来年2018年6月にロシアW杯が行われます。
そこで出場を決めた各チームの予選結果と、これまでのW杯での戦績等を振り返りたいと思います。
まず今回、アジア最終予選グループAを2位突破した韓国代表を見ていきたいと思います。
目次
冷や冷やの予選突破、9大会連続10回目の出場へ
今回の最終予選、韓国代表は本当に苦戦しました。
グループ突破、本選出場を決めたのは、なんと最終節。
しかもその最終節でウズベキスタンとの直接対決に敗れていれば、一気にプレーオフ出場県外の4位にまで転落する可能性もあったというギリギリの戦いでした。
結果的に最終節、韓国vsウズベキスタン、イランvsシリアの両試合が引き分けたため、2位での通過を決めましたが、もしシリアが勝っていたら、得失点差の関係でシリアが2位になっていました。
本当に今回は、他チームとのかみ合わせがうまく行き、予選を突破できたといった印象です。
最終予選の戦績は、4勝3分3敗、勝点15、得点11失点10。
正直グループBであれば、確実に予選敗退となっていたでしょう。
運にも味方され、9大会連続10回目の出場権獲得となっています。
過去のワールドカップ戦績
韓国代表のW杯の最高成績は、2002年日韓共同開催で行われたW杯でのベスト4です。
ただこれは自国開催ということもあるため、実質的な実力としては2010年のベスト16が最高成績かと思います。
上記2大会以外は、8大会全てグループリーグ敗退となっています。
1954年スイス大会
初出場は戦後すぐの1954年スイス大会でした。
しかしこの大会では、ハンガリーに0-9、トルコに0-7と大敗をし、グループリーグでの敗退を喫しました。
グループリーグ2試合で16失点は、グループリーグが3試合制になった現在でも引き続きグループリーグでの最多失点記録です。
この大会後32年にわたり、韓国はワールドカップから姿を消すことになります。
1986年メキシコ大会
前回出場から、32年ぶりにメキシコ大会に出場しました。
しかし、同組にアルゼンチン、イタリアという強豪がおり、成すすべなくグループリーグ敗退となりました。
ただ、ブルガリア代表と1-1で引き分け、W杯で初となる勝点を獲得した大会でもありました。
結果としては、1分2敗勝点1での敗退となりました。
1990年イタリア大会
3回目の出場となったイタリア大会ですが、3戦全敗勝点0での敗退となりました。
同組がスペイン、ベルギー、ウルグアイと絶望的な組み合わせとなり、1得点6失点と全く歯が立たず。
アジアのチームが、グループリーグを突破すること以前に、1試合勝つことがどれ程難しいことかというのを思い知らされる形となりました。
1994年アメリカ大会
4回目の出場となったアメリカ大会。
しかし、今大会もW杯初勝利をあげることはできず、勝点2でのグループリーグ敗退となりました。
同組にドイツ、スペイン、ボリビアの3チームが入り、スペイン、ボリビアとは引き分けましたが、ドイツに敗れました。
1998年フランス大会
5回目の出場となったフランス大会。
この大会でも1分2敗となり、またもやグループリーグ突破は出来ず、勝点1を獲得するにとどまりました。
オランダ、メキシコ、ベルギーと同組となり、ベルギーとは引き分けました。
韓国と引き分けたベルギーがグループリーグ敗退となりましたので、韓国から勝点を落としたチームがグループリーグ敗退となる、厳しい組み合わせでした。
なお、1988年フランス大会は日本が初めてワールドカップに出場した年です。
韓国は5回目の出場でしたので、残念ながら既にこの時点で4回もの経験の差が出ていました。
2002年日韓大会
6回目の出場は自国開催での出場です。
グループリーグはアメリカ、ポーランド、ポルトガルと同組でしたが、アメリカと引き分け、ポーランドとポルトガルに勝利し、2勝1分の負けなしで首位通過しました。
自国開催ということもあり波に乗り、ワールドカップ初勝利及び初の勝点3を獲得しました。
ノックアウトラウンドでは、ベスト16でイタリア、ベスト8でスペインを破り、アジア勢として初のベスト4進出の快挙を成し遂げました。
しかしGLのポルトガル戦、ノックアウトラウンドのイタリア戦、スペイン戦では度重なる誤審があり、陰謀論も囁かれました。
韓国代表がワールドカップにおいてベスト16の壁を超えたのは、後にも先にもこの日韓大会のみです。
2006年ドイツ大会
7回目の出場となった、ドイツ大会。
トーゴ、フランス、スイスと、これまでの大会よりは組みやすい相手が同組となりました。
初戦のトーゴ戦は2-1で勝ち、自国大会以外での初勝利を上げ、2戦目のフランス戦も引き分けと順調に勝点を伸ばしましたが、第3戦のスイスに0-2で敗れ、1勝1分1敗の勝ち点4でグループリーグ敗退となりました。
スイスとフランスの2チームが、グループリーグで無敗となり勝点4を獲得しましたがグループ3位での敗退です。
2010年南アフリカ大会
8回目の出場となった、南アフリカ大会。
自国開催以外では、初めてグループリーグを突破しました。
アルゼンチン、ナイジェリア、ギリシャと同組、アルゼンチンには負けましたが、ギリシャに勝利、ナイジェリアに引き分けて、今大会は勝点4でグループリーグを突破しました。
ノックアウトラウンドでは、ベスト16でウルグアイと対戦しましたが1-2で敗戦。
自国開催以外でのベスト16突破はなりませんでした。
2014年ブラジル大会
9回目の出場となった、ブラジル大会。
ロシア、ベルギー、アルジェリアと前回大会同様、比較的くみしやすい相手が同組でしたが、ロシアに引き分けた以外は敗れ、1分2敗でグループリーグ敗退となりました。
大黒柱だったパク・チソンが代表引退して初めてのワールドカップでしたが、結果を出すことは出来ず、グループリーグ最下位での敗退となりました。
まとめ
韓国も過去アジアカップを2回制しており、アジアの強豪ですが、W杯ではやはり結果を出せていません。
特に今大会に関しては、予選から不甲斐ない戦いを見せておりましたので、このままではまたしてもグループリーグ敗退となる可能性が高いのではないかと思います。
正直、格下のウズベキスタンやシリアと競っている状況で、W杯本選に出場していいレベルのチームなのかというのも疑問です。
トッテナムで活躍するソン・フンミンやJリーグで活躍する韓国選手も多いので、チームとしての戦術を残り半年で作り上げられるのか、そこが飛躍の為の焦点になりそうです。
以上、韓国代表の予選結果と、これまでのW杯での戦績でした。
次回は、アジア最終予選B組を1位で突破した、日本代表の予選結果とこれまでのW杯での成績を見ていきたいと思います。