本日は、スペイン・リーガエスパニョーラ2016-2017年間3位、アトレティコ・マドリッドについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
78 | 38 | 23 | 9 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 70 | 27 | 43 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
44 | 19 | 14 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
3 | 40 | 14 | 26 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
34 | 19 | 9 | 7 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
3 | 30 | 13 | 17 |
スペインの2強からは、勝点で少し離されてしまいましたが、年間3位を死守し、CLストレートインの権利を得ました。
ここ数年、CLの常連、さらにベスト8以上の常連となってきていますね。
リーグ年間38試合で27失点しかしておらず、これはリーグ最少です。
今季も堅守は健在でした。
ただ、ホームでレアルには0-3、バルサには1-2と、複数失点を喫して敗れております。
アウェイでは、共に1-1で引き分けておりますが、リーグ優勝した2013-2014のような勝負強さを発揮することは出来ませんでした。
また、ビジャレアルに、ホーム、アウェイ共に敗れています。
相性というものもあるのかもしれませんね。
全体的には素晴らしい成績でしたが、年間6敗のうち、12月までの前半戦で4敗してしまっているため、来期は前半戦の戦い方が肝になるかもしれません。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
スペイン | 15人 | ベルギー | 1人 |
ウルグアイ | 3人 | スロベニア | 1人 |
アルゼンチン | 3人 | クロアチア | 1人 |
フランス | 3人 | ガーナ | 1人 |
ポルトガル | 2人 | イタリア | 1人 |
ブラジル | 2人 | アルバニア | 1人 |
モンテネグロ | 1人 | アルジェリア | 1人 |
所属選手の内、41%がスペイン出身の選手となっています。
2位が同率でウルグアイ出身とアルゼンチン出身、フランス出身です。
バルサと同じく上位6ヶ国中、フランスを除く5ヶ国が、スペイン・ポルトガル語圏の選手で占められています。
レアルが多国籍軍なのに対して、バルサ、アトレティコはスペイン・ポルトガル語圏内の選手が多数を占める結果となっています。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
1 | ミゲル・アンヘル・モジャ | 9 | 8 | 807分 |
13 | ヤン・オブラク | 30 | 30 | 2771分 |
25 | アンドレ・モレイラ | 0 | 0 | 0分 |
26 | ベルナベ・バラガン | 0 | 0 | 0分 |
正守護神は、スロベニア代表のヤン・オブラクです。
アトレティコに加入した2014-2015年シーズンは、正守護神として期待されましたが、開幕前に怪我をし、同時加入のミゲル・アンヘル・モジャに正守護神の座を譲りました。
ただ、2015-2016年シーズン以降は正守護神に返り咲き、以降はアトレティコのゴールマウスを守り続けています。
年齢もまだ24歳と若いこともあり、今後もアトレティコを支える一人だと思います。
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
2 | ディエゴ・ゴディン | 31 | 30 | 2841分 |
3 | フィリペ・ルイス | 34 | 34 | 3140分 |
15 | ステファン・サヴィッチ | 32 | 30 | 2888分 |
16 | シメ・ヴルサリコ | 14 | 11 | 977分 |
19 | リュカ・エルナンデス | 15 | 13 | 1308分 |
20 | フアンフラン | 23 | 21 | 2068分 |
24 | ホセ・ヒメネス | 17 | 12 | 1065分 |
31 | アレハンドロ・ガルシア・フェルナンデス | 0 | 0 | 0分 |
32 | ラファエル・ムニョス・ベナビデス | 0 | 0 | 0分 |
37 | アルベルト・ロドリゲス | 0 | 0 | 0分 |
30試合以上にスタメン出場しているのは、ゴディン、フェリペ・ルイス、サヴィッチの3選手です。
CLや国王杯も戦いながら、上記3選手はリーグ戦30試合以上に出場し、大車輪の活躍だったと思います。
また、本来であれば上記3選手と同様の出場数が見込まれるフアンフランですが、一時期負傷離脱していた影響から、今季は21試合の先発出場にとどまっています。
フアンフラン欠場中は、シメ・ヴルサリコ等が穴を埋めましたが、全体的にレギュラーが固定されており、選手層の薄さは気になる所です。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
5 | チアゴ・メンデス | 12 | 5 | 477分 |
6 | コケ | 36 | 36 | 3328分 |
8 | サウール・ニゲス | 33 | 29 | 2660分 |
10 | ヤニック・フェレイラ・カラスコ | 35 | 27 | 2334分 |
12 | アウグスト・フェルナンデス | 3 | 2 | 148分 |
14 | ガビ | 34 | 33 | 3008分 |
22 | トーマス・パルティ | 16 | 6 | 681分 |
23 | ニコラス・ガイタン | 23 | 11 | 1085分 |
27 | カイオ・エンリケ | 0 | 0 | 0分 |
34 | ロベルト・オラベ | 0 | 0 | 0分 |
39 | フアン・モレーノ | 0 | 0 | 0分 |
44 | ケイディ・バレ | 0 | 0 | 0分 |
45 | ルーベン・フェルナンデス | 0 | 0 | 0分 |
46 | アントニオ・モヤ・ベガ | 0 | 0 | 0分 |
パッと見でわかるように、レギュラーと控えが非常に鮮明に分かれています。
コケ、サウール・ニゲス、カラスコ、ガビの4選手が不動のレギュラーですね。
4選手全員が30試合以上に出場しており、一番出場数が少ないサウール・ニゲスですら、33試合に出場しております。
半面、サブはニコラス・ガイダンの23試合(先発は11試合)が最多です。
優勝したレアル・マドリッドのようなローテーションはなく、一部主力に負担がかかっているのは間違いありません。
ガビ以外は、20代前半~中盤と、まだまだ年齢が若いため、少々の無茶も大丈夫かもしれません。
ただ、ケガ人が複数人重なると、選手のやりくりは厳しくなりそうですね。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
7 | アントワーヌ・グリーズマン | 36 | 36 | 3167分 |
9 | フェルナンド・トーレス | 31 | 13 | 1499分 |
11 | アンヘル・コレア | 31 | 10 | 1312分 |
17 | アレッシオ・チェルチ | 1 | 0 | 16分 |
21 | ケヴィン・ガメイロ | 31 | 21 | 1778分 |
28 | ニコラス・シアッパカッセ | 0 | 0 | 0分 |
42 | ロベルト・ヌネス | 0 | 0 | 0分 |
48 | モハメド・ザカリア | 0 | 0 | 0分 |
36試合出場のグリーズマンは、シメオネ監督が絶対に外せない選手の一人です。
今季終了後、移籍の噂が流れましたが、チームが2017年夏の移籍市場で、選手獲得を禁止されていることもあり、男気でチーム残留を決めました。
来期以降もグリーズマンが、ビセンデ・カルデロンのファンを魅了してくれることは嬉しい限りです。
グリーズマンの相棒は、トーレス、コレア、ガメイロの3選手をローテーションしています。
3選手とも、先発出場は多くないですが、試合出場数では、30試合を超えています。
トーレスにも今オフアメリカへの移籍の噂が出ていましたが、どうやらチームに残留してくれそうですね。
個人的には、元ミランのチェルチには頑張ってほしいと思っていたのですが、全くと言っていいほど出場できませんでした。
来期は監督の信頼を勝ち取れるように、頑張ってほしいと思います。
■チーム内得点ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 7 | FW | アントワーヌ・グリーズマン | 16 |
2 | 21 | FW | ケヴィン・ガメイロ | 12 |
3 | 10 | MF | ヤニック・フェレイラ・カラスコ | 10 |
4 | 9 | FW | フェルナンド・トーレス | 8 |
5 | 6 | MF | コケ | 4 |
5 | 8 | MF | サウール・ニゲス | 4 |
5 | 11 | FW | アンヘル・コレア | 4 |
チーム得点王は、グリーズマンです。
36試合出場、16得点ということで、数字としては悪くはないのですが、欲を言えばエースとして、年間20ゴールは欲しいところです。
2位はガメイロですね。先発出場が21試合、途中出場が10試合で12得点ですから、結果を出していると思います。
4位のトーレスも13試合の先発、18試合の途中出場で8得点であれば、普及点でしょう。
その他、MFのレギュラー陣であるカラスコ、コケ、サウール・ニゲスが多く得点を挙げています。
今季だけに限りませんが、出場試合数を含めMF陣のレギュラーの活躍がこのチームを支えています。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 2 | DF | ディエゴ・ゴディン | 12 | 1 |
2 | 14 | MF | ガビ | 9 | 0 |
3 | 6 | MF | コケ | 8 | 1 |
4 | 8 | MF | サウール・ニゲス | 8 | 0 |
5 | 15 | DF | ステファン・サヴィッチ | 7 | 1 |
警告数1位は、ゴディンで、警告数12、退場1回、チームでは断トツでした。
守備の要としてチームの危機を幾度となく救っていますが、もう少しだけ警告を減らせると良いかもしれません。
他にはMF陣に、警告が多く見受けられます。
出場試合数が多いですし、チーム方針として全員がハードに走り球際にも強くいくため、警告数が増えがちになるのかもしれません。
ただ、決してラフプレーが多いとは思えず、チームの勝利の為に、皆が闘っている印象です。
全体としては、警告86、退場3ということで、優勝したレアル・マドリッドに比べるとだいぶ多くなっています。
以上、リーガエスパニョーラ年間第3位のアトレティコ・マドリードのシーズン順位・結果でした。
次回は、2016-2017シーズン4位の、セビージャFCを見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー スペイン・リーガエスパニョーラ 2016-2017シーズン 順位・結果はこちら