本日は、J1、2017年前半戦10位、サガン鳥栖について、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【サガン鳥栖】6年連続J1残留も、アウェイ勝てず中位を彷徨う~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
24 | 17 | 6 | 6 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
5 | 19 | 19 | 0 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
19 | 8 | 6 | 1 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点 |
1 | 11 | 5 | 6 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
5 | 9 | 0 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
4 | 8 | 14 | -6 |
ホームでは無類の強さを見せています。
8試合戦って、6勝1分1敗。
この数字だけを見るとまるで上位争いをしているかのようです。
しかし、アウェイの成績を見てみると、ホームとは真逆の0勝5分4敗。
一度もアウェイでは勝利がありません。
なにより、9試合戦って8得点、1試合平均1点を切るような状況では、さすがに勝点を積み上げていくのは厳しいかと思います。
今季は開幕前に、ベルギーのシント・トロイデンから小野、イタリアのカリアリから、ビクトル イバルボを獲得しましたが、いまいち機能していません。
とくに鳴り物入りで加入したイバルボに関しては、17節まで10試合出場無得点と、全く期待外れとなっています。
昨年までの戦術豊田からの脱却に向けて、攻撃陣を活性化させるための補強でしたが、結局豊田依存から抜け出せていません。
17試合を終わって19得点では、守備陣は毎試合クリーンシートを達成しないと、勝利できない計算になります。
後半戦、順位を上げていくためには、今季補強した攻撃陣2名が鳥栖の戦術になじみ、機能することが絶対条件となるのではないかと思います。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | ホーム | ● | 鳥栖 | 1-3 | 柏 |
3/5(日) | 2 | アウェイ | △ | 川崎F | 1-1 | 鳥栖 |
3/11(土) | 3 | ホーム | 〇 | 鳥栖 | 1-0 | 広島 |
3/18(土) | 4 | アウェイ | ● | C大阪 | 1-0 | 鳥栖 |
4/1(土) | 5 | アウェイ | △ | FC東京 | 3-3 | 鳥栖 |
4/8(土) | 6 | ホーム | 〇 | 鳥栖 | 3-0 | 新潟 |
4/16(日) | 7 | アウェイ | ● | 磐田 | 2-1 | 鳥栖 |
4/22(土) | 8 | ホーム | 〇 | 鳥栖 | 1-0 | 神戸 |
4/30(日) | 9 | アウェイ | ● | 鹿島 | 2-1 | 鳥栖 |
5/7(日) | 10 | ホーム | 〇 | 鳥栖 | 1-0 | 横浜FM |
5/14(日) | 11 | アウェイ | △ | 清水 | 1-1 | 鳥栖 |
5/20(土) | 12 | アウェイ | ● | G大阪 | 3-0 | 鳥栖 |
5/27(土) | 13 | ホーム | 〇 | 鳥栖 | 1-0 | 札幌 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | △ | 大宮 | 1-1 | 鳥栖 |
6/17(土) | 15 | ホーム | △ | 鳥栖 | 1-1 | 仙台 |
6/25(日) | 16 | ホーム | 〇 | 鳥栖 | 2-1 | 浦和 |
7/2(日) | 17 | アウェイ | △ | 甲府 | 0-0 | 鳥栖 |
戦績を見ると、勝ったり負けたりを繰り返しており、まだ17節時点では一度も連勝がありません。
なかなか前半戦、波に乗れなかったのも、連勝がないことと無関係ではないでしょう。
それでも、前半戦最後の5試合は、2勝3分と負けなしで乗り切りました。
5試合で5得点3失点と、非常にロースコアの試合が続いていますが、チームとしての堅守が健在ということでしょう。
また17試合戦って、連敗もありませんでした。
負けた次の試合でもきちんと立て直しがきいている所はさすがですね。
負けた試合を見ても、柏・C大阪・磐田・鹿島・G大阪と軒並み上位チームばかりです。
逆に清水や大宮、仙台等、比較的下位チームと引き分けており、ここらへんの取りこぼしがなければ、もう少し上位に食い込めたと思います。
今シーズンの現実的な目標は1桁順位でのフィニッシュでしょうか。
今年から各チームへの分配金も増えるため、1つでも良い順位でシーズンを終えたい所ですね。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、GKの権田修一選手、DFのキム ミンヒョク選手、吉田豊選手、MFの原川力選手、高橋義希の5選手です。
また全試合フル出場しているのは、GKの権田修一選手、DFのキム ミンヒョク選手、吉田豊選手の3選手です。
権田選手は、昨年まで鳥栖の正GKを務めていた林選手と入れ替わる形で、FC東京から鳥栖に移籍してきました。
ただ、実際は欧州移籍を目指してFC東京と契約解除したものの、欧州で移籍先が見つからず、鳥栖からのオファーにより移籍したという背景があります。
FC東京時代は、オーバートレーニング症候群を発症したり、SVホルン時代には怪我による長期離脱があったりと、色々苦労した選手です。
現在鳥栖では、絶対的守護神として、ゴールマウスを守っています。
このまま好調を維持して、是非日本代表にも復帰してほしいですね。
他に、16試合出場しているのは、MFの高橋義希選手のみ。
15試合に出場している選手はおらず、14試合に出場しているのも、FWの豊田陽平選手のみです。
FW陣ではやはり、豊田選手が一番出場機会が多いですね。
しかし”トヨグバ”も今年で32歳になりました。
もうそう何年もハイパフォーマンスを見せれる年ではなくなってきていると思います。
豊田選手がいなくなった途端、J2降格なんてことにならないよう、他のFW陣には奮起して欲しいですね。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 11 | 豊田 陽平 | 4 |
2 | MF | 4 | 原川 力 | 3 |
2 | FW | 9 | 趙 東建 | 3 |
2 | MF | 7 | 鎌田 大地 | 3 |
5 | FW | 40 | 小野 裕二 | 2 |
チーム内得点王は、14試合4得点の豊田選手です。
チーム内得点王が4得点しか取れていないことが、チームの得点力不足を象徴していますね。
また、2位タイにランクインしていた、鎌田選手は今夏、ドイツブンデスリーガのフランクフルトへ移籍しました。
鎌田選手はチームの要でしたし、19得点中3得点を決めていた得点源を失ったのは痛いです。
後半戦は、豊田選手はもちろん、原川選手や小野選手、そしてイバルボ選手の更なる奮起が必要です。
以上、J1、2017シーズン前半戦10位のサガン鳥栖の順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第11位の、ヴィッセル神戸を見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら