本日は国内三大タイトルの一冠目、ルヴァン杯の決勝が行われました。
対戦カードは、C大阪vs川崎フロンターレです。
共に、国内主要タイトルの獲得はなく、どちらのチームが勝利しても初のタイトル獲得となります。
個人的には、川崎フロンターレ一筋15年、大ベテランの域に達している中村選手に初タイトルを取ってほしく、川崎フロンターレを応援していました。
さて結果はどうなったのでしょうか。
■試合内容・結果
既に試合結果については知っている方が殆どだと思いますので、結果については簡潔に。
2-0でC大阪が川崎Fを破り、悲願のクラブ史上初タイトルを獲得しました。
前半開始47秒で電光石火のゴールを杉本選手が決めC大阪が先制。
その後は川崎Fにボールを支配され続けますが、ディフェンス陣が守り切ると、後半アディッショナルタイムにカウンターを発動。
前がかりになっていた川崎FはDF2枚に対して、C大阪の攻撃は3枚。
最後はボランチのソウザ選手が冷静にGKをかわし、試合を決定づける2点目を入れました。
その後程なくしてタイムアップ。
C大阪が悲願の初タイトルを獲得しました。
■試合のキーポイント
本日の試合をテレビ観戦していて感じたキーポイントとしては、①先制点、②空中戦、③ボランチ、④シュート精度、の4つがあります。
①先制点
まず一つ目のキーポイントとして先制点。
試合開始47秒でC大阪が入れましたが、これは川崎Fの痛恨のミスからの失点です。
C大阪のスローインからルーズになったボールを川崎Fのエドゥアルドが痛恨の空振りでクリアミス。
これをペナルティーエリア内で拾った杉本選手が難なくGKとの1対1を制してゴールに蹴りこみました。
川崎Fとしてはこの早いタイミングでの失点でゲームプランが崩れたでしょうし、準決勝の退場で決勝戦出場停止となっていたDF奈良選手の不在が、いきなり試合に影響を与えることになってしまいました。
元々守備の硬いC大阪に対して、いきなり開始47秒での失点は痛かったですね。
②空中戦
続いて2つ目ですが、空中戦です。
今日の試合、川崎Fは5本のコーナーキックを得ましたが、その全てから得点のにおいがしませんでした。
また、ゴールキックやセカンドボールその他の球際の競り合いに関しても、空中戦に関してはかなり多くの場面でC大阪に負けていたと思います。
もちろん川崎Fのスタイルがパスをつなぐサッカーだということは重々承知していますが、あそこまで空中戦で勝てないと、せっかくセットプレーを取り、さらに中村という優秀なキッカーがいても、あまり意味がないかもしれません。
試合を通して空中戦でほぼ勝てていなかったにもかかわらず、後半40分あたりからロングボールを最終ラインから入れ出した川崎F。
これを見て、今日の試合、川崎F負けを確信したのは管理人だけではなかったと思います。
③ボランチ
続いて3つ目はボランチ。
C大阪のボランチの2人、山口蛍とソウザが本当に効いていたと思います。
山口は日本代表のボランチですので、多くの説明は不要かもしれません。
豊富な運動量でボール奪取をし、危険な位置で体を張り続けました。
そしてもう一人のボランチのソウザ選手。
守備は当然申し分なく、さらに後半アディッショナルタイムに試合を決定づける2点目を入れる等、個人的には今日のMOMはソウザ選手だったと思います。
最後のゴールシーン、後半アディッショナルタイムに一気に駆け上がる姿、そのスタミナには衝撃を覚えました。
逆に、川崎Fのボランチはエドゥアルド・ネットと大島の二人。
エドゥアルド・ネットは悪くなかったですが、大島は怪我明けということもあり試合勘が鈍っていたのか、決定的なパスを供給する回数が圧倒的に少なかった気がします。
C大阪のボランチ2人が、川崎Fのボランチ2人より出来が良かったといえばそれまでですが、チームの心臓でもあるボランチが勝敗を分けた要素の一つだったとは思います。
④シュート精度
最後はシュート精度です。
今日の試合のシュート数ですが、川崎Fが11本、C大阪が6本です。
C大阪は6本中2本をゴールに結びつけ、さらに最初のシュートが得点に繋がっています。
それに対して、川崎FはC大阪の2倍近くのシュートを打ちましたが、得点0。
そもそも枠内にとんだシュートも何本あったのでしょうか?
記憶している限りでは、小林悠選手の力ないシュートがGKにキャッチされたもの位でしょうか。
兎に角川崎Fは、得点が決まる気がしませんでした。
最後のソウザ選手のシュートのように、GKとDFをかわしてのゴールとは対照的でしたね。
■まとめ
スコアは2-0でしたが、正直今日の試合を見ていて残念ながら川崎Fは勝てる気がしませんでした。
C大阪の守備が素晴らしかったのもありますが、兎に角川崎Fがゴールを入れられる気がしませんでした。
他の試合ではあれだけ得点を決められるのに、やはり大舞台になると力を出せなくなるのでしょうか。
ルヴァン杯(前身のナビスコ杯含め)はこれで、4度決勝に進出し、4度とも敗れる、そしてその4度全てで無得点となりました。
まだまだシルバーコレクターを返上できそうにありません。
今シーズン天皇杯は既に敗退しており、残されたタイトルはJリーグだけですが、Jリーグも残り3節で首位鹿島と勝点4差。
このままだとJリーグも2位で終わりそうですね。
逆に初のタイトルを獲得したC大阪。
Jリーグこそ優勝の可能性はなくなりましたが、天皇杯ではベスト4に残っています。
ルヴァン杯をとった勢いで天皇杯も獲得できるか、期待が高まります。
*【ルヴァン杯・準決勝以降総まとめ!】結果 順位~2017シーズン~ はこちら
以上、ルヴァン杯決勝の結果でした。