本日は、イングランド・プレミアリーグ2016-2017年年間2位、トッテナムについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
86 | 38 | 26 | 8 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
4 | 86 | 26 | 60 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
53 | 19 | 17 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
0 | 47 | 9 | 38 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
33 | 19 | 9 | 6 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
4 | 39 | 17 | 22 |
2016-2017シーズンのトッテナム。
シーズン後のスタッツだけ見ると、勝点と勝数以外の項目では、殆ど優勝したチェルシーを上回っています。
リーグ最多得点、リーグ最少失点、ゆえに、リーグ最多得失点差。
さらに、リーグ最少負数、極めつけはエースのハリー・ケインは2年連続得点王。
これだけの成績を残してもプレミアを制したチェルシーとは、勝点で7も差を開けられてしまいました。
トッテナムとしては、チーム史上最高の年間2位でフィニッシュしたこともあり、非常に素晴らしいシーズンであったことは間違いありません。
しかし、これでも優勝できないとなると、いったいどうすれば優勝できるのかというレベルですね。
チェルシーに劣っていた所があるとすれば、引き分けが多かったという所でしょう。
しかし、26勝8分4敗は完全に優勝できるレベルの成績です。
如何に昨シーズンのチェルシーが異常だったか、トッテナムの数字からもわかる結果となっています。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
イングランド | 15人 | ウェールズ | 1人 |
ベルギー | 3人 | アメリカ | 1人 |
フランス | 3人 | ケニア | 1人 |
オランダ | 2人 | デンマーク | 1人 |
スペイン | 1人 | スロバキア | 1人 |
オーストラリア | 1人 | アルゼンチン | 1人 |
オーストリア | 1人 | 韓国 | 1人 |
所属選手の内、45%がイングランド出身の選手です。
優勝したチェルシーは28%しかイングランド出身の選手がいなかったことを考えると、比率としては多いですね。
2位は同率でベルギー出身選手とフランス出身選手の3人ずつ、4位はオランダ出身選手で2人です。
また、ケニア人のヴィクター・ワニャマを除いて、トップチームにはアフリカ国籍の選手はおりませんでした。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
1 | ウーゴ・ロリス | 34 | 34 | 3171分 |
13 | ミシェル・フォルム | 5 | 4 | 439分 |
30 | パウ・ロペス | 0 | 0 | 0分 |
40 | トーマス・グラバー | 0 | 0 | 0分 |
41 | アルフィー・ホワイトマン | 0 | 0 | 0分 |
正守護神は、フランス代表のウーゴ・ロリスです。
現在、トッテナムそして母国のフランス代表でもキャプテンを務めており、チームの精神的支柱ともいえそうです。
身長は188cmと、欧州の第一線で活躍するGKとしては少し小柄かもしれませんが、圧倒的なセーブ力やキックセンスで、チームを支えています。
シーズン38試合26失点は彼の活躍なくしてはなしえない結果だったと思います。
第2GKはオランダ代表のミシェル・フォルムが務めております。
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
2 | カイル・ウォーカー | 33 | 31 | 2847分 |
3 | ダニー・ローズ | 18 | 18 | 1609分 |
4 | トビー・アルデルヴァイレルト | 30 | 30 | 2741分 |
5 | ヤン・フェルトンゲン | 33 | 33 | 3052分 |
16 | キーラン・トリッピアー | 12 | 6 | 608分 |
27 | ケヴィン・ヴィマー | 5 | 4 | 373分 |
33 | ベン・デイヴィス | 23 | 18 | 1842分 |
37 | カイル・ウォーカー・ピータース | 0 | 0 | 0分 |
38 | キャメロン・カーター・ヴィッカース | 0 | 0 | 0分 |
レギュラーとして30試合以上に出場しているのは、カイル・ウォーカー、トビー・アルデルヴァイレルト、ヤン・フェルトンゲンの3人です。
トビー・アルデルヴァイレルトとヤン・フェルトンゲンという2名のベルギー代表DFをバックラインに揃えられるのは本当に贅沢ですね。
また、もう一人のレギュラー、カイル・ウォーカーですが、今夏の移籍市場で、マンチェスター・シティに移籍しました。
チームとしては多額の移籍金を得ましたが、3バックでも4バックでもどちらでもこなせたSBを失ったのは大きな痛手だったと思います。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
12 | ヴィクター・ワニャマ | 36 | 35 | 3165分 |
14 | ジョルジュ・ケヴィン・エンクドゥ | 8 | 0 | 90分 |
15 | エリック・ダイアー | 36 | 34 | 3207分 |
17 | ムサ・シソコ | 25 | 8 | 986分 |
19 | ムサ・デンベレ | 30 | 24 | 2134分 |
20 | デレ・アリ | 37 | 35 | 3176分 |
23 | クリスティアン・エリクセン | 36 | 36 | 3295分 |
29 | ハリー・ウィンクス | 21 | 3 | 576分 |
44 | フィリップ・レスニアク | 1 | 0 | 9分 |
45 | アントン・ウォークス | 0 | 0 | 0分 |
46 | ルーク・アモス | 0 | 0 | 0分 |
48 | マーカス・エドワーズ | 0 | 0 | 0分 |
中盤のレギュラーは、ヴィクター・ワニャマ、エリック・ダイアー、ムサ・デンベレ、デレ・アリ、クリスティアンの5名です。
ムサ・デンベレを除く4名は全員、34試合以上に先発出場しており、監督からの信頼は非常に厚いです。
逆にムサ・シソコ、ハリー・ウィンクスの2名は出場機会こそ多いものの、そのほとんどが途中出場であり、先発の座を奪うのはなかなか難しい状況でした。
今夏の移籍市場でもレギュラーの5人はチームに残っており、控えの2名についてはまずはチーム内で序列を上げなければなりませんね。
ただ、2017-2018シーズンはCLを控えているため、それなりにローテーションを行わないといけないと思います。
そのため、下位チーム相手には、控えメンバーの出場も見込まれるのではないかと思います。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
7 | ソン・フンミン | 34 | 23 | 2162分 |
9 | ヴィンセント・ヤンセン | 27 | 7 | 938分 |
10 | ハリー・ケイン | 30 | 29 | 2615分 |
11 | エリク・マヌエル・ラメラ | 9 | 6 | 633分 |
25 | ジョシュア・オノマー | 5 | 0 | 40分 |
39 | シェイオン・ハリソン | 0 | 0 | 0分 |
43 | ミュエル・シャシュア | 0 | 0 | 0分 |
FW陣のレギュラーは、ソン・フンミンとハリー・ケインの2人です。
ソン・フンミンに関しては、現在アジア最高のストライカーではないかと思います。
韓国選手としても、パク・チソン以来の有望選手ですね。
そして、ハリー・ケイン。
もはや説明の必要はないかもしれませんが、イングランド代表そして、2年連続のプレミアリーグ得点王です。
イングランド代表は、ハリー・ケインやレスターのヴァーディなど素晴らしいフィニッシャーがいますね。
来年にはW杯も控えていますし、このままハリー・ケインには好調を維持し、本大会で暴れまわってほしい所ですね。
■チーム内得点ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 10 | FW | ハリー・ケイン | 29 |
2 | 20 | MF | デレ・アリ | 18 |
3 | 7 | FW | ソン・フンミン | 14 |
4 | 23 | MF | クリスティアン・エリクセン | 8 |
5 | 12 | MF | ヴィクター・ワニャマ | 4 |
チーム得点王は、上でも述べました通り、ハリー・ケインです。
30試合出場29得点ということで、決定力半端ないですね。
ほぼ1試合に1得点。これだけエースが決めてくれるとチームは助かりますね。
2位はデレ・アリで18得点。
チェルシーのエデン・アザールと同じく、MFでこれだけ得点力がある選手がチームにいると、本当に監督も助かりますね。
ハリー・ケインは24歳、デレ・アリは21歳と、まだまだ若い2人です。
共にイングランド出身ということで、来年のW杯、期待してしまいますね。
3位は、韓国代表のソン・フンミンです。
アジア人がプレミアで14ゴールというのはすごいですね。
偉大な先輩であるパク・チソン選手でもリーグ戦で年間10ゴールは決めたことがありませんでした。
彼もまだ25歳。これからが楽しみな選手です。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 12 | MF | ヴィクター・ワニャマ | 10 | 0 |
2 | 2 | DF | カイル・ウォーカー | 8 | 0 |
2 | 3 | DF | ダニー・ローズ | 8 | 0 |
4 | 15 | MF | エリック・ダイアー | 6 | 0 |
5 | 5 | DF | ヤン・フェルトンゲン | 5 | 0 |
5 | 19 | MF | ムサ・デンベレ | 5 | 0 |
警告数チーム1位は、MFのヴィクター・ワニャマでした。
守備的なMFですので、警告数が多くなるのは仕方ないかもしれません。
警告数2位はDFのカイル・ウォーカーと、ダニー・ローズ。
ダニー・ローズは18試合出場で8枚の警告。
2試合に1枚と考えると、ちょっと多いですね。
また、ランキングには載っていないのですが、DFのトビー・アルデルヴァイレルトは30試合出場で1枚しか警告を受けていません。
以上、プレミアリーグ2016-2017年年間2位のトッテナムのシーズン順位・結果でした。
次回は、2016-2017シーズン3位の、マンチェスター・シティを見てみたいと思います。
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