2017年11月19日(日)J2のレギュラーシーズン全ての日程が終了しました。
2017年シーズンのJ2優勝は湘南ベルマーレ。
そして2位で昇格を決めたのが、V・ファーレン長崎となりました。
長崎は嬉しいJ1初昇格ですね。
数年前経営危機に陥っていたとは思えない躍進で、遂に夢の舞台への切符を掴み取りました。
いきなりJ1定着というのはなかなか難しい話かとは思いますが、来シーズンどのような戦いを見せてくれるのか、楽しみです。
さて、来週末からは残り1枠のJ1への切符をかけて、4チームがプレーオフを戦います。
昨シーズンは、J2で4位だったセレッソ大阪が勝ち上がりました。
そのセレッソが今シーズン、いきなりJ1リーグ戦で上位に入っていたり、ルヴァン杯を制したりと、J1の舞台で暴れています。
今シーズンプレーオフを勝ち上がるチームにも、来シーズン同じような活躍を期待したいですね。
それでは、プレーオフを戦う4チームを見ていきましょう。
3位 名古屋グランパス
4位 アビスパ福岡
5位 東京ヴェルディ
6位 ジェフユナイテッド千葉・市原
オリジナル10が4チーム中3チームいますね。
3位 名古屋グランパス
まずは名古屋グランパス。
昨シーズンクラブ創設以来初めてJ2へ降格し、今シーズンはJ2での戦いとなりました。
川又や永井など、主力選手が複数抜けましたが、新監督に川崎Fを退任した風間監督を招聘し、立て直しを図りました。
1年でのJ1復帰を掲げシーズンをスタートしましたが、風間監督の戦術が浸透するのにも時間がかかり、終わってみれ2位長崎に勝点5差をつけられて3位(最終勝点75)。
ストレートでJ1に復帰することは出来ず、プレーオフに回らなければいけなくなりました。
1年でJ1に復帰できないと、それこそ東京Vやジェフのように、オリジナル10の一角であっても、J2から這い上がれなくなります。
まず準決勝の相手は、ジェフユナイテッド千葉・市原。
Jリーグ開幕時は共にJ1に在籍したオリジナル10のチーム同士の戦いですね。
このプレーオフ、名古屋はなんとしてでも勝ち上がり、J1への切符を手に入れて欲しいと思います。
4位アビスパ福岡
続いてアビスパ福岡。
名古屋と同じく、昨シーズンJ2へ降格しました。
昨シーズンはぶっちぎりのJ1最下位となり、1年でのJ2逆戻り。
さすがに戦力的にもJ1で戦えるレベルではなかったのかもしれません。
今シーズンは中盤までJ1自動昇格圏内の2位におりましたが、第37節からの6試合で1勝4分1敗と勝ちきれない試合が続き、最終節で名古屋グランパスに抜かれ4位に終わりました(最終勝点74)。
3位でも4位でも、いずれにせよプレーオフ準決勝はホームで戦えるため、対戦相手が変わるだけですが、準決勝を勝ち上がった場合、決勝はリーグ戦の順位が上のチームのホームで行います。
そう考えると、もし名古屋が勝ち上がってくれば、福岡が勝ち上がっても名古屋のホームで試合を行うことになりますので、やはり後1試合勝って3位を確定させたかったところです。
準決勝では、東京Vと戦います。
今シーズンリーグ戦では1勝1分、何より1失点もしていません。
リーグ戦同様の試合が出来ればよいですが、東京Vも久しぶりのJ1復帰を虎視眈々と狙っています。
どのような結果になるか、楽しみです。
5位 東京ヴェルディ
続いて東京ヴェルディ。
Jリーグ創設期には圧倒的なタレント力でリーグを牽引していましたが、2010年以降、J2を彷徨い続けています。
今シーズンは、元ガンバ大阪の3人トリオ(二川、橋本、内田)の活躍も期待されました。
内田については41試合に出場し、完全にチームの主力として定着しましたが、二川、橋本のベテランコンビについては、中々出場機会を掴むことが出来ませんでした。
ちょっとこれですと、来シーズン以降の契約が難しくなるのかなー、といった状況です。
ただチームとしては、ラスト2試合を連勝で乗り切り、滑り込みでプレーオフ圏内の5位に滑り込んできました(最終勝点70)。
2008年にJ1で戦って以来、実に9年、J2に居続けています。
流石にそろそろ緑のユニフォームをJ1で見たい所ですね。
プレーオフ準決勝の相手は、昨シーズンJ1に在籍したアビスパ福岡となります。
上でも述べましたが、リーグ戦の戦績は、ヴェルディから見ると1分1敗、無得点。
状況は楽ではありませんが、良い戦いを期待したいと思います。
6位 ジェフユナイテッド千葉・市原
最後はジェフユナイテッド千葉・市原です。
こちらもオリジナル10の一角で、2000年代前半にはオシム監督の下でルヴァン杯(旧ナビスコ杯)のタイトルを取る等、リーグを沸かせていましたが、2010年から今シーズンまで、J2暮らしが続いています。
5位のヴェルディ、6位のジェフ共に言えることですが、1度数年にわたりJ2にとどまってしまうと中々J1へ復帰することは難しいですね。
ただ、今シーズンのジェフはもしかしたら一味違うかもしれません。
リーグ戦第36節から最終節まで、怒涛の7連勝、勝点21を荒稼ぎし、一気にプレーオフ圏内まで勝点を積み上げてきました(最終勝点68)。
7位の徳島ヴォルティスが勝点67ですので、引き分けすら許されない状況の中7連勝はすさまじい追い上げですね。
過去にも、2014年にはリーグ戦6位だったモンテディオ山形が、2012年には同じくリーグ戦6位だった大分トリニータが、プレーオフを勝ち上がってJ1への切符を手に入れています。
リーグ7連勝の勢いそのままに、一気にプレーオフを制することが出来るのか、試合が待ち遠しいですね。
まとめ
以上、4チームの概要を見てきました。
個人的には、名古屋グランパス、東京ヴェルディ、ジェフユナイテッド千葉・市原のオリジナル10のどこかにJ1に復帰してもらいたいと思っています(アビスパファンの方、申し訳ありません)。
DAZNマネーもあり、J1にいるのとJ2にいるのでは、本当に経営面でも大きな差が出てくると思うので、各チーム熱い戦いを見せてくれることと思います。
以上、2017シーズン J2プレーオフ進出チームのまとめ記事でした。