれません。
しかし、上位チームに比べて試合数は多くないかもしれませんが、夏場以降、同じ選手を使い続けてきた弊害が出ないとも限りません。
後半戦は、レギュラー陣に疲労が残らないよう、うまくマネジメントすることが要求されますね。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | MF | 11 | 堀米 勇輝 | 2 |
2 | DF | 3 | 畑尾 大翔 | 1 |
2 | DF | 6 | エデル リマ | 1 |
2 | DF | 16 | 松橋 優 | 1 |
2 | MF | 15 | 兵働 昭弘 | 1 |
2 | MF | 40 | 小椋 祥平 | 1 |
2 | FW | 9 | ウイルソン | 1 |
2 | FW | 10 | ドゥドゥ | 1 |
2 | FW | 13 | 河本 明人 | 1 |
チーム内得点王は、13試合で2得点の堀米勇輝選手です。
まさかのチーム内得点王が2得点、さらにFWではなくMF登録の堀米選手ということもあり、本当に得点力不足は深刻です。
その他2位タイに8選手いますが、なんと上記の表に載っている選手が、前半戦得点を決めた全選手となります。
やはり外国人FWにはもう少し、個人で点を取ってほしい所ですね。
これでは助っ人としてチームに迎え入れている意味がないようにすら思ってしまいます。
上でも述べましたが、リンス選手が加入してFW陣に競争原理が働き、各選手が真価を発揮してくれることを祈るばかりです。
以上、J1、2017シーズン前半戦14位のヴァンフォーレ甲府の順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第15位の、北海道コンサドーレ札幌を見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら