【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-②(J1)

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サッカー

前回に引き続き、第8節までのJ1各チームの時間帯別得失点と、そこから見える特徴や課題を検討していきます。

今回は5位から8位のチームを見ていきます。

*【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-①(J1) はこちら

■終盤得失点比率は勝敗に直結する

まずは各チームの時間帯別得失点の一覧です。

【得点 1~8節(5~8位)】

【失点 1~8節(5~8位)】

(1)5位:F東京

まず得点に関して、総得点13点は浦和、G大阪に次いで3位の数字です。

オフの移籍市場で、大久保、永井、ピーター・ウタカという、他チームが羨むような攻撃陣の補強をしました。

日本代表で1トップを張っていた前田がサブにも入れない試合があるほどの選手層は圧巻です。

まだそのポテンシャルを十分に発揮できてはいないのが課題ですが、シーズンが進むにつれて連携も深まってくるものと思われます。

また全得点のうち、実に84.6%(11点)を後半に入れており、さらに61.5%(8点)を終盤に入れています。

続いて失点に関して、総失点9点。

元々、堅守のイメージが強いチームですし、日本代表のDF森重やオランダ帰りのDF太田がおり、今年も年間を通じて大きく守備が崩れるということはないのかと思います。

ただ、後半5失点のうち3失点が終盤に固まっているというのは、改善の余地があります。

得点も失点も終盤に固まっており、試合終盤は少しバタバタしている印象を受けます。

先に述べました通り、今年はとにかく攻撃陣の大幅な補強を行い、頂点を狙いに来ています

現状首位浦和とは勝ち点差6と、少し開いてしまっていますが、まだまだ射程圏内だと思いますので、期待したいと思います。

(2)6位:ジュビロ磐田

総得点11点は、浦和、G大阪、F東京に次いで4位です。

昨年残留争いをしていたチームとは思えないですね。

やはり横浜FMから中村俊輔選手が加入したのが、非常に大きい効果をもたらしていると思います。

また磐田は総得点11点の内、6点を前半にあげており、上位陣では唯一、前半の得点が多いです。

失点ですが、総失点7点は全チーム中1位タイです。

全試合を通じて、前半に1失点しかしていない点からも、今年は守備がうまく機能していると考えられます。

あえて注目点を挙げるとすれば、後半に関しては61分から75分の間に3失点しており、今後注視すべきかもしれません。

オフに中村選手や川又選手を補強し、名波監督の戦術もチームに根付いてきている印象を受けます。

特に第8節、鹿島スタジアムで鹿島相手に、実に2010年以来の3-0勝利をおさめたのは印象的でした。今年こそは古豪復活となるでしょうか。

(3)7位:川崎フロンターレ

総得点11点は、6位磐田と同じくJ14位タイの得点数です。

攻撃陣の柱だった大久保選手がオフにF東京に移籍しましたが、小林選手をはじめ残った選手がその穴を埋めつつある状況です。

総得点11点のうち、後半に7点、さらに細かく見ると61~75分に4点入れています。

問題は、守備側にあります。

総失点は9点です。ただ、その内、6失点が終盤失点、さらに3失点は後半ATの失点で、今シーズン引き分けが多くなっている理由がここにあります。

とにかく最後の最後に追いつかれてしまい、勝利を逃しています。

非常にもったいない試合が多く、ラスト15分の戦い方については、今後対策が必要と思われます。

毎年優勝争いに加わりながら、最後の最後で勝てない勝負弱さが、現状では例年よりも、より強く出ている前半戦です。

風間監督の退任、大久保選手の移籍と、例年にない厳しいシーズンを送っていますが、ここから挽回はあるのでしょうか?

(4)8位:C大阪

総得点9点は、J111位の得点数です。

全9得点中、8得点を後半に決めており、実に88.9%の得点が後半です。

得点数自体は多くないですが、8位につけているあたり、攻守のバランスが取れており、J2からの昇格シーズン、さらにプレーオフを勝ち上がっての昇格でありながら、非常に健闘しているといえます。

総失点は7点です。

昨年まではJ2でも守備面の整備がうまくいかず、J1昇格を逃していただけに、今年は非常にうまくいっている印象を受けます。

やはり監督がかわって選手の意識もかわったのが大きいのかもしれません。

何より終盤失点が1点しかないのは、守備の立て直しが進んでいる証拠かと思います。

FW柿谷選手や、MF山口選手が在籍し、オフにはMF清武選手の復帰もあり、本来J2で戦うようなレベルのチームではなかったので、この順位にはそれほど驚いておりません。

先日のG大阪とのダービーも、あと一歩で勝利という試合を演じていました。

今年、最終的には1桁順位で終わるといいですね。

最後に詳細な時間帯別得失点一覧表を載せておきます。

【得点(全チーム詳細) 1~8節】

【失点(全チーム詳細) 1~8節】

次回は、第8節終了時点で9~13位のチームの時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題を考えたいと思います。

*【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-③(J1) はこちら

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