本日は、J1、2017年年間5位、横浜F・マリノスについて、シーズンの結果を紐解いていきたいと思います。
■年間成績(総合・ホーム・アウェー)
・総合成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
59 | 34 | 17 | 8 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
9 | 45 | 36 | 9 |
・ホーム成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
33 | 17 | 9 | 6 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
2 | 26 | 17 | 9 |
・アウェイ成績
勝点 | 試合数 | 勝数 | 引分数 |
26 | 17 | 8 | 2 |
負数 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
7 | 19 | 19 | 0 |
まずなんといっても、今オフ、中村俊輔が磐田へ移籍しました。
背番号10を背負っていたクラブのレジェンドの移籍に衝撃を受けた方も多かったと思います。
他にも、GKの榎本選手や、MF兵働選手等、長年チームを支えてきたベテラン達が次々と移籍しました。
正直、シーズン開幕前はオリジナル10として9クラブ目のJ2降格もあるのではないかと言われていた程です。
ただ、シーズンが終わってみれば勝点59を獲得し、5位でフィニッシュ。
激動のオフを送りながら、チームとしては一定の成果を出せたのではないかと思います。
得点数は少なく、得失点差が9しかないにも関わらずしっかり上位に踏みとどまれているのは、やはり堅守あってのことだと思います。
今季も鉄人DFの中澤は健在で、後でも述べますがリーグ戦34試合すべてにフル出場しています。
間もなく40歳を迎える大ベテランにいつまで頼っているのか、という印象もありますが、中澤選手が来年も健在であれば、守備陣がそれほど大崩れすることはないのではないかと思います。
■年間成績(詳細)
キックオフ | 節 | 開催 | 勝敗 | ホーム | 試合結果 | アウェイ |
2/25(土) | 1 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 3-2 | 浦和 |
3/4(土) | 2 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 3-0 | 札幌 |
3/10(金) | 3 | アウェイ | ● | 鹿島 | 1-0 | 横浜FM |
3/18(土) | 4 | ホーム | △ | 横浜FM | 1-1 | 新潟 |
4/1(土) | 5 | アウェイ | ● | C大阪 | 2-0 | 横浜FM |
4/8(土) | 6 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 2-1 | 磐田 |
4/16(日) | 7 | アウェイ | 〇 | 広島 | 0-1 | 横浜FM |
4/22(土) | 8 | アウェイ | ● | 柏 | 2-0 | 横浜FM |
4/30(日) | 9 | ホーム | ● | 横浜FM | 0-1 | G大阪 |
5/7(日) | 10 | アウェイ | ● | 鳥栖 | 1-0 | 横浜FM |
5/14(日) | 11 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 1-0 | 甲府 |
5/20(土) | 12 | ホーム | △ | 横浜FM | 1-1 | 仙台 |
5/27(土) | 13 | アウェイ | 〇 | 清水 | 1-3 | 横浜FM |
6/4(日) | 14 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 2-0 | 川崎F |
6/18(日) | 15 | アウェイ | 〇 | FC東京 | 0-1 | 横浜FM |
6/25(日) | 16 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 2-0 | 神戸 |
7/1(土) | 17 | アウェイ | 〇 | 大宮 | 1-2 | 横浜FM |
7/8(土) | 18 | ホーム | △ | 横浜FM | 1-1 | 広島 |
7/29(土) | 19 | ホーム | △ | 横浜FM | 2-2 | 清水 |
8/5(土) | 20 | アウェイ | 〇 | 新潟 | 0-2 | 横浜FM |
8/9(水) | 21 | アウェイ | 〇 | 札幌 | 0-2 | 横浜FM |
8/13(日) | 22 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 1-0 | 鳥栖 |
8/20(日) | 23 | アウェイ | △ | 神戸 | 0-0 | 横浜FM |
8/26(土) | 24 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 1-0 | FC東京 |
9/9(土) | 25 | アウェイ | ● | 川崎F | 3-0 | 横浜FM |
9/16(土) | 26 | ホーム | △ | 横浜FM | 1-1 | 柏 |
9/23(土) | 27 | アウェイ | ● | 甲府 | 3-2 | 横浜FM |
9/30(土) | 28 | アウェイ | 〇 | G大阪 | 1-2 | 横浜FM |
10/14(土) | 29 | ホーム | △ | 横浜FM | 1-1 | 大宮 |
10/21(土) | 30 | ホーム | 〇 | 横浜FM | 3-2 | 鹿島 |
10/29(日) | 31 | アウェイ | ● | 磐田 | 2-1 | 横浜FM |
11/18(土) | 32 | ホーム | ● | 横浜FM | 1-4 | C大阪 |
11/26(日) | 33 | アウェイ | △ | 仙台 | 2-2 | 横浜FM |
12/2(土) | 34 | アウェイ | 〇 | 浦和 | 0-1 | 横浜FM |
年間成績を振り返ってみると、前半戦に3連敗したのも痛かったですが、ラスト4試合を1勝1分2敗で終えてしまったのも痛かったですね。
またACL出場権を争ったC大阪にはダブルをくらってしまっており、このあたりが最後に響いてきていますね。
加えて、ホームでは2敗しかしていませんが、アウェイにいくと7敗と黒星が多くなってしまっています。
アウェイでの黒星をいかに引き分けや勝ちに持っていくかということが、来シーズンの大きな課題となりそうです。
*【横浜F・マリノス】前半戦リーグ最少失点、優勝争いに踏みとどまる~2017シーズン前半戦 順位・結果~ はこちら
今シーズンまで指揮を執ったエリク・モンバエルツ監督は今シーズンでの退任が発表されています。
来シーズン誰が指揮を執るのか、そしてどのようなチームとなるのか、期待したいと思います。
■年間全試合出場
全試合出場したのは、GKの飯倉大樹選手、DFの中澤佑二選手の2選手です。
上記2選手とも、全試合フル出場しています。
GKの飯倉選手は、長年正GKを争ってきた榎本選手が浦和へ移籍したため、全試合フル出場となったのはわかります。
凄いのは、中澤選手。
今シーズンも全試合にフル出場し、これでフィールドプレーヤーとしては歴代1位となる、157試合連続フル出場も達成しました。
当然、年齢を重ねるごとに瞬発力や持久力は落ちてきているはずですが、それを補って余りある状況判断力で横浜F・マリノスの守備陣を支えています。
来シーズンは遂に40歳となってのシーズンとなります。
40歳を一つの区切りとしているとも言われており、いつまで現役を続けてくれるのかという心配はありますが、現状だとまだまだ第一線でやれるような気がしてなりません。
その他に30試合以上に出場しているのは、MFの天野選手のみです。
他チームに比べ30試合以上に出場している選手が少なく、レギュラーが固定しきれなかったのかもしれません。
■年間チーム内得点ランキング
順位 | ポジション | 背番号 | 名前 | 得点 |
1 | FW | 7 | ウーゴ ヴィエイラ | 10 |
2 | MF | 14 | 天野 純 | 5 |
2 | MF | 20 | マルティノス | 5 |
4 | MF | 25 | 前田 直輝 | 4 |
5 | MF | 33 | ダビド バブンスキー | 3 |
28試合出場10得点のウーゴ ヴィエイラ選手が、チーム得点王です。
ただ上位5チームのチーム内ランキングでは、最も少ない得点数です。
チームトップが10点しかとれないようだとこれ以上上に行くのは中々難しいですね。
2位以下の選手は全員MFで5点以下と、得点力不足が数字に表れています。
斎藤選手が怪我で離脱したのも痛かったですね。
まとめ
以上、J1、2017シーズン年間5位の横浜F・マリノスの順位・結果でした。
堅守は健在も、得点力不足に悩まされた1年だったと思います。
そして堅守は39歳中澤選手に頼っている現状が浮き彫りになっています。
そろそろチームを改革していかないといけない時期に差し掛かっていますね。
次回は、2017シーズン年間6位の、ジュビロ磐田を見てみたいと思います。
*【ジュビロ磐田】J1最少失点で6位フィニッシュ~2017シーズン 順位・結果~ はこちら