本日は、J1、2017年前半戦4位、ガンバ大阪について、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【ガンバ大阪】大失速の後半戦、まさかの最終二桁順位に沈む~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
32 | 17 | 9 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
3 | 31 | 16 | 15 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
13 | 9 | 3 | 4 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
2 | 16 | 6 | 10 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
19 | 8 | 6 | 1 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
1 | 15 | 10 | 5 |
前半戦首位の鹿島アントラーズ、3位の柏レイソルと同じく、アウェイでの成績の方が、ホームの成績よりも良くなっています。
ガンバ大阪の本拠地は昨年新しくできたばかりの新スタジアム、加えてサッカー専用スタジアムということもあり、対戦相手のチームが燃えてしまうのでしょうか?
ホームでは勝ち切れずに、4つも引き分けがあります。
さらに、ホームでの引き分け4試合中3試合で、先制点を奪われています。
現在の所、ホームの利を活かせていないのはもったいないです。
加えて、得失点を見ると、ホームでは得点16点に対して失点6点となっています。
第8節の大宮戦で6点取ったといえど、その試合を除いても10得点6失点。
それに対して、2勝4分2敗の成績。
本来ならば、もう少し勝率が良くなくてはならないと思います。
先に失点しないことと、勝ち切る勝負強さが後半戦は必要になってきますね。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/26(日) | 1 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 甲府 |
3/5(日) | 2 | アウェイ | 〇 | 柏 | 1-3 | G大阪 |
3/11(土) | 3 | ホーム | 〇 | G大阪 | 3-0 | FC東京 |
3/19(日) | 4 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 浦和 |
4/1(土) | 5 | アウェイ | 〇 | 新潟 | 2-3 | G大阪 |
4/7(金) | 6 | ホーム | ● | G大阪 | 0-1 | 広島 |
4/16(日) | 7 | アウェイ | △ | C大阪 | 2-2 | G大阪 |
4/21(金) | 8 | ホーム | 〇 | G大阪 | 6-0 | 大宮 |
4/30(日) | 9 | アウェイ | 〇 | 横浜FM | 0-1 | G大阪 |
5/5(金) | 10 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 清水 |
5/14(日) | 11 | アウェイ | 〇 | 札幌 | 0-2 | G大阪 |
5/20(土) | 12 | ホーム | 〇 | G大阪 | 3-0 | 鳥栖 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | ● | 磐田 | 3-0 | G大阪 |
6/17(土) | 15 | アウェイ | 〇 | 神戸 | 0-1 | G大阪 |
6/25(日) | 16 | ホーム | △ | G大阪 | 1-1 | 川崎F |
7/1(土) | 17 | アウェイ | 〇 | 仙台 | 2-3 | G大阪 |
7/5(水) | 13 | ホーム | ● | G大阪 | 0-1 | 鹿島 |
こうしてみると、第6節の広島戦の負けは本当に余計でした。
第5節まで、3勝2分と絶好のスタートを切っていたにも関わらず、降格圏に沈むチームにホームで無得点での敗戦は、よろしくないです。
例年、基本的には後半にエンジンがかかるチームであり、前半戦4位は悪くない結果なのですが、それでも下位チームからの取りこぼしは避けたい所です。
また、ホームで引き分け及び負けを喫した6試合のうち、先制点を取ったのは、第4節の浦和戦だけです。
それ以外の5試合は全て、先制点を取られています。
現在のG大阪の戦い方は、先制点を取って、しぶとく守備をし、カウンターからしたたかに追加点を奪いに行くスタイルです。
そのため、先に点を取られると、追いつくことはあっても、逆転は厳しい戦いとなっています。
なんと今シーズン、逆転勝ちを収めたのは、第4節の新潟戦のみです。
元々後半に強く、よく逆転勝ちを収めている印象がありましたが、今季に関していえば、先制点が非常に大切になってきています。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、DFの三浦弦太選手、MFの倉田秋選手、FWの長沢 駿選手の3選手です。
このうち、全試合フル出場しているのは、三浦弦太選手のみです。
三浦選手は今季、清水エスパルスから移籍してきた22歳の選手です。
今年は日本代表のロシアW杯最終予選に、最大で5名の選手を送り込む等、前半戦は人のやりくりに苦労しています。
更に今季ブレイクしていた堂安選手は、オランダへ旅立ちました。
日本勢として唯一ACLGLでの敗退となってしまいましたが、過密日程の影響を考えると致し方ない所もあるかと思います。
他に、16試合出場しているのが、GKの東口順昭選手、DFのファビオ選手、藤春廣輝選手、MFの遠藤保仁選手の4名です。
ファビオ選手も、今季横浜FMから獲得した選手であり、三浦、ファビオの2人の補強は大正解でした。
この2名がいなければ、前半戦の守備の安定はなかったですね。
また、夏の移籍市場で、DFの丹羽選手、FWのパトリック選手が共にサンフレッチェ広島に移籍しました。
今季出場機会の少ない2人ではありましたが、二人とも2014年に3冠を達成した時の功労者です。
是非、広島で活躍してほしいです。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | MF | 10 | 倉田 秋 | 6 |
1 | FW | 20 | 長沢 駿 | 6 |
3 | MF | 8 | 井手口 陽介 | 3 |
4 | MF | 15 | 今野 泰幸 | 2 |
4 | MF | 39 | 泉澤 仁 | 2 |
4 | FW | 9 | アデミウソン | 2 |
共に、17試合出場6得点の倉田選手、長沢選手が、チームの得点を牽引しています。
特に倉田選手は、日本代表にも選ばれ、また遠藤選手からキャプテンマークを引き継ぎ、完全にチームの顔として、奮闘しています。
最近は疲れの色濃くなってきており心配していましたが、一旦サマーブレイクに入るので、ゆっくり英気を養ってほしいと思います。
その他、3位、4位には、MF陣が名を連ねています。
井手口選手はボランチながら的確な攻撃参加でゴールを決めております。
若干21歳ながら、日本代表に選出され、先日のイラク戦では先発出場をしました。
いずれ遠藤選手にかわって、G大阪のボランチを、そして日本代表のボランチを支え続けてくれる選手だと思います。
後半戦に向けては、FWのアデミウソン選手の奮起が必要でしょうか?
U世代ですが、元ブラジル代表の10番を付けた選手としては、あまりにも少ない得点数になっています。
周りを使うプレーもうまく、非常に気が利くのですが、その分得点数が少なくなっている印象を受けます。
後半戦はもう少し出場時間を増やし、エゴイスティックにゴールを目指してほしいです。
以上、J1、2017シーズン前半戦第4位のガンバ大阪の順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第5位の、川崎フロンターレを見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら