本日は、イングランド・プレミアリーグ2016-2017年年間4位、リヴァプールFCについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
76 | 38 | 22 | 10 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 78 | 42 | 36 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
41 | 19 | 12 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
2 | 45 | 18 | 27 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
35 | 19 | 10 | 5 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
4 | 33 | 24 | 9 |
クロップ体制2年目、遂に欧州CLへリヴァプールが戻ることが出来ました。
1年目はリーグ戦8位と、欧州ELへの出場権も逃しましたが、2年目の今季はリーグ戦を4位で終え、アーセナルを5位に突き落としてのトップ4復帰です。
最終勝点76は3位のマンチェスター・シティと勝点2しか離れておらず、あと一つ星の数が違えば、リヴァプールが3位でCLストレートインを果たしていた可能性もあります。
ただ、失点数に関しては、修正の余地がありそうです。
上位3チームの失点数は、33点、26点、39点といずれも20~30点台です。
リヴァプールは42失点しているため、ここを30点台に抑えることが出来るようになれば、トップ3も見えてくるのではないでしょうか。
話は変わりますが、今夏には、ネイマールがパリSGに移籍した余波で、チームの大黒柱であるコウチーニョがバルセロナから狙われました。
選手本人も移籍に前向きで、チームにトランスファー・リクエストを出したとまで報道されました。
合計4度に渡るバルセロナからのオファーにも、リヴァプールは首を縦に振らず、150億円以上の移籍金を積まれても、断固として放出を拒否したため、結局コウチーニョはチームに残ることになりました。
選手本人にとってみれば、バルセロナに移籍できるチャンスをふいにしてしまったわけで、残念かもしれませんが、リヴァプールとしては今夏最大のピンチを乗り越えたことになります。
コウチーニョには、気持ちを切り替えてリヴァプールで得点を量産して欲しいですね。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
イングランド | 14人 | エストニア | 1人 |
ブラジル | 3人 | スペイン | 1人 |
ドイツ | 2人 | カメルーン | 1人 |
ベルギー | 2人 | オランダ | 1人 |
ウェールズ | 2人 | セルビア | 1人 |
オーストリア | 1人 | セネガル | 1人 |
ハンガリー | 1人 | ナイジェリア | 1人 |
クロアチア | 1人 |
1位はイングランド出身選手で、42%を占めています。
また同率3位でウェールズの選手も2名いますので、英語圏の選手でチームの約半数を占めています。
上位3チームのうち、チェルシーやマンチェスター・シティはイングランド出身選手の比率が低かったですが、リヴァプールは比較的高くなっています。
ただ、スタメンのメンバーで言うとほとんど多国籍軍かもしれませんが(笑)
2位はブラジル出身で3人、3位は同率でドイツ出身、ベルギー出身、そしてウェールズ出身で2名です。
その他アフリカ国籍の選手が3名(カメルーン、セネガル、ナイジェリア)います。
やはり肉弾戦となりやすいプレミアリーグでは、アフリカ出身選手の強靭な肉体が武器になるのかもしれませんね。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
1 | ロリス・カリウス | 10 | 10 | 944分 |
13 | アレクサンダー・マンニンガー | 0 | 0 | 0分 |
22 | シモン・ミニョレ | 28 | 28 | 2667分 |
34 | アダム・ボグダン | 0 | 0 | 0分 |
正守護神は、当初ドイツのマインツから移籍してきたロリス・カリウスでした。
しかし、開幕後不安定なパフォーマンスに終始したため、昨年まで正守護神を務めていたベルギー代表のシモン・ミニョレが途中から正GKに復帰しました。
ミニョレが安定したパフォーマンスを見せたこともあり、ポジションを奪還してからは、シーズン終了まで、その座を守り続けました。
2017-2018シーズンも、引き続きミニョレが正守護神を務めており、ロリス・カウリスにとってはまずはチーム内の序列をひっくり返さなければいけません。
また、第3GKとしてチームを支えていたアレクサンダー・マンニンガーですが、2016-2017シーズンをもって、現役を引退しています。
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
2 | ナサニエル・クライン | 37 | 37 | 3503分 |
6 | デヤン・ロヴレン | 29 | 29 | 2689分 |
12 | ジョー・ゴメス | 0 | 0 | 0分 |
17 | ラグナル・クラヴァン | 20 | 15 | 1507分 |
18 | アルベルト・モレノ | 12 | 2 | 353分 |
32 | ジョエル・マティプ | 29 | 27 | 2591分 |
35 | ケビン・スチュワート | 4 | 0 | 32分 |
56 | コナー・ランドール | 0 | 0 | 0分 |
57 | ジョー・マグワイア | 0 | 0 | 0分 |
66 | トレント・アーノルド | 7 | 2 | 189分 |
レギュラーとして30試合以上に出場しているのは、右SBのナサニエル・クラインただ1人です。
CBのデヤン・ロブレンとジョエル・マティプも29試合に出場しています。
ただし、2人とも怪我がちで、ラグナル・クラヴァンがバックアップを務めています。
現状、この3人以外にまともに使えるCBはいません。
ジョー・ゴメスの成長に期待したい所ですが、まだ20歳になったばかり。
いきなりプレミアの一線で戦うには心許なさすぎます。
また、左SBは後ほど述べますが、MF登録のジェームズ・ミルナーが務めています。
本来であれば、アルベルト・モレノに期待したい所ですが。。。
まだ18歳と若いですが、トレント・アーノルドの成長を待つか、即戦力を補強するしかないのかもしれません。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
5 | ジョルジニオ・ワイナルドゥム | 36 | 33 | 3118分 |
7 | ジェイムズ・ミルナー | 36 | 36 | 3310分 |
10 | フィリペ・コウチーニョ | 31 | 28 | 2305分 |
14 | ジョーダン・ヘンダーソン | 24 | 24 | 2230分 |
16 | マルコ・グルイッチ | 5 | 0 | 60分 |
19 | サディオ・マネ | 27 | 26 | 2332分 |
20 | アダム・ララーナ | 31 | 27 | 2429分 |
21 | ルーカス・レイヴァ | 24 | 12 | 1198分 |
23 | エムレ・ジャン | 32 | 26 | 2516分 |
25 | キャメロン・ブラガナン | 0 | 0 | 0分 |
53 | オビエ・エジャリア | 2 | 0 | 14分 |
54 | セイ・オジョ | 0 | 0 | 0分 |
59 | ハリー・ウィルソン | 0 | 0 | 0分 |
中盤で30試合以上に出場しているのは、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジェイムズ・ミルナー、フィリペ・コウチーニョ、アダム・ララーナ、エムレ・ジャンの5名です。
ただ、前述しました通り、ジェイムズ・ミルナーは左SBとしての出場です。
また、フィリペ・コウチーニョは3トップの一角での出場も多いため、純粋にMFとしては、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、アダム・ララーナ、エムレ・ジャンチームの3人でしょうか。
また、20試合以上に先発出場しているのは、ジョーダン・ヘンダーソン、サディオ・マネの2選手です。
マネもコウチーニョと同じく、3トップの一角として出場することが多いですね。
MF陣は途中出場が多かったルーカス・レイヴァを含め6人で回している状況です。
チームとしては、何と言ってもコウチーニョが残留してくれたことが一番の補強になったと思います。
彼が抜けていたら、チームの攻撃陣を根本から考え直さなければなりませんでした。
先日、ようやく2017-2018シーズンのリーグ戦に出場しました。
ここから一気にギアを上げていって欲しいです。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
11 | ロベルト・フィルミーノ | 35 | 34 | 3218分 |
15 | ダニエル・スタリッジ | 20 | 7 | 837分 |
27 | ディヴォック・オリジ | 34 | 14 | 1580分 |
28 | ダニー・イングス | 0 | 0 | 0分 |
57 | リアン・ブルースター | 0 | 0 | 0分 |
58 | ベン・ウッドバーン | 5 | 1 | 99分 |
FW陣のレギュラーは、ロベルト・フィルミーノです。
35試合に出場し11得点。
CFとしては、少し物足りない数字ですが、コウチーニョやマネとの連携で3人で37得点を挙げていますので、問題ないのかとも思います。
個人的には、ダニエル・スタリッジに復活してほしいと思っています。
初めて彼がアンフィールドに降り立った時、衝撃を受けたのを覚えています。
スタリッジとスターリング、コウチーニョの3トップが機能していたら、、、と未だに思ってしまいます。
2017-2018シーズンは、モハメド・サラーも加入し、FW陣の競争はさらに激しくなると思いますが、ぜひポジションを取り戻してほしいと思います。
■チーム内得点ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 10 | MF | フィリペ・コウチーニョ | 13 |
1 | 19 | MF | サディオ・マネ | 13 |
3 | 11 | FW | ロベルト・フィルミーノ | 11 |
4 | 20 | MF | アダム・ララーナ | 8 |
5 | 7 | MF | ジェイムズ・ミルナー | 7 |
5 | 27 | FW | ディヴォック・オリジ | 7 |
チーム得点王は、同率でフィリペ・コウチーニョとサディオ・マネです。
また、FWのロベルト・フィルミーノも11点を挙げており、トップ3人で37ゴールを挙げています。
また、MFのアダム・ララーナが8得点、さらに左SBのジェームズ・ミルナーが7得点ということで、様々な選手が得点を挙げています。
さらに多くの試合で途中出場となっていたディヴォック・オリジも7得点を決めています。
試合途中から出てきて、限られた時間で結果を出してくれるFWがチームにいるのは監督としては心強いですね。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 14 | MF | ジョーダン・ヘンダーソン | 8 | 0 |
2 | 6 | DF | デヤン・ロブレン | 6 | 0 |
2 | 23 | MF | エムレ・ジャン | 6 | 0 |
4 | 7 | MF | ジェイムズ・ミルナー | 5 | 0 |
4 | 11 | FW | ロベルト・フィルミーノ | 5 | 0 |
まずチームとして、退場がありませんでした。
結構リヴァプールは荒いイメージがあり、これは驚きでしたね。
さて、警告数チーム1位は、MFのジョーダン・ヘンダーソンでした。
ボランチの選手ですし、警告が多くなるのは仕方ないと思います。
それでも2桁枚数いっていないので、悪くない数字だと思います。
またデヤン・ロブレンもDFですし仕方がないと思います。
4位のフィルミーノはFWですが、少し多くもらってしまっていますね。
全体として、警告も54枚しか貰っておらず、クロップになってからクリーンなイメージがつきつつあります。
以上、プレミアリーグ2016-2017年年間4位のリヴァプールのシーズン順位・結果でした。
次回は、2016-2017シーズン5位の、アーセナルを見てみたいと思います。
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