本日は、J1、2017年前半戦11位、ヴィッセル神戸について、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【ヴィッセル神戸】ポドルスキ補強も実らず、リーグ戦9位で終える~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
23 | 17 | 7 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
8 | 17 | 22 | -5 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
7 | 8 | 2 | 1 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
5 | 7 | 11 | -4 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
16 | 9 | 5 | 1 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
3 | 10 | 11 | -1 |
前半戦を終え、勝点23の11位。
恐らく開幕前、三木谷オーナーが思い描いていた結果とは大きくかけ離れたものだと思います。
2016年の2ndステージを2位で終え、今季は優勝を狙うため、積極的に補強を行いました。
G大阪から大森選手、FC東京から高橋選手、ポルトガルのスポルティングから田中選手を獲得。
そしてなんと言っても、トルコのガラタサライから、元ドイツ代表、ルーカス ポドルスキの獲得を発表。
久々の大物選手の加入で、本当に優勝を狙ってきていることを思わせました。
しかし、チームは開幕直後からケガ人が続出、徐々に成績を落としていきます。
特に痛かったのが、昨年のJ1得点王レアンドロ選手と、チームの心臓、藤田選手の離脱です。
レアンドロ選手は開幕戦の清水戦で、左ひざ前十字じん帯損傷および外側半月板損傷により全治6か月となってしまいました。
ポドルスキの加入は欧州シーズンが夏に終了した後ですので、チームの得点源を長期間失ったことになります。
また、藤田選手は第7節の柏戦で、左ひざ内側側副靭帯損傷により全治6週間となっています。
サッカーに怪我は付き物かもしれませんが、2人の1日でも早い復帰を願っています。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | アウェイ | 〇 | 清水 | 0-1 | 神戸 |
3/4(土) | 2 | ホーム | 〇 | 神戸 | 2-1 | 新潟 |
3/11(土) | 3 | アウェイ | 〇 | 仙台 | 0-2 | 神戸 |
3/18(土) | 4 | ホーム | 〇 | 神戸 | 1-0 | 磐田 |
4/1(土) | 5 | ホーム | ● | 神戸 | 1-3 | 浦和 |
4/8(土) | 6 | アウェイ | 〇 | 大宮 | 0-2 | 神戸 |
4/16(日) | 7 | ホーム | ● | 神戸 | 1-2 | 柏 |
4/22(土) | 8 | アウェイ | ● | 鳥栖 | 1-0 | 神戸 |
4/30(日) | 9 | ホーム | ● | 神戸 | 0-1 | 甲府 |
5/6(土) | 10 | アウェイ | △ | 広島 | 1-1 | 神戸 |
5/14(日) | 11 | アウェイ | 〇 | 鹿島 | 1-2 | 神戸 |
5/20(土) | 12 | ホーム | △ | 神戸 | 1-1 | FC東京 |
5/28(日) | 13 | ホーム | ● | 神戸 | 1-2 | C大阪 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | 〇 | 札幌 | 1-2 | 神戸 |
6/17(土) | 15 | ホーム | ● | 神戸 | 0-1 | G大阪 |
6/25(日) | 16 | アウェイ | ● | 横浜FM | 2-0 | 神戸 |
7/1(土) | 17 | アウェイ | ● | 川崎F | 5-0 | 神戸 |
開幕から破竹の4連勝を達成し、今年の神戸は本物かと思いました。
レアンドロの怪我を乗り越え、ポドルスキが加入するまで、勢いを持続できるかもしれない、そんな開幕4試合でした。
しかしその後はズルズルと負けが込み、前半戦を終わってみれば、勝数よりも負数の方が多いという惨劇。
やはり3連敗を2度してしまうと、そう簡単には上位に食い込めません。
また、ぱっと見でわかるように、得点力不足は深刻です。
17試合を戦ってなんと17得点。
1試合平均1点しか取れていません。
数字上、守備陣は1失点した時点で勝利はなくなるという状況。
さすがにこれでは守備陣も持ちこたえられません。
レアンドロ選手の長期離脱はやはりチームに打撃を与えています。
幸いにも夏にはポドルスキの加入、そしてオランダからハーフナー マイクの獲得も決まっており、これから巻き返しを図れる体制にはなっています。
移籍組、そしてケガ人が戻ってくれば、現有選手と合わせ、かなりの戦力は整います。
後半戦、神戸の巻き返しがあることを楽しみにしたいですね。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、GKのキム スンギュ選手、MFの松下佳貴選手、FWの渡邉千真の3選手です。
また全試合フル出場しているのは、GKのキム スンギュ選手のみです。
FWの渡邉選手は、相棒のレアンドロが怪我で長期離脱した中、前線で全試合に出場し、キャプテンとして、チームをけん引しています。
他に、16試合出場しているのは、DFの渡部博文選手と、MFのニウトン選手の2選手。
15試合に出場している選手は、MFの大森晃太郎選手とFWの田中順也選手です。
両選手とも今季移籍してきた選手ですが、非常にチームに貢献していますね。
ただ田中選手はFWながら、まだ今シーズン得点がありません。
このままでは、ポドルスキ、ハーフナーの加入、そしてレアンドロが復帰すると、さすがに余剰戦力になりかねません。
実際、ポドルスキ加入後の19節、20節は出場機会がありませんでした。
ポルトガル1部でレギュラーを務めていた選手として、是非とも頑張ってほしいと思います。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | MF | 29 | 大森 晃太郎 | 3 |
1 | FW | 19 | 渡邉 千真 | 3 |
3 | MF | 31 | 中坂 勇哉 | 2 |
4 | DF | 5 | 岩波 拓也 | 1 |
4 | DF | 22 | 橋本 和 | 1 |
4 | MF | 7 | ニウトン | 1 |
4 | MF | 14 | 藤田 直之 | 1 |
4 | MF | 15 | 小林 成豪 | 1 |
4 | MF | 16 | 高橋 秀人 | 1 |
4 | FW | 13 | 小川 慶治朗 | 1 |
チーム内得点王は、共に3得点ずつの大森選手と渡邉選手です。
大森選手を獲得していなければ、総得点が14点しかありませんでした。
本当に補強しておいてよかった選手だと思います。
しかし、チーム内得点王が3得点しか取れていないことが、チームの得点力不足を象徴していますね。
その他、1得点決めている選手が7人います。
ポドルスキ選手が5試合出場すれば、3得点くらい簡単にとってしまいそうな気もします。
というか、そうならなければ神戸の上位進出はありませんね。
優勝は厳しくなりましたが、なんとかACL圏内を目指して後半戦挽回したい所です。
以上、J1、2017シーズン前半戦11位のヴィッセル神戸の順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第12位の、ベガルタ仙台を見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら