来年2018年6月にロシアW杯が行われます。
そこで出場を決めた各チームの予選結果と、これまでのW杯での戦績等を振り返りたいと思います。
まず今回、アジア最終予選グループBを1位突破した日本代表を見ていきたいと思います。
目次
予選首位通過も課題山積の6大会連続6回目の出場
アジア最終予選グループBを首位通過、見事2017年8月31日に6大会連続6回目のW杯への出場を決めました。
正直、アジア最終予選のグループ分けが決まった時は、厳しい組に入ってしまったと思いました。
サウジアラビアとオーストラリアに加え、前回のアジアカップでPK戦の末に敗れたUAEまで同組になっており、下手したら予選敗退もあり得ると思ったことを覚えています。
グループ初戦ではUAEにホームでまさかの逆転負け、初戦を落としたチームは過去、1チームも本選に出場できていないなど、不吉な数字がメディアを中心に騒がれました。
ホームのイラク戦も山口蛍の劇的ゴールで勝ったものの、単純に90分で試合を決められなかったという話ですし、ラッキーが重なっての首位通過という側面も大きいと思います。
それでも最終予選の最終的な戦績は、6勝2分2敗、勝点20得点17失点7ということで、結果だけを見ればまずまずでした。
過去のワールドカップ戦績
日本代表のW杯の最高成績は、2002年日韓共同開催で行われたW杯と、2010年の南アフリカ大会でのベスト16です。
上記2大会以外は、3大会全てグループリーグ敗退となっています。
ベスト16に入った2大会とそれ以外の大会で特徴的なのが、ベスト16に入った2大会は失点数が2、3と1試合あたり1失点以下に抑えることに成功しています。
逆に、グループリーグで敗退した大会は、4、7、6と1試合あたり1~2点以上の失点をしています。
それでは、過去の結果詳細を見ていきます。
1998年フランス大会
初出場の出場となったフランス大会。
結果は3戦全敗となり、グループリーグ敗退、勝点0のまま大会を去りました。
アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカと同組と強豪ひしめくグループに入ったため、戦前からグループリーグ突破は難しいと思いましたが、世界の壁を痛感した3試合でした。
しかし、全敗した中でもジャマイカ戦でFWの中山雅史が日本代表としてW杯での初得点を決めた記念すべき大会でした。
2002年日韓大会
2回目の出場は自国開催での出場です。
グループリーグはベルギー、ロシア、チュニジアと同組。
初戦のベルギー戦は引き分け、W杯初の勝点を獲得すると、2戦目のロシア戦で1-0で勝利し、日本代表としてW杯初勝利を上げました。
第3戦のチュニジア戦も勝利し、2勝1分の負けなしで首位通過しました。
ノックアウトラウンドでは、ベスト16でトルコに0-1で敗れました。
未だ日本はノックアウトラウンドでは、一度も勝利したことはありません。
ただ、今大会はグループリーグで5点を取り、日本サッカーの歴史を大きく前進させた大会であったのは間違いありません。
2006年ドイツ大会
3回目の出場となった、ドイツ大会。
世界最速でW杯出場を決め、大会前は日本代表史上最強のチームと言われていました。
本大会ではブラジル、クロアチア、オーストラリアと同組となりました。
ブラジルには勝てないまでも、クロアチア、オーストラリアには勝てるという楽観的な見方が多かったですが、いざふたを開けてみると1分2敗の勝点1、グループリーグ最下位での敗退。
特に初戦のオーストラリア戦、83分まで1-0で勝っていましたが、84分からの3失点で一気に逆転負け、大きく失速してしまいました。
ケーヒルアレルギーはこの時から2017年までずっと日本を苦しめましたね。
2試合目のクロアチア戦に引き分けた時点で、最終節のブラジル戦に勝利しなければグループリーグ突破が出来ないという状況になってしまい、事実上の終焉。
期待が大きかっただけに、グループリーグ最下位での敗退という結果には国民全体が失望しました。
また、長年日本代表を支えてきた中田英寿選手が今大会を最後に現役を引退したことも大きな話題となりました。
2010年南アフリカ大会
4回目の出場となった、南アフリカ大会。
今大会も世界最速でW杯出場を決めました。
自国開催以外では、初めてグループリーグを突破した大会です。
オランダ、デンマーク、カメルーンと同組、オランダには負けましたが、カメルーン、デンマークに勝利、勝点6でグループリーグを突破しました。
ノックアウトラウンドでは、ベスト16でパラグアイと対戦しましたが0-0引き分けからPK戦で敗れ敗戦。
自国開催以外でのベスト16突破はなりませんでした。
なお、今大会をもって中村俊輔が代表引退を表明しました。
2014年ブラジル大会
5回目の出場となった、ブラジル大会。
今大会も世界最速でW杯出場を決め、これで3大会連続の世界最速でのW杯出場となりました。
本田、香川、岡崎、長谷部、吉田、内田、長友等、過去最多の海外組を要して臨んだ今大会。
コートジボワール、ギリシャ、コロンビアと同組となり、過去の大会よりは比較的くみしやすい相手でしたが、1分2敗でグループリーグ敗退となりました。
1点リードしていたのに前回大会同様、一瞬のスキから短時間に失点したコートジボワール戦、相手が退場者を出しており、勝たなければならなかったにも関わらずスコアレスドローに終わったギリシャ戦。
少し状況が変わっていれば2連勝出来ていたかもしれないことを考えると、非常に残念な結果となりました。
まとめ
1998年フランス大会 中山雅史
2002年日韓大会 鈴木隆行 稲本潤一 稲本潤一 森島寛晃 中田英寿
2006年ドイツ大会 中村俊輔 玉田圭司
2010年南アフリカ大会 本田圭佑 本田圭佑 遠藤保仁 岡崎慎司
2014年ブラジル大会 本田圭佑 岡崎慎司
日本は過去アジアカップを4回制しており、アジアの強豪ですが、W杯では中々結果を出せていません。
やはり、世界的に見れば弱小国である日本が、強豪チームに勝っていくためには、いかに失点を減らし、少ないチャンスを確実にものにしていくかということが大切になってきますね。
その観点から考えるとハリル監督の縦に早いサッカーというのは、本大会では良い戦い方だと思います。
ただハリル監督になってから、失点が少ないかというと、それほど少ないわけでもないので、一抹の不安はありますが。。。
何れにせよ、これまで日本はポゼッションサッカーを志向してきましたが、それではW杯では結果が出ませんでした。
2010年の南アフリカ大会も、大会直前に岡田監督がポゼッションを捨て守備敵戦術に切り替えたため、ベスト16という結果を残せました。
今回のW杯、ハリル監督がどのような試合を見せてくれるのか楽しみです。
以上、日本代表の予選結果と、これまでのW杯での戦績でした。
次回は、アジア最終予選B組を2位で突破した、サウジアラビア代表の予選結果とこれまでのW杯での成績を見ていきたいと思います。
*【サウジアラビア代表】~2018年ロシアW杯出場国-アジア~ はこちら