2017明治安田生命J1リーグも残す所、あと12節となりました。
この時期になると、優勝争い、降格争いと、見どころが増えてきますよね。
そこで今回は過去10年の優勝チームを見ていきたいと思います。
■歴代優勝チーム
年数 | チーム名 | 勝点 | 年数 | チーム名 | 勝点 |
2016年 | 鹿島アントラーズ | 59 | 2011年 | 柏レイソル | 72 |
2015年 | サンフレッチェ広島 | 74 | 2010年 | 名古屋グランパス | 72 |
2014年 | ガンバ大阪 | 63 | 2009年 | 鹿島アントラーズ | 66 |
2013年 | サンフレッチェ広島 | 63 | 2008年 | 鹿島アントラーズ | 63 |
2012年 | サンフレッチェ広島 | 64 | 2007年 | 鹿島アントラーズ | 72 |
*2015年、2016年は2ステージ制であり、2015年の年間勝点1位は広島、2016年の年間勝点1位は浦和(勝点74)。
■過去10年で最高勝点は74
過去10年で最も勝点を多く積み重ねたのは、2015年の広島と2016年の浦和で、獲得勝点は74です。
・2015年 サンフレッチェ広島 勝点74
2015年の広島は、34試合を戦い、23勝5分6敗、73得点30失点、得失点差は43点と断トツの戦績での優勝でした。
シーズン最多勝利、最多得点、最少失点、最多得失点差と、多くの項目において優勝に値しました。
チャンピオンシップも勝利を収め、完全優勝を成し遂げたことは非常に良かったと思います。
後述しますが、2016年度は年間勝点1位と年間王者が異なる結果となりました。
決して浦和の肩をもつつもりはありませんが、個人的な見解としては、やはり年間勝点1位が年間王者になるべきであり、チャンピオンシップで年間王者を決める方法には反対です。
興業的にはチャンピオンシップがあった方が面白く、金銭面でもリーグに対して良い結果が得られるというのはわかります。
しかし、1年間戦ってきた選手にとっては、最後の一発勝負で1年間の頑張りがふいになってしまうというのは、中々耐えられないことだと思います。
そういう意味では、2017年シーズンから1ステージ制に戻ったことは、ファンとして本当に安心しました。
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・2016年 浦和レッズ 勝点74
2016年の浦和は、34試合を戦い、23勝5分6敗、61得点28失点、得失点差は33点という成績でした。
シーズン最多勝利、34試合でたったの28失点という最少失点、最多得失点差と、2015年の広島程ではないものの、多くの項目において優勝に値しました。
ただ、浦和はチャンピオンシップで敗れたため、残念ながら年間王者にはなれませんでした。
勝点だけで言えば2015年の広島と同じ74点で、過去10年では最高勝点を獲得しました。
しかし、ここ一番の勝負弱さがチャンピオンシップで出てしまい、勝負強い試合巧者の鹿島に年間王者を持っていかれてしまいました。
2015年はチャンピオンシップ1回戦でG大阪に下剋上を許し、2016年はチャンピオンシップの決勝で鹿島に下剋上を許しています。
2年連続でチャンピオンシップに出場するも、年間王者にはなれませんでした。
*【浦和レッズ】年間勝点1位の面影なく、守備陣崩壊で早くも優勝戦線離脱~2017シーズン前半戦 順位・結果~ はこちら
■過去10年で勝点72での優勝は3回
次点で、年間勝点72での優勝が過去10年で3回あります。
・2007年 鹿島アントラーズ 勝点72
2007年の鹿島は、34試合を戦い、22勝6分6敗、60得点36失点、得失点差は24点という成績でした。
シーズン最多勝利ではありましたが、最終節で初めて首位に立ち、そのまま優勝したという経緯もあり、その他の項目は他クラブの方が良い数値となっています。
ちなみに最終節までは、浦和レッズが首位に立っており、ACLとの2冠を視野に入れていました。
しかし、最終節でJ2降格の決まっていた横浜FCにまさかの敗戦を喫し、最後の最後でリーグ優勝を逃してしまいました。
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・2010年 名古屋グランパス 勝点72
2010年の名古屋は、34試合を戦い、23勝3分8敗、54得点37失点、得失点差は17点という成績でした。
シーズン最多勝利、そしてJリーグが始まって以来初めて、最終節を待たずしての優勝決定となりました。
攻めてはケネディ、玉田、金崎という強力3トップ、守っては田中マルクス闘莉王に楢崎という代表選手を抱え、2位ガンバ大阪に勝点差10をつけての圧倒的な優勝となりました。
またシーズンを通して連敗もなく、安定した戦いを披露し、J1参戦18年目で初めてのリーグ優勝を成し遂げました。
・2011年 柏レイソル 勝点72
2011年の柏は、34試合を戦い、23勝3分8敗、65得点42失点、得失点差は23点という成績でした。
シーズン最多勝利を達成しましたが、その他の項目は他クラブの方が良い数値となっています。
2010年シーズンJ2で優勝し、2011年シーズンは昇格初年度にJ1リーグ制覇という、初めての偉業を成し遂げました。
また、J1、J2の両カテゴリーで優勝を成し遂げた最初のチームとなりました。
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■過去10年で勝点66、64は1回
勝点66、64での優勝が過去10年で1回ずつあります。
・2009年 鹿島アントラーズ 勝点66
2009年の鹿島は、34試合を戦い、20勝6分8敗、51得点30失点、得失点差は21点という成績でした。
シーズン最多勝利、唯一のシーズン20勝超え、最少失点と、多くの項目において優勝に値しました。
2009年のリーグ優勝で、2007年から史上初の三連覇を達成し、王者鹿島を改めて印象付けたシーズンでした。
・2012年 サンフレッチェ広島 勝点64
2012年の広島は、34試合を戦い、19勝7分8敗、63得点34失点、得失点差は29点という成績でした。
シーズン最多勝利、最大得失点差と、いくつかの項目において優勝に値しました。
ただ2012シーズンは、1チームも年間20勝に到達するチームがおらず、混戦模様のシーズンだったと言えます。
また、2011年優勝の柏レイソルと同じく、J1、J2の両カテゴリーで優勝を成し遂げた二つ目のチームとなりました。
この年のトピックとしてもう一点、ガンバ大阪のJ2降格です。
史上初となる、J1最多得点、得失点差がプラスでのJ2降格(67得点65失点)。
後にも先にも、このような降格劇は二度と起こらないのではないかと思います。
■過去10年で勝点63での優勝は3回
最後に、年間勝点63での優勝が過去10年で3回あります。
・2008年 鹿島アントラーズ 勝点63
2008年の鹿島は、34試合を戦い、18勝9分7敗、56得点30失点、得失点差は26点という成績でした。
シーズン最多勝利、最少負数、最少失点、最多得失点差と、多くの項目において優勝に値しました。
ただ2008シーズンは、1チームも年間20勝に到達するチームがおらず、混戦模様のシーズンだったと言えます。
鹿島アントラーズは2007年も優勝しており、2連覇を達成したシーズンとなりました。
・2013年 サンフレッチェ広島 勝点63
2013年の広島は、34試合と戦い、19勝6分9敗、51得点29失点、得失点差は22点という成績でした。
シーズン最多勝利、最少失点、最多得失点差と、多くの項目において優勝に値しました。
ただ、2008シーズンと同じく、1チームも年間20勝に到達するチームがおらず、混戦模様のシーズンだったと言えます。
サンフレッチェ広島は2012年も優勝しており、2連覇を達成したシーズンとなりました。
・2014年 ガンバ大阪 勝点63
2014年のガンバ大阪は、34試合を戦い、19勝6分9敗、59得点31失点、得失点差は28点という成績でした。
シーズン最多勝利、最大得失点差を達成しましたが、その他の項目は他クラブの方が良い数値となっています。
2013年シーズンJ2で優勝し、2014年シーズンは昇格初年度にJ1リーグ制覇という、2011年柏以来の偉業を成し遂げました。
更に2014年は、ヤマザキナビスコ杯(現ルヴァン杯)、天皇杯の国内3冠を達成しました。
また、J1、J2の両カテゴリーで優勝を成し遂げた3チーム目のチームとなりました。
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J1は例年混戦となることが多く、欧州リーグ等でみられる、勝点80以上を獲得しての独走優勝等はまだありません。
ただここ10年のデータ上、優勝するには、最低でも勝点63が必要となってきます。
今期は12節を残して首位の鹿島アントラーズが勝点46です。
最終的にどこまで勝点が伸びるか、楽しみですね。
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