本日は、J1、2017年年間10位、ガンバ大阪について、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
■年間成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
43 | 34 | 11 | 10 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
13 | 48 | 41 | 7 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
17 | 17 | 4 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
8 | 22 | 18 | 4 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
26 | 17 | 7 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
5 | 26 | 24 | 2 |
前半戦、17試合で勝点32を獲得し、優勝争い悪くともACL出場権争いは出来ると思っていたのが一転、後半戦は17試合で勝点11しか獲得できず。
J1に復帰した2014年から3年で1位、2位、4位と常に上位に居続けたガンバ大阪がまさかの二桁順位、10位でのシーズンフィニッシュとなってしまいました。
*【ガンバ大阪】苦手な前半戦を4位でターン、課題は勝ち切る勝負強さ~2017シーズン前半戦 順位・結果~ はこちら
ホーム・アウェイ共に得失点差はプラスにも関わらずこの結果。
いかに効率悪く試合を行っているかが浮き彫りになっています。
長谷川監督の今シーズン限りでの退団が9月上旬に発表されたことによるモチベーションの低下や、後半戦は攻撃の要アデミウソンや藤本、更に夏に獲得したファン・ウィジョ、そして守備の要であったファビオが軒並みケガで離脱。
加えて控えDFの金も離脱し、後半戦はスタメンの5~6割が開幕時にレギュラーではなかった選手が占める等、満身創痍であったことは間違いありません。
ただ、シーズン前には阿部・大森の両翼を移籍で失い、シーズン中には堂安がオランダ移籍、怪我から復帰してきたパトリックやDF陣の兄貴的存在だった丹羽選手を放出したりと、選手のやり繰りがちぐはぐだった印象は否めません。
来シーズンからは、元C大阪のクルピ氏が監督を務めます。
若手育成に定評があり、香川や乾を育てた監督として有名ですね。
今シーズン出場機会の少なかった若手にもチャンスがあるかと思います。
来シーズンはACLもありませんので、リーグ戦に集中して、心機一転新監督の下で攻撃的なサッカーを披露してほしいと思います。
■年間成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/26(日) | 1 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 甲府 |
3/5(日) | 2 | アウェイ | 〇 | 柏 | 1-3 | G大阪 |
3/11(土) | 3 | ホーム | 〇 | G大阪 | 3-0 | FC東京 |
3/19(日) | 4 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 浦和 |
4/1(土) | 5 | アウェイ | 〇 | 新潟 | 2-3 | G大阪 |
4/7(金) | 6 | ホーム | ● | G大阪 | 0-1 | 広島 |
4/16(日) | 7 | アウェイ | △ | C大阪 | 2-2 | G大阪 |
4/21(金) | 8 | ホーム | 〇 | G大阪 | 6-0 | 大宮 |
4/30(日) | 9 | アウェイ | 〇 | 横浜FM | 0-1 | G大阪 |
5/5(金) | 10 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 清水 |
5/14(日) | 11 | アウェイ | 〇 | 札幌 | 0-2 | G大阪 |
5/20(土) | 12 | ホーム | 〇 | G大阪 | 3-0 | 鳥栖 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | ● | 磐田 | 3-0 | G大阪 |
6/17(土) | 15 | アウェイ | 〇 | 神戸 | 0-1 | G大阪 |
6/25(日) | 16 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 川崎F |
7/1(土) | 17 | アウェイ | 〇 | 仙台 | 2-3 | G大阪 |
7/5(水) | 13 | ホーム | ● | G大阪 | 0-1 | 鹿島 |
7/8(土) | 18 | アウェイ | ● | 清水 | 2-0 | G大阪 |
7/29(土) | 19 | ホーム | 〇 | G大阪 | 3-1 | C大阪 |
8/5(土) | 20 | アウェイ | ● | 甲府 | 1-0 | G大阪 |
8/9(水) | 21 | アウェイ | △ | 広島 | 2-2 | G大阪 |
8/13(日) | 22 | ホーム | ● | G大阪 | 0-2 | 磐田 |
8/19(土) | 23 | ホーム | ● | G大阪 | 0-1 | 柏 |
8/26(土) | 24 | アウェイ | 〇 | 鳥栖 | 1-3 | G大阪 |
9/9(土) | 25 | ホーム | ● | G大阪 | 1-2 | 神戸 |
9/16(土) | 26 | アウェイ | △ | 大宮 | 2-2 | G大阪 |
9/23(土) | 27 | アウェイ | ● | 鹿島 | 2-1 | G大阪 |
9/30(土) | 28 | ホーム | ● | G大阪 | 1-2 | 横浜FM |
10/14(土) | 29 | ホーム | ● | G大阪 | 0-1 | 新潟 |
10/22(日) | 30 | アウェイ | △ | 浦和 | 3-3 | G大阪 |
10/29(日) | 31 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 仙台 |
11/18(土) | 32 | アウェイ | ● | 川崎F | 1-0 | G大阪 |
11/26(日) | 33 | ホーム | ● | G大阪 | 0-1 | 札幌 |
12/2(土) | 34 | アウェイ | △ | FC東京 | 0-0 | G大阪 |
リーグ戦で最後に勝利をおさめたのは、24節の鳥栖戦。
実に10試合未勝利のまま、2017年のシーズンは幕を下ろしました。
9月上旬に長谷川監督の今シーズン限りでの退任が発表されており、そこから10試合未勝利ということもあって、やはり選手のモチベーションの低下が大きく影響したのだと思います。
この時点で、恐らく優勝はほぼ厳しく、逆に降格する可能性もほぼなくなっていたため、致し方ないことかとは思いますが、さすがに退任の発表が早すぎたのではないかと思います。
後半戦だけ見ると2勝5分10敗と、まるで降格するチームのような成績。
ただ、敗れた殆どの試合が1点差での負けということもあり、けが人続出でベストメンバーをなかなか組めなかったことも大きかったかと思います。
来シーズンからは上でも述べました通り、クルピ監督に交代し、長谷川監督の堅守速攻から攻撃的なサッカーに代わると思います。
得点を量産し、また上位争いに戻ってきてくれることを期待したいと思います。
■年間全試合出場
全試合出場したのは、DFの三浦弦太選手、FWの長沢 駿選手の2選手です。
このうち、全試合フル出場しているのは、三浦弦太選手のみです。
三浦選手は今シーズン、移籍一年目でしたが本当に大車輪の活躍でした。
彼とGKの東口選手がいなければ、後どれくらい失点していたかわからない位失点しまくっていたと思うほど貢献度は高く、チームを支えてくれました。
その他30試合以上に出場しているのは、GKの東口選手、DFの藤春選手、MFの倉田選手が33試合出場、MFの遠藤選手が31試合出場、MFの井手口選手が30試合出場です。
まだ遠藤選手がリーグ戦だけで年間31試合に出場しているということはすごいことですね。
ただ遠藤選手に引導を渡す選手が出てこないのも、そろそろ問題かもしれません。
また、チームの核として成長した井手口選手ですが、イングランド2部のリーズへの移籍がほぼ決まったとの報道が出ています。
正直後半戦まともに戦えていたのは井手口選手だけでしたので、この移籍はチームにとって苦しいものとなりました。
■年間チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 20 | 長沢 駿 | 10 |
2 | MF | 10 | 倉田 秋 | 8 |
3 | MF | 8 | 井手口 陽介 | 4 |
3 | FW | 9 | アデミウソン | 4 |
5 | FW | 11 | ファン・ウィジョ | 3 |
チーム得点王は、34試合出場に出場し10得点の長沢選手です。
長身を活かしたヘディングでゴールを量産しました。
アデミウソン、ファン・ウィジョという2人の外国人ストライカーが相次ぎ故障で離脱する中、全34試合に出場しチームの得点源となったことは褒められることだと思います。
ただ来シーズンは上記2人の外国人選手が戻ってくるとなると、出場機会は減ってしまうかもしれません。
2位は33試合出場8得点の倉田選手。
MFとしては十分な得点数かと思います。今シーズンは、クラブに代表に大忙しの一年でした。
途中、足の小指を骨折しても試合に出続けていた位です。
来シーズンもW杯があり忙しい1年になるかと思うので、オフにしっかり休んでケガも直して万全の態勢で新シーズンに臨んで欲しいと思います。
その他、3位、5位には助っ人FWの2人がいます。
この2人が10ゴールずつ上げてくれれば、一気に優勝争いできるまでになるかと思うので、来シーズンは期待したいと思います。
まとめ
以上、J1、2017シーズン年間10位のガンバ大阪の順位・結果でした。
毎年優勝争いに絡んでくるだけに、10位という結果は選手はもちろん、ファンも受け入れがたい結果だったと思います。
来シーズン一気に復調し、G大阪ここにありを印象付けてほしいと思います。
次回は、2017シーズン年間11位の、コンサドーレ札幌を見てみたいと思います。
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