本日は、J1、2017年前半戦12位、ベガルタ仙台について、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【ベガルタ仙台】2010年以降で最多の年間53失点、守備の立て直しが急務に~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
21 | 17 | 6 | 3 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
8 | 22 | 32 | -10 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
9 | 9 | 3 | 0 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 11 | 18 | -7 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
12 | 8 | 3 | 3 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
2 | 11 | 14 | -3 |
前半戦の戦績は、6勝3分8敗。
負けが先行する形となり、12位という結果になりました。
今オフは昨年までのチームを支えていた、ウィルソンやハモンロペスを放出し、FC東京から平山、浦和レッズから石原、新外国人としてクリスランを獲得しました。
攻撃陣に関しては、石原とクリスランは期待通りの活躍をしましたが、平山は怪我で長期離脱となり、今シーズン未だ公式戦には出場できていません。
課題は守備陣でしょう。
17節を終えて失点32は、最下位の新潟についで、リーグ2位の失点数の多さです。
無失点で勝利する試合も数試合ありましたが、複数失点を重ねる試合も少なくありません。
一度失点しだすと、なかなか試合中には修正がきかない状況が続いています。
守備の立て直しの為、夏の移籍期間中に、新外国人DFとしてヴィニシウスを獲得しました。
U-20ブラジル代表にも選ばれたことのある22歳の新鋭ですが、正直短時間でチームにフィットできるかは未知数です。
後半戦、守備陣が踏ん張れない試合が続くと、徐々に降格の足音が聞こえてくる気がします。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | ホーム | 〇 | 仙台 | 1-0 | 札幌 |
3/4(土) | 2 | アウェイ | 〇 | 磐田 | 0-1 | 仙台 |
3/11(土) | 3 | ホーム | ● | 仙台 | 0-2 | 神戸 |
3/18(土) | 4 | アウェイ | 〇 | 柏 | 0-1 | 仙台 |
4/1(土) | 5 | ホーム | ● | 仙台 | 0-2 | 川崎F |
4/7(金) | 6 | アウェイ | ● | 浦和 | 7-0 | 仙台 |
4/16(日) | 7 | ホーム | ● | 仙台 | 1-4 | 鹿島 |
4/22(土) | 8 | アウェイ | △ | 広島 | 3-3 | 仙台 |
4/30(日) | 9 | アウェイ | 〇 | 清水 | 0-3 | 仙台 |
5/7(日) | 10 | ホーム | ● | 仙台 | 0-2 | FC東京 |
5/14(日) | 11 | アウェイ | ● | 大宮 | 2-1 | 仙台 |
5/20(土) | 12 | アウェイ | △ | 横浜FM | 1-1 | 仙台 |
5/28(日) | 13 | ホーム | 〇 | 仙台 | 2-1 | 新潟 |
6/4(日) | 14 | ホーム | 〇 | 仙台 | 3-0 | 甲府 |
6/17(土) | 15 | アウェイ | △ | 鳥栖 | 1-1 | 仙台 |
6/25(日) | 16 | ホーム | ● | 仙台 | 2-4 | C大阪 |
7/1(土) | 17 | ホーム | ● | 仙台 | 2-3 | G大阪 |
開幕4試合は3勝1敗、敗れたのも当時首位を走っていた神戸ということを考えれば上々のシーズン開幕でした。
特に勝利した柏と磐田の2チームは、2チームとも優勝を争える位置におり、本当に素晴らしいシーズンの幕開けでした。
ただその後、5~7節にかけて3連敗。
川崎F、浦和、鹿島の強豪3連戦、日程的には運が悪かったとしか言いようがありませんが、開幕からの良い流れがここで断ち切られてしまいました。
その後は、勝ったり負けたりを繰り返しますが、大宮に敗戦した以外は、上位チームには負け、中位チームとは引き分け、下位チームには勝利をおさめています。
ただ、やはり問題視されるのは複数失点でしょうか。
浦和には0-7、鹿島には1-4、C大阪には2-4、G大阪には2-3で敗れています。
浦和戦に関していえば、前半に4点取られてしまったため心が折れたのだと思います。
しかし残りの3試合に関していえば、仙台自体も点を取れており、さらに大阪勢に対しては2得点できています。
失点を減らせば、競合相手にも勝ち星を拾える可能性もある為、後半戦いかに守備を立て直すかが、勝負の分かれ目になるかと思います。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、DFの永戸勝也選手、大岩一貴選手、MFの梁勇基選手、富田晋伍選手の4選手です。
また全試合フル出場しているのは、DFの大岩一貴選手のみです。
他に、16試合出場しているのは、MFの三田啓貴選手と、FWの石原直樹選手の2選手。
石原選手は今期、浦和から移籍してきましたが、チームにフィットし、主力をはっています。
浦和レッズでは大怪我や、分厚い選手層にも阻まれて、中々出場機会を得ることが出来ませんでしたが、仙台で再度輝いています。
15試合に出場している選手は、MFの奥埜博亮選手のみです。
その他として、MFの野沢拓也選手ですが、1試合4分の出場時間に留まっています。
元鹿島アントラーズの主力として一時代を築いた同選手も、今年で36歳となり、さすがに衰えが隠せなくなってきているのでしょうか。
野沢選手の全盛期を知っているものとしては寂しい限りです。
もう一度芸術的なフリーキックでファンを魅了してほしい。
復活を期待しています。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 20 | クリスラン | 7 |
2 | FW | 11 | 石原 直樹 | 4 |
3 | DF | 27 | 大岩 一貴 | 2 |
3 | MF | 7 | 奥埜 博亮 | 2 |
3 | MF | 10 | 梁 勇基 | 2 |
3 | FW | 30 | 西村 拓真 | 2 |
チーム内得点王は、13試合で7得点のクリスラン選手です。
今シーズンチームに加入し、出場試合数こそやや物足りないですが、高い決定力を誇っています。
2位はこれまた新加入の石原選手です。
16試合4ゴールということで、主力FWとしては少し物足りない数字かもしれませんが、それでも健闘してると思います。
浦和で2年間、ほぼ出場機会がなかったことを考えると、上出来の数字かもしれません。
その他、17試合全てにフル出場している大岩選手が3位にランクインしています。
得点者や得点数だけを見ると、残留争いに巻き込まれそうなほど、ひどい数字には見えません。
やはり守備の改善が急務と考えられますね。
以上、J1、2017シーズン前半戦12位のベガルタ仙台の順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第13位の、清水エスパルスを見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら