本日は、J1、2017年前半戦6位、横浜F・マリノスについて、シーズン前半戦の結果を紐解いていきたいと思います。
*【横浜F・マリノス】伝統の堅守健在、中村俊輔移籍もチームは一定の成果~2017シーズン 順位・結果~ はこちら
■前半戦成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
32 | 17 | 10 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
5 | 22 | 14 | 8 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
20 | 9 | 6 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
1 | 15 | 6 | 9 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
12 | 8 | 4 | 0 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
4 | 7 | 8 | -1 |
まずなんといっても、今オフ、中村俊輔が磐田へ移籍しました。
国内では、トリコロールのユニフォームしか着たことのなかった中村選手の移籍に、マリノスファンでなくても、驚いたと思います。
ただ、シーズンが始まってみれば、17試合でたったの14失点しかしていない等、好調です。
1試合平均1失点以下ということで、1点取れば数字上は負けはありません。
2点取れば、基本勝ちですね。
元々Jリーグでも屈指の堅守を誇っておりますが、今年は特に守備が固い印象があります。
今季も鉄人DFの中澤は健在です。
現在39歳、今シーズン終了後には40歳を迎えますが、そのプレーには益々円熟味が増している気がします。
逆に22得点は、上位8チームの中では、最低の数字となっています。
特にアウェーでは8試合で7得点と、点が取れません。
守備は良いけれど、なかなか点が入らない、我慢の試合が続いていますね。
昨年、ドリブル無双していた斎藤選手も、今年は研究されたことに加え、本人の不調も重なって、昨年ほどの活躍はできておりません。
後半戦、このまま優勝争いに残っていくには、守備は現在の調子を維持したまま、いかに攻撃陣を活性化させるかが、一番の課題です。
■前半戦成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 3-2 | 浦和 |
3/4(土) | 2 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 3-0 | 札幌 |
3/10(金) | 3 | アウェイ | ● | 鹿島 | 1-0 | 横浜FM |
3/18(土) | 4 | ホーム | △ | 横浜FM | 1-1 | 新潟 |
4/1(土) | 5 | アウェイ | ● | C大阪 | 2-0 | 横浜FM |
4/8(土) | 6 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 2-1 | 磐田 |
4/16(日) | 7 | アウェイ | 〇 | 広島 | 0-1 | 横浜FM |
4/22(土) | 8 | アウェイ | ● | 柏 | 2-0 | 横浜FM |
4/30(日) | 9 | ホーム | ● | 横浜FM | 0-1 | G大阪 |
5/7(日) | 10 | アウェイ | ● | 鳥栖 | 1-0 | 横浜FM |
5/14(日) | 11 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 1-0 | 甲府 |
5/20(土) | 12 | ホーム | △ | 横浜FM | 1-1 | 仙台 |
5/27(土) | 13 | アウェイ | 〇 | 清水 | 1-3 | 横浜FM |
6/4(日) | 14 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 2-0 | 川崎F |
6/18(日) | 15 | アウェイ | 〇 | FC東京 | 0-1 | 横浜FM |
6/25(日) | 16 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 2-0 | 神戸 |
7/1(土) | 17 | アウェイ | 〇 | 大宮 | 1-2 | 横浜FM |
開幕直後はスタートダッシュに成功し、2節終了時点では首位に立っていました。
ただその後第3節から10節まで、2勝1分5敗と失速。
特に負けた5試合は全て、無得点での敗戦と、深刻な得点力不足に陥っていました。
大黒柱の中村俊輔選手が抜けた穴を埋められず、またシーズン前にゴタゴタもありました。
このままズルズルと降格争いに巻き込まれてしまうのではないかと思ったほどです。
2012年にJ2に降格したガンバ大阪の再来を見ているかのようでした。
しかし、第11節から17節まで、6勝1分0敗と一気に息を吹き返しました。
攻撃陣では、ウーゴ ヴィエイラが当たり始めたこと、またボランチの扇原がスタメンに定着し、守備もさらに安定した印象があります。
川崎フロンターレやFC東京等、今期補強を行ったチーム相手に無失点での勝利は、チームに取って、精神的にも大きかったと思います。
■前半戦全試合出場
前半戦、全試合出場したのは、GKの飯倉大樹選手、DFの中澤佑二選手、MFの天野純選手の3選手です。
上記3選手とも、全試合フル出場しています。
GKの飯倉選手は、長年正GKを争ってきた榎本選手が浦和へ移籍したため、絶対的守護神として、ゴールマウスを守っています。
そして、何といっても、守備の大黒柱、中澤選手です。
今シーズンも開幕から全試合フル出場を続けております。
7月1日の大宮戦で、フィールドプレーヤーとしては、歴代1位となる140試合連続フル出場も達成しました。
FWやMFならともかく、比較的警告を受けやすいDFというポジションでこの記録は、本当に偉大過ぎて尊敬しますね。
今期もケガがなければ、このまま全試合出場してしまう勢いです。
まさに中年の星。
あと何年J1でスタメンをはり続けられるかはわかりませんが、是非とも1試合でも長く、中澤選手の試合を見たいと思います。
他に、16試合出場しているのは、DFの金井貢史選手、MFのマルティノス選手の2人。
15試合に出場しているのは、MFの齋藤学選手と、FWのウーゴ ヴィエイラ選手の2名です。
■前半戦チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 7 | ウーゴ ヴィエイラ | 6 |
2 | MF | 20 | マルティノス | 3 |
3 | DF | 13 | 金井 貢史 | 2 |
3 | MF | 25 | 前田 直輝 | 2 |
3 | MF | 33 | ダビド バブンスキー | 2 |
3 | FW | 17 | 富樫 敬真 | 2 |
15試合出場6得点のウーゴ ヴィエイラ選手が、チーム得点王です。
13節からの16節の4試合で4得点を挙げ、チームの連勝をけん引しています。
しかし、2位以下の選手は軒並み3点以下と、得点力不足が数字に表れています。
何より昨年、J1で33試合10得点を決めた斎藤選手が、17節を終わって無得点です。
後半戦、彼の復活なしには、優勝争いに割って入ることは難しいかもしれません。
昨年の輝きを取り戻して欲しいですね。
以上、J1、2017シーズン前半戦第6位の横浜F・マリノスの順位・結果でした。
次回は、2017シーズン前半戦第7位の、ジュビロ磐田を見てみたいと思います。
*【まとめ】サッカー J1 2017シーズン前半戦の順位・結果(第1節~第17節)はこちら