本日は、J1、2017年前半戦16位、大宮アルディージャについて、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【大宮アルディージャ】2度の監督交代、迷走の果てに最下位でJ2降格~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
14 | 17 | 4 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
11 | 14 | 30 | -16 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
7 | 9 | 2 | 1 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
6 | 6 | 14 | -8 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
7 | 8 | 2 | 1 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
5 | 8 | 16 | -8 |
昨年、チーム史上過去最高のJ1を5位で終えた面影はありません。
17節を終えて、18チーム中16位。
まさかの降格圏に甘んじています。
シーズン前に、昨年のチームの柱であった家長が川崎フロンターレに、泉澤がガンバ大阪に移籍しました。
にも関わらず、効果的な補強も出来ず、更にチーム戦術も変えずに今シーズンに突入してしまったのが、低迷の原因と思われます。
第13節で渋谷監督を解任した後は少し、チームに活気が戻ってきているのが、唯一の救いでしょうか。
実際、14節から17節は、対戦相手にも恵まれた感はありますが、2勝1分1敗です。
開幕から続いていた最下位からも抜け出しています。
前半戦の獲得勝点が14点ですので、後半戦、J1残留に向けて、最低でも20点程は勝点を積まなければなりません。
現在降格圏に沈んでいる、広島と新潟からもとより、甲府や札幌、清水との対戦で如何に勝ち星を拾っていけるかが、逆転残留に向けてのキーポイントになると思います。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | ホーム | ● | 大宮 | 0-2 | 川崎F |
3/4(土) | 2 | アウェイ | ● | FC東京 | 2-0 | 大宮 |
3/11(土) | 3 | ホーム | ● | 大宮 | 1-2 | 磐田 |
3/18(土) | 4 | アウェイ | ● | 甲府 | 1-0 | 大宮 |
4/1(土) | 5 | ホーム | ● | 大宮 | 0-1 | 鹿島 |
4/8(土) | 6 | ホーム | ● | 大宮 | 0-2 | 神戸 |
4/16(日) | 7 | アウェイ | △ | 清水 | 1-1 | 大宮 |
4/21(金) | 8 | アウェイ | ● | G大阪 | 6-0 | 大宮 |
4/30(日) | 9 | ホーム | 〇 | 大宮 | 1-0 | 浦和 |
5/6(土) | 10 | アウェイ | ● | 札幌 | 1-0 | 大宮 |
5/14(日) | 11 | ホーム | 〇 | 大宮 | 2-1 | 仙台 |
5/20(土) | 12 | ホーム | ● | 大宮 | 0-3 | C大阪 |
5/27(土) | 13 | アウェイ | ● | 柏 | 4-2 | 大宮 |
6/4(日) | 14 | ホーム | △ | 大宮 | 1-1 | 鳥栖 |
6/17(土) | 15 | アウェイ | 〇 | 新潟 | 1-2 | 大宮 |
6/25(日) | 16 | アウェイ | 〇 | 広島 | 0-3 | 大宮 |
7/1(土) | 17 | ホーム | ● | 大宮 | 1-2 | 横浜FM |
開幕6連敗を喫し、引き分けを挟んでG大阪に0-6で敗れた時は、流石に断トツでのJ2降格かと思いました。
開幕8試合で、得点はたったの2点。
得点力不足というよりも、もはや攻撃がないというような、そんな状況です。
そんな流れを変えたのが、第9節の埼玉ダービー。
第8節を終えて首位と最下位という対照的な状況でのダービーでしたが、大宮が意地を見せて1-0で勝利。
試合前から、大宮が勝つならこのパターン(1-0)しかないと思っていましたが(打ち合いになれば、J1最多得点の浦和には勝ち目はなかったと思います)、見事に大宮イレブンがやり遂げました。
浦和がこの試合をきっかけに調子を崩し、監督解任にまで発展してしまったのですから、会心の勝利でしたね。
その後は勝ったり負けたりを繰り返し、結局大宮も渋谷監督を解任することになりました。
しかし、この浦和戦の勝利、そして監督交代を経て、徐々にチーム状況が上向いて来ているのは間違いないと思います。
J1に戻って来て、たったの2シーズンでJ2に逆戻りとならないよう、後半戦是非とも巻き返して欲しいですね。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、MFの江坂任選手のみです。
また全試合フル出場しているのは、おりません。
実は、17位広島、18位新潟と、降格圏に沈んでいる3チームのみ、17試合全試合にフル出場している選手がいません。
GK含め、不動の選手がいないというのが、降格圏に低迷してしまっている理由の一つなのかもしれません。
特に、大宮がは前半戦17試合で実に3人のGKを起用しています。
GKが一人に定まらないというのは、やはりフィールドプレーヤーとしてもやりにくさはあるのではないかと思います。
ただそんな中でも、江坂選手は孤軍奮闘していますね。
後でも述べますが17試合で5得点。
チームの前半戦総得点が14点ですから、チームの得点の約3分の1を1人で決めています。
もう一人、得点を取れる選手がいればと思っていた所、夏の補強でマルセロ選手を獲得しました。
後半戦、既に得点も決めており、ゴールを量産することが出来れば、J1残留に向けて期待が持てるのではないかと思います。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | MF | 7 | 江坂 任 | 5 |
2 | DF | 2 | 菊地 光将 | 1 |
2 | DF | 3 | 河本 裕之 | 1 |
2 | DF | 4 | 山越 康平 | 1 |
2 | DF | 13 | 渡部 大輔 | 1 |
2 | MF | 16 | マテウス | 1 |
2 | MF | 40 | 茨田 陽生 | 1 |
2 | MF | 44 | 瀬川 祐輔 | 1 |
2 | FW | 10 | 大前 元紀 | 1 |
2 | FW | 14 | 清水 慎太郎 | 1 |
チーム内得点王は、17試合で5得点の江坂任選手です。
チーム14得点の内、約3分の1にあたるゴールを決めています。
チームに欠かせない選手ですね。
その他、2位タイに9選手。
全員が1得点ずつであり、今シーズンチームで得点を挙げているのは、この10人のみとなります。
やはり、後一人、複数得点を挙げられる選手が出てこないと、中々J1残留は厳しい戦いになるのではないかと思います。
マルセロ選手に期待ですね。
以上、J1、2017シーズン前半戦16位の大宮アルディージャの順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第17位の、サンフレッチェ広島を見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら