本日は、イングランド・プレミアリーグ2016-2017年年間3位、マンチェスター・シティについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
78 | 38 | 23 | 9 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 80 | 39 | 41 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
40 | 19 | 11 | 7 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
1 | 37 | 17 | 20 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
38 | 19 | 12 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
5 | 43 | 22 | 21 |
バイエルンから、ペップ・グアルディオラを招聘し迎えた2016-2017シーズン。
リーグ戦は、3位という結果に終わりました。
2013-2014シーズン以来のプレミア制覇、および悲願の欧州CL制覇を託された指揮官としては、失意のシーズンになってしまったかと思います。
正直リーグ開幕前は、マンチェスター・シティがプレミアを制するのではないかと思っていました。
しかし、終わってみれば、優勝したチェルシーとは勝点15もの差をつけられました。
ホーム、アウェイとも成績はそれほど変わりません。
しかし、やはりホームでの引き分け7、そしてアウェイでの負けが5というのは、優勝するには厳しい数字だったのかもしれません。
特にホームでは勝ちきれない試合が多く、フラストレーションの溜まる戦いが多かったかと思います。
また、失点39も1試合1失点程度なので悪くない数字ですが、優勝するにはさらに失点を減らさなければならないかもしれません。
来季、ペップ体制2年目となり、言い訳の出来ないシーズンとなります。
ペップがどのような采配を振るうのか、期待したいと思います。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
スペイン | 7人 | ベルギー | 2人 |
イングランド | 5人 | チリ | 1人 |
アルゼンチン | 4人 | セルビア | 1人 |
ブラジル | 3人 | コートジボワール | 1人 |
ドイツ | 2人 | ナイジェリア | 1人 |
フランス | 2人 |
所属選手の内訳をみて、改めてビックリしますね。
なんとイングランド出身選手がチーム内で1位ではなく、選手は5名しかいません。
たったの17%。
チェルシーですら28%いましたから、いかにお金で選手を集めているかがわかります。
1位は指揮官のペップの出身と同じ、スペイン出身者で7人。
また、3位アルゼンチン出身で4人、4位ブラジル出身で3人と、実にスペイン語圏の選手が上位50%近くを占めています。
もうほとんど、スペインと南米のチームですね。
その他、ヨーロッパ各国の代表選手や、アフリカの代表選手が数名ずつ在籍しているといった形です。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
1 | クラウディオ・ブラボ | 22 | 22 | 2085分 |
13 | ウィルフレード・カバジェロ | 17 | 16 | 1539分 |
54 | アングス・グン | 0 | 0 | 0分 |
正守護神は、当初チリ代表のクラウディオ・ブラーボ、、、でした。
これまでずっとシティのゴールマウスを守ってきたのは、イングランド代表のジョー・ハート。
しかし、足元の技術に不安のあることを理由にペップがバルセロナからブラーボを獲得。
ハートはイタリアのトリノにレンタルで出されるという悲劇を味わいました。
しかし、いざリーグ戦が始まると、ブラーボが不安定なパフォーマンスに終始。
しびれを切らしたペップが、第2GKであったカバジェロを試合に起用することが多くなりました。
その結果、ブラーボが22試合、カバジェロが17試合に出場、出場機会で言うと約半分ずつになりました。
今夏カバジェロはチェルシーへ移籍し、チームはベンフィカからエデルソンを獲得。
現在、2017-2018シーズンはリーグ戦6試合が終わっていますが、6試合全てでエデルソンが先発。
ブラーボは第2GKへと、序列を下げてしまいました。
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
3 | バカリ・サニャ | 17 | 14 | 1424分 |
4 | ヴァンサン・コンパニ | 11 | 10 | 866分 |
5 | パブロ・サバレタ | 20 | 11 | 1156分 |
11 | アレクサンダル・コラロフ | 29 | 27 | 2691分 |
22 | ガエル・クリシー | 25 | 24 | 2240分 |
24 | ジョン・ストーンズ | 27 | 23 | 2137分 |
30 | ニコラス・オタメンディ | 30 | 29 | 2751分 |
50 | パブロ・マフェオ | 0 | 0 | 0分 |
53 | トシン・アダラビオヨ | 0 | 0 | 0分 |
69 | アンヘリーノ | 0 | 0 | 0分 |
レギュラーとして30試合以上に出場しているのは、ニコラス・オタメンディただ1人です。
アレクサンダル・コラロフも29試合に出場しています。
それ以外の選手は、なかなか絶対的な選手はおらず、試合によってスタメンが変わっていた印象です。
ペップもなかなかDF陣の陣容を決めかねていたようです。
今夏にはバカリ・サニャ、パブロ・サバレタ、アレクサンダル・コラロフ、ガエル・クリシーの4名がチームを去りました。
守備陣の高齢化が進み、再編成なくしてリーグ奪還はあり得ないと考えたペップはこの夏大ナタを振るっています。
その成果も出て、2017-2018シーズンは6試合で2失点と好調の滑り出し。
やはりチームの新陳代謝は定期的に必要なのかもしれませんね。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
6 | フェルナンド・レゲス | 15 | 5 | 627分 |
7 | ラヒーム・スターリング | 33 | 29 | 2623分 |
8 | イルカイ・ギュンドアン | 10 | 9 | 724分 |
15 | ヘスス・ナバス | 24 | 12 | 1152分 |
17 | ケヴィン・デ・ブライネ | 36 | 33 | 3017分 |
18 | ファビアン・デルフ | 7 | 2 | 254分 |
19 | レロイ・サネ | 26 | 20 | 1863分 |
21 | ダビド・シルバ | 34 | 31 | 2901分 |
25 | フェルナンジーニョ | 32 | 31 | 2986分 |
42 | ヤヤ・トゥレ | 25 | 22 | 2046分 |
55 | ブラヒム・ディアス | 0 | 0 | 0分 |
75 | アレイクス・ガルシア | 4 | 1 | 90分 |
中盤のレギュラーは、ラヒーム・スターリング、ケヴィン・デ・ブライネ、ダビド・シルバ、フェルナンジーニョの4名です。
ラヒーム・スターリングを除く3人は30試合以上に出場しており、中盤の核と言える選手たちです。
特にケヴィン・デ・ブライネはMF陣でただ一人、リーグ戦で3000分以上出場しており、チームを支えていました。
シーズンを通してDF陣があれほど定まらなかったのとは対照的ですね。
また、レロイ・サネとヤヤ・トゥレも20試合以上に先発出場しています。
ヘスス・ナバスに関してはSBとして出場することもあったため、出場機会が多くなっていますが、概ね上記6名でのローテーションでありました。
個人的には、イルカイ・ギュンドアンには頑張ってほしいと思っています。
度重なる怪我により、ドルトムント時代の輝きが失われていないか心配です。
もう間もなく、戦列に復帰できるということですので、彼の復活を心待ちにしたいと思います。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
9 | ノリート | 19 | 9 | 837分 |
10 | セルヒオ・アグエロ | 31 | 25 | 2535分 |
33 | ガブリエル・ジェズス | 10 | 8 | 692分 |
72 | ケレチ・イヘアナチョ | 20 | 5 | 608分 |
FW陣のレギュラーは、セルヒオ・アグエロです。
31試合出場25試合先発で20ゴールと、エースの活躍でした。
ただ、一時期は新加入のガブリエル・ジェズスにポジションを奪われました。
ジェズスが怪我をしたため、すぐにレギュラーに返り咲きましたが、あのままジェズスが活躍していたら、後半戦はレギュラーではいられなかったかもしれません。
また、出場機会の少なかったノリートとイヘアナチョに関しては、2選手とも今夏の移籍市場で移籍してしまいました。
正直FW陣の選手層はかなり薄いと言わざるを得ません。
■チーム内得点ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 10 | FW | セルヒオ・アグエロ | 20 |
2 | 7 | MF | ラヒーム・スターリング | 7 |
2 | 33 | FW | ガブリエル・ジェズス | 7 |
4 | 17 | MF | ケヴィン・デ・ブライネ | 6 |
5 | 19 | MF | レロイ・サネ | 5 |
5 | 42 | MF | ヤヤ・トゥレ | 5 |
チーム得点王は、上でも述べました通り、セルヒオ・アグエロです。
31試合出場20得点ということで、エースとしてのかんろくを見せつけました。
しかし、チェルシー、トッテナムと違うのは2位以降です。
2位はラヒーム・スターリングとガブリエル・ジェズスで7得点。
上位2チームは、2位の選手も15得点以上決めています。
このあたりが、上位2チームとの差となって最終順位に影響を与えてしまったのかもしれません。
来季、ガブリエル・ジェズスあたりには、年間二桁得点を期待したい所です。
また、出場機会が少し少なかったレロイ・サネやヤヤ・トゥレが5位に入っております。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 30 | DF | ニコラス・オタメンディ | 9 | 0 |
2 | 7 | MF | ラヒーム・スターリング | 7 | 0 |
3 | 11 | DF | アレクサンダル・コラロフ | 6 | 0 |
3 | 21 | MF | ダビド・シルバ | 6 | 0 |
5 | 4 | DF | ヴァンサン・コンパニ | 5 | 0 |
警告数チーム1位は、DFのニコラス・オタメンディでした。
DFですし、この位の枚数は仕方ないかと思います。
その他もMFやDFが並んでいますね。
気になるところでいくと、コンパニです。
出場11試合で警告5枚はどう考えても貰いすぎですね。
やはり年齢からくる衰えか、スピードがなくなってきており、徐々にアフター気味になってきているのでしょう。
また、このランキングには載っていませんが、フェルナンジーニョは警告4枚、退場2回です。
なかなか1シーズンに退場2回はないことですので、2016-2017シーズンは気を付けていただきたい所ですね。
以上、プレミアリーグ2016-2017シーズン年間3位のマンチェスター・シティのシーズン順位・結果でした。
次回は、2016-2017シーズン4位の、リヴァプールを見てみたいと思います。
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