【ブラジル代表②】~2018年ロシアW杯出場国-南米~

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ブラジル国旗

来年2018年6月にロシアW杯が行われます。

今回も前回に引き続き、南米予選を断トツの1位で突破したブラジル代表を見ていきたいと思います。

1958年スウェーデン大会

6回目の大会となった、スウェーデン大会。

遂にブラジルがW杯の頂に辿り着きます。

当時17歳のペレの活躍もあり、大会初優勝を成し遂げました。

グループリーグはイングランド、オーストリア、ソビエト連邦と同組。

イングランドとは引き分けましたが、その他2チームに勝利し、グループ1位で突破しました。

準々決勝ではウェールズを1-0で、準決勝ではフランスを5-2で破り、決勝は開催国スウェーデン相手にまたしても5-2で勝利。

マラカナンの悲劇から8年、王国ブラジルは遂に頂点に立ちました。

この大会含め、ここから15大会で5度の優勝ですから、単純計算でいけば、実に3大会に1回は優勝していることになりますね。

なお、この大会は現時点で、南米の国が欧州開催の大会で優勝した最初で最後の大会となっています。

今回、ロシアW杯で南米勢が優勝できるか、そこにも注目して見ていきたいと思います。

1962年チリ大会

第7回のチリ大会。

ブラジルがイタリアに続き2カ国目のW杯連覇を達成します。

まずグループリーグ。

チェコスロバキア、メキシコ、スペインと同組となり、チェコスロバキアには引き分けたものの他の2チームには勝利し、グループリーグ1位突破。

しかし、グループリーグ第2戦のチェコスロバキア戦で、前回大会優勝の立役者ペレが怪我を負い、残り試合全て欠場となりました。

ブラジルにとっては痛い離脱でしたが、チーム力で優勝をもぎ取りましたね。

ノックアウトラウンドは、準々決勝でイングランドを3-1、準決勝で開催国のチリを4-2で破り決勝進出。

決勝はグループリーグで引き分けた、チェコスロバキアとの試合となりました。

先に先制したのはチェコスロバキアでしたが、その後3点を入れたブラジルが2大会連続で逆転勝利での優勝。

ペレというスター不在の中で優勝出来たことは、ブラジルにとって非常に大きな事だったと思います。

1966年イングランド大会

8回目の開催となった、イングランド大会。

ブラジルは実に1934年大会以来のグループリーグ敗退(当時は初戦敗退)となりました。

グループリーグはハンガリー、ポルトガル、ブルガリアと同組。

初戦のブルガリアには2-0で勝ちましたが、その後ハンガリー、ポルトガルに敗れグループ敗退となりました。

前回優勝国がグループリーグで敗退したのは、この年のブラジルが初めてで、2002年の日韓大会でフランスがグループリーグで敗退するまで、唯一の不名誉な記録保持国となっていました。

なお、この大会ではブラジルのエースであるペレやガリンシャを抑えるため、ブルガリアやポルトガルの選手が執拗に悪質なファールを繰り返した為、1970年の次回大会からイエローカード、レッドカードが導入されることとなりました。

1970年メキシコ大会

第9回となったメキシコ大会。

欧州と南米以外で初めて行われた大会となりました。

ブラジルこの大会で2大会ぶり、3度目のW杯制覇を成し遂げます。

この大会はペレのための大会とも呼ばれる程、ペレは安定したパフォーマンスを見せ、ブラジルを優勝へと導きました。

またブラジルは南米予選から決勝まで、全ての試合で勝ち星を上げ、引き分けすらない完全優勝を成し遂げました。

これは後にも先にも1970年大会のブラジル代表だけの記録です。

さてグループリーグですが、ブラジルはイングランド、ルーマニア、チェコスロバキアという強豪と同組となりました。

しかし、チェコスロバキアを4-1、イングランドを1-0、ルーマニアを3-2で退け、グループ首位で突破。

更に準々決勝はペルーに4-2、準決勝はウルグアイに3-1で勝利しイタリアの待つ決勝へ。

決勝では過去2回ずつの優勝を誇っていたチーム同士の対戦となり、ブラジルが4-1で勝利、単独最多の3回目の優勝を決めました。

1974年西ドイツ大会

10回目となった、西ドイツ大会。

前回大会の覇者としてW杯に臨んだブラジルですが、ペレ、トスタン、ジェルソンが代表引退し、さすがにチーム力は落ちていました。

ユーゴスラビア、スコットランド、ザイールと同居した1次リーグ。

それ程困難なグループには見えませんでしたが、ユーゴスラビア、スコットランドど引き分け、最終節でザイールに勝利し、なんとか2位での突破となりました。

2次リーグは、オランダ、東ドイツ、アルゼンチンと同組。

東ドイツとアルゼンチンには勝利を収めましたが、今大会トータルフットボールを披露し、世界を驚かせたオランダに敗れ、3位決定戦へ。

しかし、3位決定戦でもポーランドに敗れ結果4位で大会を終えることとなりました。

なお、2次リーグ制が取られたのは、この西ドイツ大会と、1978年のアルゼンチン大会のみです。

次回は1978年~1994年大会のブラジル代表の戦績を見ていきたいと思います。

*【ブラジル代表③】~2018年ロシアW杯出場国-南米~ はこちら

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