【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-①(J1)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカー

J1は早くも2017年スケジュールの約4分の1を消化しました。

まだ第8節ですが、想定よりも勝ち点を積み重ねられたチーム、予想外に下位に沈んでいるチーム等、様々あるかと思います。

さて、今回は、第8節までのJ1各チームの時間帯別得失点と、そこから見える特徴や課題を検討していきます。今回は上位4チームを見ていきます。

■上位陣は後半に得点が集中

まずは各チームの時間帯別得失点の一覧です。

赤表が【得点(1~8節)】、青表が【失点(1~8節)】です。また、終盤は76分~試合終了までの時間帯と定義します。

【得点 1~8節(1~4位)】

【失点 1~8節(1~4位)】

(1)1位:浦和レッズ

まず得点に関して、総得点24点は圧巻ですね。

第8節までのJ1全得点が187ゴールですから、実に13%弱は浦和の得点です。

前半、後半共に得点数はJ1全チーム中1位で、スキがありません。

唯一あげるとすれば、終盤得点比率が20.8%とそれ程高くはないという点くらいでしょうか。

続いて失点に関して、総失点9点。

失点も少ないですが、ここで注目すべきは、全9失点のうち、終盤失点が5点、全失点に対する比率は55.6%と高くなっています。

ラスト15分での弱さが出るのは、ここ何年も言われていることですが、数字上今年もそれ程改善していないようです。

J1最強の攻撃陣を有しているため、このまま突っ走る可能性もありますが、過密日程による夏場以降の蓄積疲労等で、攻撃陣が上手く機能しなくなったとき、終盤の守備には不安があります。

また例年の繰り返しとなるのか、今年こそ生まれ変わるのか、期待して追い続けたいと思います。

(2)2位:G大阪

総得点19点は、浦和に次いで2位の数字です、こちらも全得点の約10%になります。

19点中14点を後半に決めており、後半得点比率は73.7%になります。

G大阪は勝負強い印象がありますが、数字を見ても明らかといったところです。

失点ですが、8失点中7失点が後半です。

実は、さらに細かく見ていくと、後半開始から15分までの15分間に4失点しています。

後半開始の入りがあまり良くないのかもしれません。今後の改善点と言えそうです。

浦和ほど選手層は厚くなく、オフには主力選手の移籍(阿部、大森等)、開幕後は主力にけが人も発生(今野、アデミウソン、ファビオ等)していますが、それでも2位につけるあたり、さすがの底力と言えそうです。

ACLは予選敗退が濃厚となり、リーグ戦に集中できるので逆に良いかもしれません。

浦和にどこまでくらいついていけるか、楽しみです。

(3)3位:ヴィッセル神戸

総得点10点は、J19位タイの得点数となっております。

攻撃陣の柱であったレアンドロが開幕戦で大けがを負い、秋まで戦列に戻ってこれない状態となったのは、大きな痛手だったかと思います。

それでもなんとか1試合平均1得点以上を上げ、上位に踏みとどまっています。

前半3点、後半7点、終盤得点比率は20.0%です。

総失点は7点で、J1で最少失点数です。

非常に堅い守備ですが、実は、さらに細かく見ると、後半5失点のうち、16~30分に3失点、後半ATに2失点しています。

失点している時間帯が固まっているということは、何かしら対策が打てるのではないかと思います。

以前の記事でも書きましたが、夏には元ドイツ代表のFWポドルスキ選手が加入します。

来日時の年齢も32歳ですし、J1であれば無双してくれるのではないかと期待しています。

それまでいかに現有戦力で勝ち点を積み重ね、優勝争いに入り込めるかが勝負になるかと思います。

(4)4位:鹿島アントラーズ

総得点10点は、3位神戸と同じくJ19位タイの得点数です。

神戸と同じく、前半3点、後半7点ですが、後半7点のうち5点が終盤得点です。

鹿島もG大阪と同じく、勝負強い印象がありますが、試合終盤の得点が多いからですね。

総失点は8点です。

得失点差が+2しかないにも関わらず4位に順位しているあたり、これまたやはり勝負強いですね。

前節磐田に0-3で敗れましたが、それ以外の試合では、複数失点での敗戦はありません。

昌子、植田の両DFには、近い将来日本代表にも定着してほしいものです。

第7節では、MF小笠原、GK曽ケ端両選手が、J1通算500試合出場達成をしました。

偉大な記録ではありますが、両選手とも30台後半。

連覇を目指すには、この2名を押しのけるような力強い若手が出てこないと厳しいかもしれません。

ACLのGSも突破したので、これからさらに過密日程になっていくことが一番の心配事です。

柴崎選手が夏に戻ってくるのかも、今後の鹿島を大きく左右しそうです。

最後に詳細な時間帯別得失点一覧表を載せておきます。

【得点(全チーム詳細) 1~8節】

【失点(全チーム詳細) 1~8節】

次回は、第8節終了時点で5~8位のチームの時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題を考えたいと思います。

*【まとめ】■時間帯別得失点に見る、各チームの特徴と課題-②(J1) はこちら

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. […] 回に引き続き、第8節までのJ1各チームの時間帯別得失点と、そこから見える特徴や課題を検討していきます。今回は5位から8位のチームを見ていきます。 *1位から4位のチームはこちら […]

  2. […] 回に引き続き、第8節までのJ1各チームの時間帯別得失点と、そこから見える特徴や課題を検討していきます。今回は5位から8位のチームを見ていきます。 *1位から4位のチームはこちら […]

  3. […] 別得失点と、そこから見える特徴や課題を検討していく記事の、第3弾です。今回は9位から13位のチームを見ていきます。 *1位から4位のチームはこちら、5位から8位のチームはこちら […]

  4. […] や課題を検討していく記事の、最終回です。今回は14位から18位のチームを見ていきます。 *1位から4位のチームはこちら、5位から8位のチームはこちら、9位から13位のチームはこちら […]