本日は、イングランド・プレミアリーグ2016-2017年年間5位、アーセナルについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
目次
■最終成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
75 | 38 | 23 | 6 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
9 | 77 | 44 | 33 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
45 | 19 | 14 | 3 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
2 | 39 | 16 | 23 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
30 | 19 | 9 | 3 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
7 | 38 | 28 | 10 |
19年ぶりにアーセナルが欧州CLの舞台から姿を消す。
いつかは訪れることとは思っていましたが、遂にその時が来てしまいました。
獲得勝点は75。
4位リヴァプールとは、勝点にして1差、そして得失点では3差。
3位マンチェスター・シティとも勝点でいえば3しか離れていません。
後1つ引き分けが多かったとしても、ひっくり返すことが出来た差ではありませんでしたが、それでもあと1勝していれば、逆転できたため、本当に残念な結果になりました。
今夏にはサポーターからも、ヴェンゲル監督解任の声が上がりましたが、クラブは契約延長を選びました。
2017-2018シーズンでリーグトップ4に返り咲けなければ、かつてのリヴァプールのように、深い迷宮に迷い込みかねません。
多方面から強い逆風が吹く中、チーム一丸となって戦うことが出来るでしょうか。
来シーズン、ヴェンゲル監督としては、本当に正念場となる1年となりそうです。
■国籍別所属選手
国籍 | 人数 | 国籍 | 人数 |
イングランド | 10人 | チェコ | 1人 |
フランス | 6人 | ブラジル | 1人 |
スペイン | 4人 | ウェールズ | 1人 |
ドイツ | 3人 | スイス | 1人 |
コロンビア | 1人 | エジプト | 1人 |
アルゼンチン | 1人 | チリ | 1人 |
1位はイングランド出身選手で、32%を占めています。
ウェールズ出身者を含めると、全体の35%となります。
トッテナムやリヴァプールほどではないですが、イングランド比率は高いほうですね。
また2位は、指揮官であるヴェンゲル監督と同郷のフランス出身選手が6人います。
3位はスペイン出身選手で4人、4位はドイツ出身選手で3人となっています。
ただ、スタメンのメンバーで言うと、やはり他のチームと同じく、ほとんどが多国籍軍かもしれません(笑)
その他、アフリカ出身選手は、エジプト出身の選手が1名いるだけです。
プレミアの中でも肉弾戦ではなく、パスをつないで攻めるイメージの強いアーセナルですので、テクニックに秀でた選手の獲得が多くなっているのかもしれませんね。
■ポジション別出場試合数
①GK
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
13 | ダビド・オスピナ | 2 | 1 | 150分 |
26 | エミリアーノ・マルティネス | 2 | 2 | 189分 |
33 | ペトル・チェフ | 35 | 35 | 3273分 |
54 | マット・メイシー | 0 | 0 | 0分 |
正守護神は、ペトル・チェフが一年を通して務めました。
リーグ戦38試合中35試合に先発出場ということで、ヴェンゲルから信頼されていますね。
第2GKはダビド・オスピナですが、先発出場の機会としては、エミリアーノ・マルティネスの方が多かったですね。
2017-2018シーズンも、引き続きペトル・チェフが正GKを務めるとは思いますが、すでに5月に35歳を迎えています。
GKですのであと数年はプレイ可能かとも思いますが、徐々にオスピナにも出場機会が増えるといいですね。
ちなみにオスピナは現在29歳です。
②DF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
2 | マテュー・ドゥビュシー | 1 | 1 | 16分 |
3 | キーラン・ギブス | 11 | 8 | 741分 |
4 | ペア・メルテザッカー | 1 | 0 | 42分 |
5 | ガブリエル・パウリスタ | 19 | 15 | 1603分 |
6 | ローラン・コシェルニー | 33 | 33 | 3058分 |
16 | ロブ・ホールディング | 9 | 9 | 853分 |
18 | ナチョ・モンレアル | 36 | 35 | 3329分 |
20 | シュコドラン・ムスタフィ | 26 | 26 | 2402分 |
24 | エクトル・ベジェリン | 33 | 27 | 2661分 |
25 | カール・ジェンキンソン | 1 | 1 | 84分 |
38 | マーク・ボラ | 0 | 0 | 0分 |
レギュラーとして30試合以上に出場しているのは、ローラン・コシェルニー、ナチョ・モンレアル、エクトル・ベジェリンの3人です。
特に、ローラン・コシェルニーとエクトル・ベジェリンの2人は、DF陣で30試合以上に先発出場しており、チームの核と言えそうです。
ただ、ローラン・コシェルニーとナチョ・モンレアルの2人は30歳を超えており、遅かれ早かれ衰えが出始める可能性があります。
特に30歳を超えるとスピードの部分では不安要素が増えてきますので、プレミアの第一線で戦えるのかどうか、疑問です。
その他、ジュコドラン・ムスタフィも26試合に出場しております。
逆にペア・メルテザッカーはたったの1試合、42分間の出場にとどまりました。
本当に怪我の多い選手で、さらに年齢も33歳。
なかなかもうトップパフォーマンスに戻ることは難しいのかもしれませんが、好きな選手でしたので、また活躍してくれることを期待しています。
③MF
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
8 | アーロン・ラムジー | 23 | 13 | 1331分 |
11 | メスト・エジル | 33 | 32 | 2971分 |
15 | アレックス・オックスレイド・チェンバレン | 29 | 16 | 1650分 |
19 | サンティ・カソルラ | 8 | 7 | 652分 |
29 | グラニト・ジャカ | 32 | 28 | 2667分 |
31 | ジェフ・レーヌ・アデレード | 0 | 0 | 0分 |
34 | フランシス・コクラン | 29 | 22 | 1868分 |
35 | モハメド・エルネニー | 14 | 8 | 733分 |
55 | メイトランド・ナイルズ | 1 | 0 | 5分 |
中盤で30試合以上に出場しているのは、メスト・エジル、グラニト・ジャカの2名です。
エジルは今シーズンも多くの試合に出場し、一定の働きはしましたが、調子を落としたこともあり、チームが欧州CL出場権を逃した戦犯扱いにされてしまいました。
グラニト・ジャカは今シーズン、ドイツのボルシアMGから移籍してきました。
移籍初年度でしたがいきなりチームにフィットし、活躍したと思います。
9月に25歳を迎えますが、これからがサッカー選手として油の乗る時期だと思いますので、ますます期待が高まりますね。
その他、フランシス・コクランも29試合に出場しています。
また、コクランと同じくチェンバレンも29試合に出場していますが、どちらかというと途中出場が多かったイメージですね。
そして、アーロン・ラムジー。
昨シーズンは出場機会を大きく減らしました。
ここ6年で2013-2014シーズンと同じく、最も出場機会の少ないシーズンとなってしまいました。
彼が好調でいるかどうかで、チーム状態も大きく変わってきます。
来シーズンは、是非とも調子を戻して、年間30試合以上に出場してチームを引っ張ってほしいと思います。
④FW
背番号 | 名前 | 出場試合数 | 先発出場 | 出場時間 |
7 | アレクシス・サンチェス | 38 | 36 | 3379分 |
9 | ルーカス・ペレス | 11 | 2 | 313分 |
12 | オリヴィエ・ジルー | 29 | 11 | 1302分 |
14 | セオ・ウォルコット | 28 | 23 | 1999分 |
17 | アレックス・イウォビ | 26 | 18 | 1519分 |
22 | ヤヤ・サノゴ | 0 | 0 | 0分 |
23 | ダニー・ウェルベック | 16 | 8 | 799分 |
FW陣のレギュラーは、アレクシス・サンチェスです。
なんとリーグ戦全38試合出場、うち36試合が先発出場。
完全に替えの利かない選手として、アーセナルを支えました。
今夏には同じプレミアのマンチェスター・シティへの移籍を志願していましたが、最終的にはチームに残留。
現行契約は2018年6月末までとなっており、このまま契約更新がなされない場合、来夏にはサンチェスがフリーでアーセナルを退団することになります。
チームとしては、エースを失いお金も得られないとなると相当の打撃ですので、冬に売却するか、なんとか契約延長をするかしないと、来夏は非常に厳しいオフとなりそうです。
他にはオリビエ・ジルーが29試合、セオ・ウォルコットが28試合に出場しています。
ジルーは途中出場が多くなっています。
また、ダニー・ウェルベックは出場機会に恵まれませんでした。
マンチェスター・ユナイテッドで鮮烈デビューを飾ったときは、将来を期待された逸材でしたが、このまま沈んでいっては欲しくないですね。
■チーム内得点ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 得点 |
1 | 7 | FW | アレクシス・サンチェス | 23 |
2 | 12 | FW | オリヴィエ・ジルー | 12 |
3 | 14 | FW | セオ・ウォルコット | 10 |
4 | 11 | MF | メスト・エジル | 8 |
5 | 17 | FW | アレックス・イウォビ | 3 |
チーム得点王は、アレクシス・サンチェスです。
38試合出場23ゴール。
孤軍奮闘でチームを支えました。
また、2位にはオリヴィエ・ジルー、3位にはセオ・ウォルコットとFW陣が並んでいます。
FW陣がきちんと得点を挙げられるチームというのは、往々にして良い結果となることが多いのですが、やはり今季のアーセナルは何かが足りなかったのでしょう。
また、4位にはメスト・エジルがランクインしています。
調子を落としたとはいえMFで8得点は悪くない数字だと思います。
是非2017-2018シーズンは復活してほしいですね。
■チーム内警告ランキング
順位 | 背番号 | ポジション | 名前 | 警告 | 退場 |
1 | 20 | DF | シュコドラン・ムスタフィ | 11 | 0 |
2 | 5 | DF | ガブリエル・パウリスタ | 6 | 0 |
2 | 7 | FW | アレクシス・サンチェス | 6 | 0 |
4 | 18 | DF | ナチョ・モンレアル | 5 | 0 |
4 | 29 | MF | グラニト・ジャカ | 5 | 2 |
4 | 34 | MF | フランシス・コクラン | 5 | 0 |
警告数チーム1位は、DFのシュコドラン・ムスタフィでした。
DFの選手ですし致し方ない所もありますが、ちょっと警告数は多いかもしれません。
1枚警告を貰うと、もし2枚目を貰った場合退場になってしまうので、ギリギリのプレイが出来なくなってしまうリスクがあります。
もう少し、カードの枚数を減らせるといいですね。
また、警告数は5枚でランキング4位ですが、退場数が2回のグラニト・ジャカ。
ハードワークでのボール奪取は素晴らしいのですが、年間2回の退場は頂けないと思います。
警告はともかくとして、退場はチームとして勘弁願いたいですね。
以上、プレミアリーグ2016-2017年年間5位のアーセナルのシーズン順位・結果でした。
次回は、2016-2017シーズン6位の、マンチェスター・ユナイテッドを見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー イングランド・プレミアリーグ 2016-2017シーズン 順位・結果はこちら