本日は、J1、2017年年間9位、ヴィッセル神戸について、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
■年間成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
44 | 34 | 13 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
16 | 40 | 45 | -5 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
18 | 17 | 5 | 3 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
9 | 19 | 21 | -2 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
26 | 17 | 8 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
7 | 21 | 24 | -5 |
開幕後は一時首位に立ち、夏にはポドルスキ選手を獲得する等、今シーズンのJ1の話題をさらった神戸でしたが、終わってみればいつも通りの中位となってしまいました。
2016年の2ndステージを2位で終え、G大阪から大森選手、FC東京から高橋選手、ポルトガルのスポルティングから田中選手を獲得し、優勝を目指したシーズンでしたが、攻撃陣が噛み合わず、得失点差もマイナス。
レアンドロ選手と藤田選手の離脱は想定外だったかもしれませんが、それでも戦力としては、もう少し上位を狙えるポテンシャルは秘めていたと思います。
今シーズンの試合を見ていると、中盤での組み立てが出来る選手がいないことが大きな問題に見受けられました。
パスを回し、攻撃を組み立てられる選手を補強しないと、どれだけ前線に優秀な選手が揃っていてもなかなか得点には結びつきません。
ポドルスキに中盤の組み立てをやらせないためにも、中盤の補強は必須ですね。
■年間成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | アウェイ | 〇 | 清水 | 0-1 | 神戸 |
3/4(土) | 2 | ホーム | 〇 | 神戸 | 2-1 | 新潟 |
3/11(土) | 3 | アウェイ | 〇 | 仙台 | 0-2 | 神戸 |
3/18(土) | 4 | ホーム | 〇 | 神戸 | 1-0 | 磐田 |
4/1(土) | 5 | ホーム | ● | 神戸 | 1-3 | 浦和 |
4/8(土) | 6 | アウェイ | 〇 | 大宮 | 0-2 | 神戸 |
4/16(日) | 7 | ホーム | ● | 神戸 | 1-2 | 柏 |
4/22(土) | 8 | アウェイ | ● | 鳥栖 | 1-0 | 神戸 |
4/30(日) | 9 | ホーム | ● | 神戸 | 0-1 | 甲府 |
5/6(土) | 10 | アウェイ | △ | 広島 | 1-1 | 神戸 |
5/14(日) | 11 | アウェイ | 〇 | 鹿島 | 1-2 | 神戸 |
5/20(土) | 12 | ホーム | △ | 神戸 | 1-1 | FC東京 |
5/28(日) | 13 | ホーム | ● | 神戸 | 1-2 | C大阪 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | 〇 | 札幌 | 1-2 | 神戸 |
6/17(土) | 15 | ホーム | ● | 神戸 | 0-1 | G大阪 |
6/25(日) | 16 | アウェイ | ● | 横浜FM | 2-0 | 神戸 |
7/1(土) | 17 | アウェイ | ● | 川崎F | 5-0 | 神戸 |
7/8(土) | 18 | ホーム | 〇 | 神戸 | 3-0 | 仙台 |
7/29(土) | 19 | ホーム | 〇 | 神戸 | 3-1 | 大宮 |
8/5(土) | 20 | アウェイ | ● | 柏 | 3-1 | 神戸 |
8/9(水) | 21 | ホーム | ● | 神戸 | 1-2 | 鹿島 |
8/13(日) | 22 | アウェイ | ● | FC東京 | 1-0 | 神戸 |
8/20(日) | 23 | ホーム | △ | 神戸 | 0-0 | 横浜FM |
8/26(土) | 24 | アウェイ | ● | 磐田 | 2-1 | 神戸 |
9/9(土) | 25 | アウェイ | 〇 | G大阪 | 1-2 | 神戸 |
9/16(土) | 26 | ホーム | 〇 | 神戸 | 2-0 | 札幌 |
9/23(土) | 27 | ホーム | △ | 神戸 | 0-0 | 川崎F |
9/30(土) | 28 | アウェイ | 〇 | 新潟 | 0-2 | 神戸 |
10/14(土) | 29 | アウェイ | △ | 浦和 | 1-1 | 神戸 |
10/21(土) | 30 | ホーム | ● | 神戸 | 1-2 | 鳥栖 |
10/29(日) | 31 | アウェイ | 〇 | 甲府 | 2-3 | 神戸 |
11/18(土) | 32 | ホーム | ● | 神戸 | 1-2 | 広島 |
11/26(日) | 33 | アウェイ | ● | C大阪 | 3-1 | 神戸 |
12/2(土) | 34 | ホーム | ● | 神戸 | 1-3 | 清水 |
開幕から破竹の4連勝を達成をしましたが、その後は連敗と連勝を繰り返しています。
特に、今シーズン3連敗が4度もあり、負けた次の試合もすぐ切り替えが出来なかったことが浮き彫りになっています。
結局開幕当初の連勝も、清水や新潟、仙台等、下位に沈んでいるチームに連勝しただけで、本当の実力ではなかったということが、シーズンを振り返ってみれば判明してしまいました。
*【ヴィッセル神戸】ケガ人に泣いた前半戦 ポドルスキ加入で潮目は変わるか~2017シーズン前半戦 順位・結果~
来シーズン以降、本気で優勝を狙っていくのであれば、まずはチームのコンセプトをしっかりと再考し、それに見合った選手を獲得しないといけない気がします。
今シーズンの夏にポドルスキに加えて、ポジションの被るハーフナーを獲得していますが、たったの9試合出場1得点。
彼は高さもあり良い選手だとは思いますが、神戸に彼は必要だったのでしょうか?
フロントが現場にあった補強をしない限り、来シーズン以降も中位を彷徨い続けることになるかもしれません。
■年間全試合出場
全試合出場したのは、FWの渡邉千真のみです。
また全試合フル出場している選手はおりません。
FWの渡邉選手は、キャプテンとして全試合に出場し、更に下でも述べますがチーム内得点王も獲得、その役割をしっかりと果たしたと思います。
ポドルスキ、ハーフナー更に来シーズンはレアンドロもケガから復帰し、FW争いはなかなか激しいものとなっていますが、故障しない強さを武器にこれからも期待したいと思います。
しかし、渡邉選手も来シーズン32歳を迎えるんですね。
新人王を取ったのがつい先日のような気がして、時の流れの速さを実感しました。
他に30試合以上に出場しているのは、DFの渡部選手が33試合、GKのキム選手が31試合となっています。
シーズンを通して30試合以上に出場している選手が3名のみ、更にGKを除くフィールドプレーヤーだけだと2人と、かなり少ない人数になっていますね。
夏に補強した選手がいたため、致し方ないのかもしれませんが、もう少しチームの軸となる選手がいないと勝ち続けるのは難しいかもしれません。
■年間チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 19 | 渡邉 千真 | 8 |
2 | FW | 10 | ルーカス ポドルスキ | 5 |
3 | MF | 29 | 大森 晃太郎 | 4 |
4 | DF | 3 | 渡部 博文 | 3 |
5 | MF | 7 | ニウトン | 2 |
5 | MF | 24 | 三原 雅俊 | 2 |
5 | MF | 31 | 中坂 勇哉 | 2 |
5 | FW | 9 | ハーフナー マイク | 2 |
5 | FW | 13 | 小川 慶治朗 | 2 |
チーム内得点王は、34試合出場8得点の渡邉選手です。
中盤からの組み立てが少ない中、ストライカーとして8得点を決めたのは立派な数字かと思います。
ただ、チーム全体としてはやはりチーム内得点王が二桁得点にいかないのは厳しいですね。
昨シーズンはレアンドロがいたため、それなりに個人で得点を取れていましたが、彼が怪我で離脱してから、個人では得点がなかなか取れなくなってしまっています。
2位は夏に鳴り物入りで移籍してきたポドルスキ。
15試合出場で5得点と、期待感の割にはいまいちな結果となってしまいました。
再三申し上げていますが、彼を活かすことが出来るMFがいないことが問題ですね。
それか彼がMFの役割をして、レアンドロがFWをすればうまくいくでしょうか?
来シーズンどのような布陣になるのか、期待したいと思います。
まとめ
以上、J1、2017シーズン年間9位のヴィッセル神戸の順位・結果でした。
補強に見合う成績が出ない=神戸という印象が、最近強くなってきていしまっています。
来シーズンは挽回した姿を見せてほしいです。
次回は、2017シーズン年間10位の、ガンバ大阪を見てみたいと思います。
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