【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-④(J1)

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サッカー

全4回に渡って連載してきた、第8節までのJ1各チームの時間帯別得失点と、そこから見える特徴や課題を検討していく記事の、最終回です。

今回は14位から18位のチームを見ていきます。

■立て直しが急務の各チーム

まずは各チームの時間帯別得失点の一覧です。

赤表が【得点1~8節】、青表が【失点1~8節】です。また終盤は76分~試合終了までの時間帯と定義します。

【得点 1~8節(14~18位)】

【失点 1~8節(14~18位)】

(1)14位:ヴァンフォーレ甲府

総得点7点はJ114位タイの得点数です。

そのうち、前半には1点しか取れておりません。

そのかわり、失点も前半は1点しかなく、基本的に0-0で折り返して後半勝負といった形になっています。

オフに仙台からFWウィルソンを、G大阪からMF小椋を獲得しましたが、全体的に大きな補強は少なく、今年も例年通り厳しい戦いを強いられています。

続いて失点に関して、総失点10点。

前半10.0%(1点)、後半90.0%(9点)失点しています。

さらに細かく見ていくと、46~60分に4失点、また終盤失点も4失点あり、うち後半ATに3失点しています。

後半開始後15分及び、試合終了間際の失点が非常に多く、接戦をものに出来ていない結果となっています。

特に第1節のG大阪戦は後半ATまでは1-0で勝っており、勝利出来ていれば大金星でした。

それだけにもったいない失点だったと思います。

第8節までで2勝していますが、勝利した相手が最下位大宮と昇格組の札幌のみです。

下位チームからしっかり勝ち点3を奪っていることは素晴らしいですが、上位チームからはあまり勝ち点を積み上げることは出来ていません。

現有戦力ではJ1残留ラインの勝ち点35~40を現実的な目標として戦っていくことになるでしょう。

(2)15位:北海道コンサドーレ札幌

まず得点ですが、総得点8点は、J113位の得点数です。

全8得点中半分の4得点をFW都倉選手が決めています。

時間帯別に見ていくと前半50.0%(4点)、後半50.0%(4点)となっています。

オフには、J1での経験豊富な横浜FMからMF兵藤選手や大宮からMF横山選手を獲得し、ある程度の戦力の底上げは図りましたが、やはりC大阪程の巨大戦力はなく、まずはJ1残留が目標となりそうです。

失点ですが、総失点が13失点となっております。

前半が46.2%(6点)、後半が53.8%(7点)です。前半、後半共に、得点よりも失点の方が多く、やはりJ1の攻撃陣に耐えられるだけの守備の構築というものはまだまだ完成していない状況です。

さらに細かく見ていくと、各時間帯で満遍なく複数失点しています。

特定の時間帯に弱いのではなく、どの時間帯でも失点しているというのは、単純に守備の立て直しが必要だと考えられます。

第8節までで勝利したのは、今季は厳しい戦いが続いていますが、過去J1を5年で3度制した広島と、大型補強を行ったF東京という、強豪の2チームです。

また第8節には負けはしましたが、浦和に2-3と善戦しました。

強豪にも勝てるときがあるので、もう少し試合ごとのムラをなくしていければ、J1昇格1年目でのJ1残留も見えてくるのではないでしょうか。

(3)16位:サンフレッチェ広島

総得点6点は、J117位です。

前半16.7%(1点)、後半83.3%(5点)となっており、とにかく点が取れません。

オフに長年チームを支えたFW佐藤寿人選手が出場機会を求めて名古屋へ移籍、まだ昨年の得点源だったピーター・ウタカ選手もF東京へ移籍、更にはMF野津田選手も清水へ移籍、森崎選手は引退となりました。

そんな中即戦力で獲得できたFWは、元柏レイソルの工藤選手だけと、非常に厳しいものとなりました。

オフの補強の失敗が得点力不足に直結している形です。

総失点は11点です。

とりわけ注目なのは、試合開始から前半15分までに3点を失っている点です。

例年の広島は守備が固く、先制されるとほとんど負けないという試合運びでJ1を何度も制してきました。

ただ今季に限って言えば、試合開始早々に失点してしまい、なかなか自分たちの形を作り出せず、得点も入らないためズルズルと負けがこんでいる状況です。

今季唯一勝利をおさめたのが、第6節のアウェーG大阪戦でした。

この試合は後半7分に工藤選手のゴールで先制し、そのまま守備を固めて勝利するという先行逃げ切り型の、いわば自分たちの戦いができた試合です。

このような展開に持ち込めば、J1で2位につけるG大阪からでも勝利出来る力は持っています

まさかのJ2降格といった事態にならぬよう、早く自分たちの形を出せるように、立て直していってほしいですね。

(4)17位:アルビレックス新潟

総得点7点は、14位の甲府と同じく、J114位タイの得点数です。

オフに、Wシルバが共に退団したことは非常に痛かったと思います。

ラファエル・シルバは浦和へ移籍し、得点ランキング2位の活躍、レオ・シルバは鹿島へ移籍し、ボランチの一角として鹿島の守備を支えています。

この2人に代わって、ブラジルのクルゼイロからFWホニ選手を、J2の水戸からロメロフランク選手を獲得しましたが、まだまだフィットしているとは言い難く、前半戦は厳しい戦いが続いています。

続いて失点ですが、総失点は15失点となり、J13位の失点数です。

前半33.3%(5点)、後半66.7%(10点)、うち終盤失点は46.7%(7点)となっています。

全失点中、後半最後の15分での失点が約半数という結果になっており、試合終盤に我慢しきれずに失点を重ねてしまっています。

現状では、攻守ともに非常に厳しい状況が続いております。

毎年謎の残留力を発揮し、J1に残り続けていましたが、さすがに今年の残留は厳しいのではないかと思う惨状です。

即戦力での補強を考えるか、監督の交代等打てる手を打っていかないと、2003年シーズン以来のJ2降格が現実味を帯びてきそうです。

(5)18位:大宮アルディージャ

総得点は、2点はJ1ダントツで最下位です。

前半に1点、後半に1点しか取れておらず、さすがに危機的状況です。

第8節を終わって、J1で唯一勝ち星なしの1分7敗です。

昨年の主力だったMF家長選手が川崎フロンターレに、同じくMFの泉澤選手がG大阪に移籍した影響がもろに出ています。

新加入のFW大前選手、MF長谷川選手もフィットに時間がかかっており、未だ得点を決められていない状況です。

総失点は、17点で、J1で第2位です。

前半は23.5%(4点)、後半は76.5%(13点)ですが、終盤失点比率は29.4%(5点)です。

第8節でG大阪に0-6でボコボコにされましたが、それ以外の試合では、2失点が4試合、1失点が3試合と、それ程守備が崩壊しているわけではありません。

昨年であれば、2-1で勝っていたり、2-2の引き分けになっていたような試合が、今季は得点力がないため、すべて負け試合になってしまっています。

昨年はクラブ史上最高の5位でフィニッシュした大宮ですが、今季前半は目も当てられない惨状となってしまいました。

昨年は年間を通して8敗しかしなかったのが、今季は早くも第8節で7敗です。

J1残留に必要な勝ち点35~40を獲得するためには少なくとも9勝9分程度は必要ですが、残り26節中18節で勝ち点を積み上げていかないといけないというのは非常に難解なミッションに思えます。

2015年以来のJ2降格の可能性は決して低くないと思われます。

最後に詳細な時間帯別得失点一覧表を載せておきます。

【得点(全チーム詳細) 1~8節】

【失点(全チーム詳細) 1~8節】

全4回、時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題については、以上になります。

*【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-①(J1) はこちら

*【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-②(J1) はこちら

*【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-③(J1) はこちら

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