明治安田生命J1第20節が、8月5日(土)に各地で行われ、リーグ戦3位のG大阪はアウェーで15位の甲府と対戦。
甲府は後半43分、ウィルソンの劇的ゴールでG大阪を撃破、勝点3を手にした。
■前節および前回対戦
前節、C大阪との大阪ダービーを、3-1の逆転で制したG大阪。
夏に新加入した、ファン ウィジョが移籍後初得点を決め、サマーブレイク前の2連敗を払拭し、最高の形でスタートした。
逆に甲府は前節、鹿島アントラーズに0-3で敗戦。
リーグ戦は直近6試合連続無得点となり、深刻な得点力不足だ。
そのためこの夏、急遽、元G大阪のリンスを獲得した。
リーグ戦では実に10試合勝星がなく、今季も残留争いに巻き込まれる公算が高い。
強豪相手だが、ホームで何とかファンに勝利の二文字を届けたいところだ。
なお、前半戦での前回対戦は、第1節に行われ、1-1の引き分け。
甲府が後半10分にMF松橋のゴールで先制するも、後半46分にG大阪のMF遠藤のFKをMF今野が頭で合わせて土壇場で同点に追いついた。
試合前の勝点は、G大阪が35、甲府が16となっている。
■先発・控えメンバー
各チームの先発・控えメンバーは以下の通り。
【G大阪】
・先発
GK 東口 順昭
DF 三浦 弦太、ファビオ、藤春 廣輝、オ ジェソク
MF 井手口 陽介、倉田 秋、今野 泰幸、藤本 淳吾
FW ファン ウィジョ、長沢 駿
・控え
GK 藤ヶ谷 陽介
DF 金 正也、米倉 恒貴、初瀬 亮
MF 遠藤 保仁
FW アデミウソン、高木 彰人
フォーメーションは4-4-2。
先発の11名は、前節のC大阪戦と同じ顔触れとなった。
新加入のファン ウィジョも2試合連続の先発出場、DFのファビオは本日の試合で、J1通算100試合出場を達成した。
また、前節出場機会のなかった遠藤は2試合連続のベンチスタートとなった。
【甲府】
・先発
GK 河田 晃兵
DF 島川 俊郎、新里 亮、エデル リマ
MF 新井 涼平、松橋 優、阿部 翔平、小椋 祥平
FW ウイルソン、ドゥドゥ、田中 佑昌
・控え
GK 岡 大生
DF 畑尾 大翔、山本 英臣
MF 兵働 昭弘、曽根田 穣、橋爪 勇樹
FW 河本 明人
フォーメーションは5-3-2。
先発は前節から、4名を変更。
GKの河田、DFの島川、MFの小椋、FWのドゥドゥがスタメンに名を連ねた。
GKの河田は今シーズン初出場、前節先発の兵働は2試合ぶりのベンチスタートとなった。
■前半
まず最初にシュートを放ったのは、甲府だった。
3分、DFのエデルリマがオーバーラップを仕掛ける。
味方からのリターンパスを受けてペナルティエリア内へ進入し、左足を振り抜くも、シュートはゴール右に外れてしまった。
その後、G大阪は60%近いボールポゼッションで試合を支配していく。
14分には、MF藤本がフリーでミドルシュートを放つが、無回転シュートは枠を外れてしまった。
更に24分、ファン ウィジョが、飛び出していた河田の位置を確認し、ハーフウェーライン付近からロングシュートを放つが、枠の上に外れる。
引いて中央を固める甲府に対し、35分には井手口がフリーでミドルシュート。しかし、このシュートも枠を捉えられない。
すると39分、G大阪にアクシデントが発生してしまう。
第8節から毎試合出場していた、MF藤本が倒れ、プレー続行不可能となってしまった。
42分にMF藤本と交代でFWアデミウソン投入。
45分にはMF倉田が、ペナルティエリア手前から左足でシュートを放つも、枠の左に外れてしまう。
前半アディッショナルタイムは3分。
甲府は47分、左サイド阿部からのファーサイドへのクロスにドゥドゥが合わせるも、シュートはワンバウンドして東口に処理される。
G大阪が攻め続けるも、甲府の堅い守備を破れずに前半はスコアレスで終了した。
前半のボール支配率は、G大阪59%甲府41%、シュートはG大阪7本甲府4本、うち枠内シュートはお互い1本ずつとなった。
■後半
両チーム、前半からのメンバー交代はなく、甲府ボールで後半開始。
開始早々、甲府がG大阪ゴールを責め立てる。
1分、3分、5分と立て続けに好機を作ると、7分には島川がフリーでミドルシュートを放つ。
枠は捉えられなかったが、前半よりも激しくプレスを仕掛け、G大阪に決定機を与えない。
しかし、G大阪も反撃。
10分、右サイド敵陣中央からアデミウソンが精度の高いクロスを供給。
長沢がフリーで合わせるも、ヘディングシュートは枠の左に外れてしまった。
今度は甲府。14分、松橋がペナルティエリア手前から外側に回転を掛けたミドル。
決定的なシュートだったが、日本代表東口のファインセーブに遭い、先制点とはならない。
18分、甲府は最初の選手交代。MF松橋に代えて、MF橋爪が投入される。
更に20分、甲府は怪我の素振りを見せていたDFの島川に代えて、MF兵働を投入。
G大阪は21分、長沢がヘディングシュートを放つも、またしても枠をとらえられない。
24分にもファン ウィジョがボレーでゴールを狙うが、枠を外してしまう。
26分G大阪は、FWファン ウィジョに代えて、DFの米倉を投入。
同じく、甲府も26分、FW田中に代えて、MFの曽根田を投入、曽根田はこれがリーグ戦初出場。
甲府はフォーメーションを5-4-1に代え、ウィルソン一人を前線に残し、守備からのカウンター狙いになった。
35分、甲府はウイルソンが左足のシュートを放つが、東口の正面に飛んでしまう。
37分、G大阪はDFオジェソクに代わって、DFの初瀬投入。お互い交代カードをすべて切った。
43分、遂に試合が動く。甲府のウィルソンがチーム7試合ぶりのゴールを決め先制。
後半アディショナルタイムは4分。
G大阪は最後の攻撃を仕掛けるが、引いて守る甲府の守備を崩すことが出来ない。
結局このまま1-0で試合終了。甲府はリーグ戦、実に第9節神戸戦以来の勝利を挙げた。
G大阪は、下位相手に痛い敗戦。リーグ戦ここ4試合で3敗となり、優勝争いから一歩後退した。
以上の結果、試合後勝点はG大阪が35点、甲府は19点となった。
G大阪は次節アウェイで広島と、甲府はホームで浦和との試合に臨む。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節) はこちら