本日は、J1、2017年前半戦9位、FC東京について、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【FC東京】またも補強実らず、深刻な得点力不足露呈~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
24 | 17 | 7 | 3 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
7 | 22 | 19 | 3 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
11 | 8 | 3 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
3 | 11 | 8 | 3 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
13 | 9 | 4 | 1 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
4 | 11 | 11 | 0 |
シーズン開幕前は超大型補強により、優勝候補の一角とされていたFC東京ですが、いざ開幕すると例年通り中位を彷徨っています。
大型補強に関して、まずはFW陣。
3年連続得点王の実績あるFW大久保嘉人を川崎フロンターレから獲得し、J2に降格した名古屋からは、俊足FWの永井謙佑を獲得。
さらには広島から、2016年J1得点王のFWピーターウタカを強奪。
MFに目を移せば、FCソウルから高萩洋次郎、DFでは太田宏介がオランダから復帰。
最後に日本代表GKの林彰洋までも獲得しています。
流石にこれだけ大型補強を行えば、ファンならずとも優勝候補だと思ってしまいますね。
しかし、前半戦は9位と散々な結果になりました。
これだけFW陣を補強したにもかからわず、17試合でたったの22得点と深刻な得点力不足です。
一試合1点程度しか取れないようでは、鹿島のように守備が固くないと、早々簡単には勝点を積み重ねられません。
頼みの綱の大久保も、怪我で戦列を離れています。
早くも「優勝」の二文字は遠く、実質的には浦和レッズと同じくACL出場権の3位を狙う戦いとなるでしょう。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | アウェイ | 〇 | 鹿島 | 0-1 | FC東京 |
3/4(土) | 2 | ホーム | 〇 | FC東京 | 2-0 | 大宮 |
3/11(土) | 3 | アウェイ | ● | G大阪 | 3-0 | FC東京 |
3/18(土) | 4 | ホーム | 〇 | FC東京 | 3-0 | 川崎F |
4/1(土) | 5 | ホーム | △ | FC東京 | 3-3 | 鳥栖 |
4/8(土) | 6 | アウェイ | ● | 札幌 | 2-1 | FC東京 |
4/16(日) | 7 | ホーム | ● | FC東京 | 0-1 | 浦和 |
4/22(土) | 8 | アウェイ | 〇 | 新潟 | 0-3 | FC東京 |
4/30(日) | 9 | ホーム | 〇 | FC東京 | 1-0 | 広島 |
5/7(日) | 10 | アウェイ | 〇 | 仙台 | 0-2 | FC東京 |
5/14(日) | 11 | ホーム | ● | FC東京 | 1-2 | 柏 |
5/20(土) | 12 | アウェイ | △ | 神戸 | 1-1 | FC東京 |
5/28(日) | 13 | ホーム | △ | FC東京 | 1-1 | 甲府 |
6/4(日) | 14 | アウェイ | 〇 | 清水 | 0-2 | FC東京 |
6/18(日) | 15 | ホーム | ● | FC東京 | 0-1 | 横浜FM |
6/25(日) | 16 | アウェイ | ● | 磐田 | 2-0 | FC東京 |
7/2(日) | 17 | アウェイ | ● | C大阪 | 3-1 | FC東京 |
開幕戦で鹿島を破り、第2節も大宮に快勝、今年のFC東京はやはり違うのか、と思わせる開幕直後の2試合でした。
ただ3試合目にガンバ大阪にボコボコにされると、その後は勝ったり負けたりを繰り返します。
そして11節以降は、1勝2分4敗と一気に下降。
確かに対戦相手に恵まれなかった感もありますが、それでも得点力不足が深刻です。
7試合で5点しか取れなければ、勝点を積み重ねられるわけがありません。
強力攻撃陣をいかにうまく機能させるか、まだ試行錯誤が続いている段階ですね。
また残念なことに、16節には大久保が、また17節には守備の要であった森重が、共に試合中の怪我で戦線を離脱しました。
このまま例年の如く、中位で終わらないためにも、二人の早期の復帰が待たれますね。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、GKの林彰洋選手、DFの森重真人選手、太田宏介選手の3選手です。
また全試合フル出場しているのは、GKの林彰洋選手のみです。
林選手は、今期鳥栖から移籍してきましたが、ここまでは守備の要として、チームにフィットしています。
また同じく17試合に出場しているDFの森重選手ですが、17節で怪我をしてしまいました。
16節までは全試合フル出場していましたのでチームとして、また日本代表としても痛手です。
直近の報道では、全治4ヶ月ということで、今シーズン中の戦列復帰は厳しくなったとのことです。
守備の大黒柱を欠いて、後半戦戦わなければならなくなり、FC東京としては非常に厳しい結果となりました。
他に、16試合出場しているのは、MFの東慶悟選手のみ。
15試合に出場しているのも、FWの大久保嘉人選手と、FW永井謙佑選手の二人のみ。
8位の浦和レッズとは違い、中々レギュラーが固まっておりません。
レギュラーが固まりすぎるのもよくありませんが、逆に毎試合違う選手が試合に出るのも、戦術面で難しさがあります。
後半戦、チーム成績を挽回させるためには、今期大型補強した選手のフィットと、けが人の復帰が絶対条件になると思います。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 13 | 大久保 嘉人 | 6 |
2 | FW | 9 | ピーター ウタカ | 4 |
3 | MF | 37 | 橋本 拳人 | 2 |
4 | DF | 3 | 森重 真人 | 1 |
4 | DF | 5 | 丸山 祐市 | 1 |
4 | DF | 6 | 太田 宏介 | 1 |
4 | MF | 8 | 高萩 洋次郎 | 1 |
4 | MF | 23 | 中島 翔哉 | 1 |
4 | MF | 27 | 田邉 草民 | 1 |
4 | MF | 38 | 東 慶悟 | 1 |
4 | FW | 15 | 永井 謙佑 | 1 |
怪我をして戦列を離脱していますが、15試合で6得点を挙げている大久保選手がチーム得点王です。
ただ、3年連続で得点王に輝き、昨年も日本人最多タイの15得点を決めているストラーカーとしては、物足りない数字だと思います。
FC東京では、川崎フロンターレにいた時と違い、少し下がり目の位置でプレーすることが多いことも影響していると思います。
今回の移籍が果たして正しかったのかどうか、まずは怪我を治し、後半戦巻き返してほしい所です。
その他、1得点している選手が実に8人もいますが、複数得点している選手はなんと3選手しかいません。
ピーターウタカ選手を広島からレンタルしていなかったらどうなっていたか、ぞっとしますね。
もう少しコンスタントに点を取ってくれる選手が現れないと、中々上位進出は難しいかと感じました。
以上、J1、2017シーズン前半戦9位のFC東京の順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第10位の、サガン鳥栖を見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら